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【お値段据え置き 医療保険】大手3社の保障内容と保険料を比較、「180日ルール」の変更に注意。

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【お値段据え置き 医療保険】大手3社の保障内容と保険料を比較、「180日ルール」の変更に注意。

競争激化で、大半が保険料据え置き

医療保険料は据え置き

2018年4月、11年ぶりの標準生命表改定で、医療保険は値上げの可能性があると言われてきました。

でも蓋をあけると、主力商品の保険料は変わりませんでした。

医療保険は今や、新規契約数が一番多い保険。

競争が激化する中、値上げに踏み切ることはできなかったのでしょう。

でもそんな中で医療保険のトレンドが少し変わりつつあります。

そこで今回は、新旧医療保険の比較と、変わりつつある医療保険についてお伝えします。

定番の医療保険と新しい医療保険を比較

雑誌のランキングなどで毎回上位にあがる「オリックス生命」、「チューリッヒ生命」は、保険料が据え置きとなりました。

一方「三井住友海上あいおい生命」は、2018年4月、保障内容の充実と共に、保険料に変更がありました。

比較:32歳女性、保障期間・払込期間共に終身の場合

32歳女性、保障期間・払込期間共に終身の場合

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抜群の安定感「オリックス生命」

三大疾病で入院したとき、入院日数が無制限になる特約は、特約料なしで自動的についてきます。

また三大疾病の一時金の受け取りも、通常2年に1回ですが、1年に1回受け取れます。

保険料の安さと、保障内容の良さのバランスが取れた商品です。

割高感のある「チューリッヒ生命」

3大疾病の入院期間を無制限にしようと思うと、7大疾病無制限特約の加入が必要です。

この中には所定のストレス性疾病の1入院の入院期間が、365日になる保障も自動的に含まれるため、オリックス生命に比べると割高感を感じます。

流行を取り入れた「三井住友海上あいおい生命」

4月からの新商品だけあって、最近の流行を取り入れた内容となっています。

例えば、短期入院への備えとして、入院5日目までは一律、入院日額の5日分が受け取れるようになっています。

また三大疾病で一時金が受け取れる心疾患の定義は、今までは「急性心筋梗塞」が主流だったのですが、狭心症なども含む心疾患、と保障範囲が広くなりました。

これを見ると、少し高いけれども、保障内容が充実している三井住友海上あんしん生命がいいかな、という気もします。

「180日ルール」には気をつけろ

180日ルールとは?

いいとこ尽くしのように聞こえますが、今までの保険との大きな変更点があります。

それが「180日ルール」の変更です。

180日ルールとは、再入院したとき、前回の退院から180日以内の場合、原因が同じ入院は1つの入院とみなす、というルールのことです。

例)1入院の支払限度60日型の場合

(1) 60日入院、2か月後に同じ病気で入院した場合、180日ルールに該当する → 入院保障なし

(2) 60日入院、2か月後に違う病気で入院した場合、180日ルールに該当しない → 入院保障あり

(3) 60日入院、7か月後に同じ病気で入院した場合、180日ルールに該当しない → 入院保障あり

今までは原因が違う病気であれば、180日以内の再入院でも、入院給付金を受け取ることができました。

ただ最近は原因が違う病気でも、180日以内に再入院すると、入院給付金を受け取れない保険会社が増えつつあります。

今回の三井住友海上あいおい生命、それからアフラック生命・メディケア生命が該当します。

短期間で入退院を繰り返した場合、入院給付金が受け取れない可能性がありますので、保障内容を慎重に選ぶ必要があります。

保険はトータルで判断

保険はトータルで判断

主力商品に関しては保険料の変更がなく、良かったなと思います。

保険商品の見直しがある、ということは、基本的には保障内容が良くなりますが、消費者にとっては条件が悪くなることもあります。

目先の保障内容充実だけにとらわれず、約款などで保障内容をしっかりと確認した上で、トータルで判断いただきたいなと思います。(執筆者:水谷 文枝)

《水谷 文枝》
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水谷 文枝

水谷 文枝

ファイナンシャルプランナー(AFP) 兵庫県在住。JA系の金融機関に就職し、資産運用の部署に携わる。その後、当時女性の採用がほとんどなかった某生命保険会社に、女性最年少で転職。約12年勤めた後、代理店勤務を経て、独立。「わからない」「難しい」「だまされる」というネガティブなイメージを持たれがちな保険やお金を、「わかる」「簡単」「活かす」というポジティブなイメージに変えていくために活動中。また単に「お金の知識を増やす」のでなく、「お金の意識を変える」ことをライフワークとしている。 寄稿者にメッセージを送る

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