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仮想通貨は本当に広まるのか? 最大のプレイヤーは最後まで使わない

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仮想通貨は本当に広まるのか? 最大のプレイヤーは最後まで使わない

「国際語」の広まりについて考える

読者の皆様、「国際語」と言われればどの言語を思いうかべますか?


やっぱり英語でしょうか。学校で習いますもんね。

でも世界で最も話者が多いのは中国語です

どちらなのか、悩ましいですね。いやでも、英語はイギリスとその(元)植民地の言語、中国語は中国の言語ですよね。

国際語というより、その国の言語です。…じゃあ国際語なんてないって?

いやいやそんなことはないですよ。ちゃんとあります。エスペラント語です。

エスペラント語は、世界中の人の第二言語(補助言語)となるべく発明された言語で、どの国の母国語よりもずっと簡易なため習得しやすいということだそうです。

私は使えません。ウィキペディアによると、19世紀末に発表された言語ですが、現在エスペラント語を使うのは世界に100万~200万人ですって。

う~ん、こりゃ評価が分かれるところですね。

100年以上たってもそんなにも残っているとすべきか、全然広まっていないじゃないかと撥ねつけてしまうか。

仮想通貨に逆風が吹き始めています

さる2017年は「仮想通貨元年」だそうです。

ところが2018年が始まって早々に、仮想通貨には逆風が吹いていますね。

ドイツ中央銀行の理事さんが国際的な規制を呼びかけたり、フランスの経済大臣が規制する準備を始めたり。

これらの動きは、むしろ仮想通貨にとっては前向きなルール作りになるのかもしれませんから、「逆風ではない」のでしょうか。

しかし、中国人民銀行の副総裁は仮想通貨取引禁止を望んでいるようですし、韓国法務省でも取引禁止の法案が準備中だそうです

やはり仮想通貨にとっては受難の年明けだったのだと思います。

こんなことがあって、旧年中に暴騰していた仮想通貨は急落しました。

もっとも知名度の高いビットコインも、急落が報じられているところです。

最大のプレイヤーは仮想通貨を最後まで使わない

そもそも仮想通貨のステキなところは、ブロックチェーンなる暗号技術もさることながら、「どの政府の支配にも服さない」というアナーキーなところなのではないでしょうか。

20世紀の末から、世界経済は自国の貿易を優位に進めたいがため、通貨供給量を操作するなどして為替綱引きを繰り返してきました。

日本のバブル崩壊は、その余波だそうです。

アメリカ現大統領のトランプさんだって、最近ではおとなしいですが、そもそもは保護貿易を強固に主張して支持を得たのではありませんでしたっけ。

そんな「不自由」な各国通貨の呪縛から逃れた経済の在り方を提案するというのが、仮想通貨の理念です。

ですから、仮想通貨の供給量は、「不当な支配」によって増減することはありません。

さて、そんな仮想通貨ですが、通貨である以上は使われてこそ価値をもちます。

誰が使うのでしょうか。そして、誰が使わないのでしょうか。

いや、そもそも日本で一番お金を使っているのって、誰なんでしょうか

日本で一番お金を使っているのは、日本政府


日本で一番お金を使っているのは、日本政府です。その金額、約97.5兆円(平成28年度一般会計予算)。

トヨタの売上高約27.6兆円(平成28年度)を遥かに凌ぎます(営業利益は約2.0兆円。それでもトヨタってすごいですよね!)。

そして日本のGDPは約537.3兆円(平成28年名目)。

ということは、日本の経済のなかで97.5兆円 ÷ 537.3兆円 ≒ 約18%は政府を通過するお金なんですね。

この約18%という数字を「歳出対GDP比」って呼ぶんですって。

まぁ一般的な収入なら、所得税が5~10%で消費税が8%。そんなものなのでしょう。

で、ここが重要だと思うのですが、日本政府はそのお金のうち、外国への援助などを除いたほとんどを、日本円で執行しているはずです

たとえば公共事業の発注とか公務員へのお給料とか、最近増えてきている年金支払いなどの社会保障関係への支出とか。

そしてそんなことをしながら、通貨供給量を調整しているんでしたよね。

話がループしてきましたね。そうです。

日本政府は、最後まで日本円を使い続ける

日本経済の最大のプレイヤーである日本政府は、最後まで日本円を使い続けると思うのです。

そして公共事業を受注した企業もきっと、わざわざ社員への給与支払いのために、日本円を他の通貨、もちろん仮想通貨にも変えないと思うのです。

そして、お給料や年金を日本円で受け取った人たちは、その多くをまず円でそのまま使おうとするのではないでしょうか。

何より、税や社会保険料は日本円で納めなければなりませんし、ね。

これって、通貨が崩壊している途上国ならともかく、諸外国でも事情は同じなのではないでしょうか。

仮想通貨投資で資産が○○倍に?


ですから、高邁な理想を掲げた仮想通貨ですが、「結局みんなそんなに使わないんじゃないの?」が私の率直な思いです。

そんなに使われないならそれなりの価値しかありません。

だって旧年中には「仮想通貨投資で資産が○○倍になった!」なんて文言をよく目にしましたが、それって仮想通貨を資産だと見なしていない、円やドルベースの考えじゃなくって? となればそれは投資ではなく投機ですよ。

とはいえ、仮想通貨が消えてなくなるとは思っていません。だって思想は立派なんですもの。

きっとその思いに共鳴して使い続ける人、取り扱いを続ける企業は残っていくと思います。

話を戻しますが、エスペラント語は100万~200万人 ÷ 世界人口約74億人 ≒ 0.014~0.027%しか使われていませんでした。

習得に手間が必要なエスペラントよりも、手を付けるのは簡単な仮想通貨なんですから、きっとそれよりは普及すると思います。(執筆者:徳田 仁美)

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《徳田 仁美》
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徳田 仁美

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関西地方都市在住の30歳代主婦。某私立大学文学部卒。「良いものを長く使う」「不健康が最大の損失」「家族円満は無料で最大の幸福」を心がけて、主婦業を営む。夫の収入で家計を管理する、現在は2児の母。子だくさんでも成立する家計を模索。家計とは別に、結婚前の貯金を株式投資やFXなどで運用する。投資歴は8年程度。最近は新しい時代を作ってくれそうな企業に注目している。 寄稿者にメッセージを送る

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