平成30年度から、全国健康保険協会(協会けんぽ)では、加入者及び事業主の皆様の取組に応じてインセンティブ(報奨金)が付与されます。

それを「健康保険料率」に反映させる「インセンティブ(報奨金)制度」を導入しました。

医療費適正化につなげるために導入されたものですが、その内容をみていきましょう。

保険料率のインセンティブ制度導入へ

評価方法について

平成30年度から導入され、実際に保険料率などに反映されるのは、平成32年度の保険料率からとなります。

特定健診・保健指導の実施率やジェネリック医薬品の使用割合などの評価指標に基づき、全国健康保険協会(協会けんぽ)の全都道府県の支部をランキングづけします。

そして、そのランキングで上位過半数に該当した支部については、支部ごとの得点数に応じた報奨金(インセンティブ)によって保険料率が引き下げられます

全国健康保険協会(協会けんぽ)の全都道府県の支部をランキングづけ

評価指標について

評価指標は、次の5項目があります。

(1) 特定検診等の受診率

・被保険者の方は「生活習慣病予防健診」、被扶養者の方は「特定検診」を受診すること。

・労働安全衛生法に基づく定期健康診断を実施している事業所は、「協会けんぽ加入者(40歳以上の方)の結果」を協会けんぽに提出すること。

(2) 特定保健指導の実施率

・健診の結果で、「生活改善が必要」と判定された方が、協会けんぽの実施する特定保健指導を利用すること。

(3) 特定保健指導対象者の減少率

・特定保健指導の対象とならないよう、日常から健康的な生活習慣に取り組むこと。

・特定保健指導を受けた方は、プログラムを最後まで取り組み、必要に応じ医療機関を受診すること。

(4) 医療機関へ受診勧奨を受けた要治療者の医療機関受診率

・生活習慣病予防検診の結果、血圧または血糖値の項目で「要治療者(再検査含む)」の判定を受けた方に対して、協会けんぽから「受診勧奨の案内」が送付されるので、必ず医療機関で受診すること。

(5) ジェネリック医薬品(後発医薬品)の使用割合

・薬局で医薬品を受け取る際に、「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」を選択すること。

インセンティブ制度による保険料率の変化イメージ

【標準報酬月額28万円の方の場合】
※保険料率は労使折半前の金額

(現行制度)
保険料率10.0%の支部の場合
・保険料月額:28万円×10.0%=2万8,000円

(インセンティブ制度導入後)
インセンティブ制度による報奨金で、
保険料率がー0.1%の減算になった場合
・28万円×9.90%=2万7,720円(▲280円)

(現行制度とインセンティブ制度導入後の保険料の差)
年間3,360円の違いが出る

このように、皆さんが少し気をつかうことで、保険料が下がるかもしれません。

ぜひ意識してみて下さい。(執筆者:高橋 豊)