「外食=ムダづかい」ではない。節約や貯金は家庭に合った「投資」「消費」「浪費」の仕分けをしてから考える。

家計管理を成功させるために必要なこと

特売のために隣のスーパーへ

1円でも安いスーパーに走って食費を削ることでも、セール品や安売りの情報に詳しくなって節約上手になることでもありません。

家計管理が上手な人とは、自分の家計において支出の「最適解(最も適した解答)」を把握している人のことです。

支出の最適解とは

支出の最適解とは、各家庭の価値観やライフスタイルによって大きく異なるものです。

そのため、

「食費は全体の15%に抑えなくてはいけない」

などといった考え方はとてもナンセンス。

住んでいる場所が違う人とは物価も地価も違うし、している仕事やお金に対する考え方だって違います。

確かに全体の平均値を知ることは大切ですが、家族構成だけが同じで他はまったく異なる背景を持つ他人と家計を比較してもしょうがないのです。

筆者の食費は7万円以上

子ども1人の3人家族で、食費は外食代含め7万円以上かかっています。

この金額だけ聞くと

「3人家族ならもっと減らせるのでは」

「ぜいたくしすぎ」

なんて言う人もいるでしょう。

しかし我が家では、健康的な身体は人生における重要な資本であるという方針のもと、「食は未来への大切な投資」だと考えて食に使うお金を重視しています。

つまり、我が家で食費は「消費」ではなく「投資」です

その分、スマホの通信費は消費、上辺だけの付き合いで飲み会に行くことは浪費とし、そうした消費や浪費行動に対しては無駄にお金を使わないようにしているため、ストレスなく貯蓄もできています。

我が家の外食は投資

支出項目を家族の価値観に照らし合わせえる

・ 投資
・ 消費
・ 浪費

に区分し、

「投資につながる費目は家族の幸せを作るものとして優先的に配分を多く」

反対に

「単なる消費や浪費である費目は配分を減らす」

ように調整するだけで、その家計においてストレスなく継続できる最適な

支出配分=支出

最適解が把握できます

その支出は投資なのか、単なる消費なのかを考えよう

毎日なにげなく使っているお金の流れを可視化することから始めます。

ざっくりで良いので、無理のない範囲でクレジットカードや銀行の通帳、レシートを集めて1か月間の支出を出してみましょう

支出の把握には、家計簿アプリの「マネーフォワード」を使うと便利です。

支出の全体像が見えたら、

「これは投資になるのか?」

「消費になるのか?」

家族で話し合い、支出の費目を区分していきます。

ここで大切なのは、「一般的に」という考え方はひとまず置いておき、自分たちの価値観や人生における優先順位を元に決めていくことです。

費目の分け方

家計費の区分

・ 生活のために最低限必要な支出→「消費」

例:食費や水道光熱費、日用品など

・ 「なんとなく」で生じた、役に立たない支出→「浪費」

例:衝動買いしたセール品など

新聞や書籍代は一般的に教養費として区分されますが、その内訳がたいして読んでいない夕刊や、話題になっていたから買っただけの新刊なのであれば、それはただの浪費です。

お金を使う時に「なんとなく」使っているもの、後から考えて約に立たなかったな、というものは大抵、「なくても困らないもの」であることが多いです。

・ 家族の幸せや未来を作る支出→「投資」

例:教育費や預貯金など

長年のライフワークとして続けている趣味の費用や、家族のレジャー費など、それが生活の潤滑剤になっているようなものの場合、その費用はある意味で家族の幸せを作る「投資」です。

