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無料保険「フリーケア・プログラム」 徹底分析した結果わかった3つの注意点。

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無料保険「フリーケア・プログラム」 徹底分析した結果わかった3つの注意点。

nanacoのフリーケア・プログラム「無料プラン」

nanacoのフリーケア・プログラム「無料プラン」案内

≪筆者撮影≫

先日、nanaco会員である筆者の元に、【フリーケア・プログラム「無料プラン」の案内】が届きました。

「無料に越したことはない」と思いつつ、「タダより高い物はない」とも思ったので、

「本当にお得なのか」

「リスクはないのか」

など調べてみましたので、ご覧ください。

チューリッヒが提供する「フリーケア・プログラム」

フリーケア・プログラムとは、交通事故など万一の際に補償が受けられる保険ですが、これはnanacoが提供する保険ではありません

nanacoはあくまでも仲介する立場で、実際の引受保険会社は「チューリッヒ保険会社」です。

申込や問い合わせも、nanacoではなくチューリッヒに行います。

チューリッヒの公式サイトによれば、

「提携企業がお客様へのサービス拡充の一環として、保険料を提供しているため、お客様が無料で保険に加入できる」

と書いてあります。

調べてみると、チューリッヒではnanaco以外にも、多くのカード会社、保険会社にプログラムを提供しています。

無料プランの概要

気になるフリーケア・プログラム「無料プラン」の中身を紹介しましょう。

保険料はもちろん無料で、保険の有効期間は3年間と結構長いです。

契約満了後の自動更新はなく、契約終了です。

以下の事故により傷害を被った場合に対象です。

・交通事故
・駅の構内など改札口の内側で被った事故
・乗物の火災による事故

また、傷害を被って5日以上の入院をして初めて、入院一時金として3万円が支払われます。

被保険者の適用範囲は本人のみで、配偶者や親族は対象ではありません

「追加補償プラン」もあるが…

有料で加入できる「追加補償プラン」

≪筆者撮影≫

フリーケア・プログラムには、無料で加入できる「無料プラン」以外に、有料で加入できる「追加補償プラン」もあります。

追加補償プランの月額保険料は、被保険者の適用範囲(本人のみか夫婦か)と補償内容に応じて、940円~4,190円と幅があります。

無料プランは事故傷害による入院のみが補償対象ですが、追加補償プランでは以下のような補償内容となっています。

月額保険料940円の場合


賠償責任については、同居の家族も補償の対象です。

フリーケア・プログラムの注意点

「無料の保険なら入ってもいいか」と思わせるフリーケア・プログラムですが、いくつか注意点があります。

1. 無料プランは補償対象が限定的

無料プランの補償内容は、交通事故以外の「駅の構内など改札口の内側で被った事故」、「乗物の火災による事故」については、正直かなりのレアケースです。

万が一に備えるのが保険とはいえ、補償額3万円は心もとないです。

しかも、5日以上の入院をしないと給付されません

2. 追加補償プランに入るなら他の保険の方が魅力的

追加補償プランなら、無料プランより補償範囲も広く、保険金の額も多いです。

しかし、こちらも事故傷害による手術、死亡のみが対象となっており、疾病による手術や死亡は対象にはなりません

それならば、月1,000円の保険料で疾病による入院日額4,000円、重度障害最高500万円、疾病死亡200万円の補償の付いた、県民共済の方がお得です。

3. 個人情報を提供する

個人情報がダダ洩れ

チューリッヒの公式サイトには、「nanacoなどの提携企業は、保険契約引受に必要な範囲、でフリーケア・プログラムに加入したお客様の個人情報の提供をチューリッヒにする」と書いてあります。

チューリッヒの個人情報保護方針によると、チューリッヒ及びそのグループ会社、ならびに損害保険会社間で、以下の個人情報を共有します。

・氏名
・住所
・電話番号
・メールアドレス
・生年月日
・性別
・保険の種類
・契約締結日
・契約の状態

かなり個人情報は流れる、と考えた方がいいでしょう。

複数の無料プランに加入するならば「あり」かも

フリーケア・プログラムの無料プラン、追加補償プランとも、積極的におすすめできるものではありません

ただし、複数のフリーケア・プログラム無料プランに加入するならば、「あり」とも言えます。

nanaco以外に、楽天カードやクレディセゾン、アメックスなどにもチューリッヒはフリーケア・プログラムを提供しています。

異なるカード会社から届いたフリーケア・プログラムの案内から同時加入しても、特に問題はありません。

別契約とみなされるため、それぞれの契約に対して保険金が支払われます

「個人情報は一度流れたら何度流れても一緒」と筆者は考えていますので、それならば重複して加入した方がいいかもしれません。

ただし、今のところnanacoからしか案内が来ていませんが。(執筆者:角野 達仁)

《角野 達仁》
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角野 達仁

執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁 角野 達仁

1976年生まれです。極力すべての支払いをクレジットカードでするようにしていますが、カード手数料をとられて損をするうっかり屋さんでもあります。その悔しさをばねに、日々クレジットカードのお得な使い方についてアンテナを張っています。アンテナを張って入手した無理なくできるお得なカード情報を、お得なカードライフを広めるために皆さんに分かりやすく伝えられたらいいと思っています。 寄稿者にメッセージを送る

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