こういう費目を無理に切り詰めようとしても継続できず、たまった不満を違う形の支出で発散してしまい、家計見直しのリバウンドが生じる原因になってしまいます。

ダイエットも家計管理も「習慣化」できなければ意味がありません。

ストレスを感じないように支出をコントロールすることがもっとも大切なのです。

リバウンドを防ぐ支出見直しのコツは「固定費」にある

支出におけるそれぞれの

「投資」
「消費」
「浪費」

区分を分類できたら、消費費目と浪費費目の中から支出の見直しをしていきます。

見直しをするとき、考えなくてはいけないのが「無理なく継続できるかどうか」ということ。

たとえただの消費・浪費費目であっても、

「面倒くさい」
「時間がかかる」

など、少しでもストレスを感じてしまうような見直し方法だと、リバウンドしてしまいます

リバウンドしないように支出を見直すコツは「固定費」にあります。

固定費とは

固定費を見直す

毎月一定額必ず発生する支出です。

例えば、

・ 住宅ローンや家賃といった住居費

・ 水道光熱費

・ 携帯電話やインターネットの通信費

・ 月払いの生命保険料

などが固定費に該当します。

変動費とは

月のイベントや行事によって費用が変動する食費や日用品、雑費や交際費です。

「固定費」を見直すと効果が持続

固定費は、一度費用を見直すとその効果が毎月持続します。

必ず発生する支出だからこそ、永続的な節約効果があり、ストレスを感じずに支出の見直しを成功できます

空腹感を感じずに3食食べて健康的に痩せることがダイエット成功の近道であるように、

無理なく固定費を削り、日常に不満を感じずに健康的に生活できること

が家計における支出見直しの近道なのです。

固定費の見直しで取り掛かりやすいもの

スマホ代は減らしやすい

スマホやインターネットの通信費や光熱費の見直しではないでしょうか。

通信費を圧迫する多くの原因は、スマホのデータ通信料の高さにあります。

大手携帯キャリアで5,000円するデータプランが格安SIMに切り替えることで半額ほどになるケースは多数あります

筆者も数年前から格安SIMを何社か使っていますが、通信速度は遜色なく、ストレスなく数千円の通信費節約を実現しました。

光熱費が見直しできるケース

都市ガス自由化と電力自由化によって、多くの提供会社ではお得なセットプランを出しています

電気とガスをセットで契約するだけで割引がある場合もあります。

いずれも、提供会社を変えたからといって普段の生活になんら支障はありません。

・ テレビや部屋の電気をマメに消す

・ エアコンの使用を我慢する

といった無理のある節約をするよりも効果が得られますので、試してみてはかがでしょうか。

それでも投資費目が多い場合には

どうしても投資費目の割合が多すぎ

消費費目と浪費費目を見直したものの、どうしても投資費目の割合が多すぎるという場合もあるでしょう。

もちろん、収入の中で使える支出の額は決まっているため、無制限に投資できるわけではありませんよね。

「消費や浪費の額を減らしても赤字がある」

「投資額が多く家計を圧迫している」

という場合には、

・ 将来その投資でどれほどのリターンが得られるのか

・ 投資に対するリスクはどれくらいなのか

総合的に見て投資の優先度を決める必要があります。

「なんとなく将来役に立ちそうだから」というレベルの自己投資であれば、ハイリスク・ローリターンです。

逆に、子どもの教育費などはわかりやすいハイリターン投資といえます。

どちらを優先するかは明らかですよね。

投資額が多すぎる家庭は、おそらくいろんなことに興味があり、多趣味なご家庭なのでしょう。

しかし、できるだけリスクが低く、家族の未来にとって確実なリターンが得られる投資を優先的に考えることも、最適な家計管理を実現するうえで大切なことです。

ストレスを増やさない

ストレスのない節約

ストレスを抱えながら無理な負荷をかかえてダイエットしても、リバウンドしてしまうのは家計管理も同じです。

ダイエットという言葉が最適な食事習慣という意味合いを持っているように、家計管理も最適な家計の習慣化につきるのではないでしょうか。

習慣化のポイントは、家計管理に無駄な時間をかけないことです。

1円でも安いスーパーに走る時間があれば、それは自分や家族への投資時間に使いましょう。

「時は金なり」という考え方があるように、節約に無駄な時間をかけるのは本末転倒です。

お金をどう使うかというのは、人生をどう生きるかというのと同じこと。

どう生きたいのか、人生の優先度を家族と話し合い、支出の最適解を見つけましょう。(執筆者:服部 椿)

この記事を書いた人

服部 椿 服部 椿»筆者の記事一覧 (27)

とある金融系企業で10年間勤務する中でFP資格を取得。お金の情報を提供するメディアを運営するかたわら、コンテンツ企画・編集・執筆まで幅広く経験。執筆の楽しさに目覚め、フリーライターとして独立。「世の中の役立つ情報を整理し、知識や知恵をプラスしてわかりやすく記事にすること」をモットーにして、家計、節約/貯蓄/投資/教育/子育て/住宅ローン/保険など幅広い記事を執筆。
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