【読者の質問に回答】「旦那が私に秘密でリボ払いを始めていました。2回目です。どうしたらいでしょうか?」»マネーの達人

【読者の質問に回答】「旦那が私に秘密でリボ払いを始めていました。2回目です。どうしたらいでしょうか?」

「マネーの達人」宛に届いた相談

旦那がリボ払いをした
「旦那が私に秘密でリボ払いを始めていました。

2回目です。

こういうのは人間的になおせないのですかね?

どう言ったらお金の大切さをわかってもらえるか悩んでおります。」
僭越ながら回答させていただきます。

家計は1つ。なのに夫婦は2人。

身体も人格も財布も2つ。

これが夫婦の難しいところであり、面白いところでもあると思います。

今回は、1度はやめたリボ払いを再開した旦那様のご夫婦について、私の考えを述べさせていただきます。


「リボ払い」は違法行為ではありません

名だたるファイナンシャルプランナー様たちが、「絶対に手を出してはいけない」とまるで金科玉条のように語られる「リボ払い」。

忌避すべき理由として挙げられているのは以下のようなことです。

・ 負債総額にかかわらず毎月の返済額が一定額に抑えられる。

・ だからどのくらいの負債があるのかを実感しにくく、支払い能力を超えた買い物を繰り返してしまう

・ 気が付いたら返済能力をはるかに超えた負債を抱えている。

・ 返済できないので、最悪の場合は自己破産に。

自己破産すると新たなクレジット契約はもちろん、住宅ローンをはじめさまざまな取引で圧倒的不利になってしまうので、まさに最悪の事態ですね。

しかし、ここではっきりとお断りしておかなければならないことがあります。

それは、そんな「最悪の事態」を招くリボ払いですが、現在の日本の法律では合法であるということです。

違法ではないのが困る


立派な金融取引なのです


それを強制的に止める権限は、警察はもちろん奥さまにもありません。

それに、そもそも借金は将来のリターンのための投資です。

工場経営者がローンを組んで新たな製作機械を購入するようなことを考えてみてください。

旦那様だって、そのリボ払いで購入した何かによって、近い将来に毎月10万円規模の副収入を得ようともくろんでいるのかもしれませんよ。

それが詐欺の被害に遭っているのでないならば、良い借金である可能性もあります

今「副収入」という言葉を使って、私は勝手に旦那様を会社員(毎月の収入がほぼ一定額の人)だと決めつけましたが、リボ払いはその会社員に適していない金融商品なのです。

会社員なら、「一括払いできない買い物」が「返済能力を超えた負債」に直結しますから。


「お給料がオレのものにならない!」の間違い

ということで、今回お悩みの相談者様の旦那様は会社員もしくは毎月の収入がほぼ一定の人なのだと仮定して話を進めます。

旦那様はリボ払いをやめられない「お金の大切さの分からない」人で「人間的になおせない」のかというご質問ですが、私はそうは思いません。

だって2回目なんでしょ?

1回やめているじゃあないですか

1回もやめられない人の話なら、ここの続きは読まずに下の方の「※最後の手段」まで跳んでください。

このご相談で私が思い出した新社会人のころのエピソード


それは私が配属されていた店舗の先輩男性社員(家族は奥さまと小さなお子さま)とベテランパート(家族は旦那様ともう子どもではないお子さま)との会話です。

私が「今日はお給料日ですね!」とその先輩男性社員に話しかけると、彼は「おう!まぁ全然オレの金にはならなんだけどね。」と自嘲気味に語ったのです。

すかさずベテランパートさんがツッコみました


ベテランのするどいツッコみ

「へぇ~。アナタ、かわいいお子さんに幼稚園に通ってほしくないんだ。

何も食べてほしくなくて、服だって誰かからいただいたものばかりで良いって思っているんですね。

将来の学費とか、これっぽっちも払ってあげる気がないんですね~。」
先輩男性社員ははっとした顔で言いました。

「う~ん、なるほど。確かにオレ、たくさんお金使ってますね。お給料、オレの金になってますよ。たしかに子どもが楽しそうに成長してるの、オレが使ったオレの金のおかげだ。」

…という、ベテランパートさん完勝のエピソードです。かっこよかった。

先輩だって一瞬止まりましたが、すぐに意味が分かったようすでした。きっと良いお父さんです。

でも私のかつての先輩のように、自分が使っているお金を自分のお金だと認識していない旦那様方は少なからずいるのではないでしょうか。

確かに旦那様方の料簡が狭いのです。

だってイイ歳して、自分が飲み食いするお小遣いだけを「自分のお金」だと理解しているということですから。

それなら歩み寄る余地があると思いませんか?
「アナタはこんなにたくさんお金を使っているでしょ」

「しかもとってもステキなことに使っているでしょ」
と示せば良いのですから。

子どもは宝



旦那様は「責任あって権利なし」ではない

私がこのエピソードをここで挙げたのは、ご相談に「だんなが私に秘密で」とあったからです。

なぜ旦那様は秘密で事に及んだのでしょうか。

リボ払いは正当な金融取引です。
「うるせェオマエは黙ってろ。オレはリボ払いをするんだ!」
なんて言って、堂々とリボ払いしても良いんですよ。

それは犯罪ではないんです。

なぜコソコソするような立場に追い込まれてしまっているのでしょうか


それは、リボ払いを主体的に実行するという旦那様に本来あるはずの権利が、夫婦の(暗黙の?)了解のなかで旦那様から失われているからでしょう。

これは私の想像ですが、旦那様が失っているのはリボ払いの権利だけにとどまらず、家計の決定権のかなりの部分にわたるのではないでしょうか。

もしかしたら「失われている」ではなく「奪われている」とお思いなのかもしれません。

だって、そのお金は旦那様が毎月お給料として家計に運び入れているものなのですから。

責任あって権利なし。これは悩みますよ。

さらに膨らむわたしの妄想


膨らむ妄想


1度はやめたリボ払い、2回目までに旦那様はご出世しておられるのではないでしょうか?

どうもこのところ景気が上向いているようで。

出世でなくても、お仕事がハードになってお給料が増えたということはないですか?

だとすれば責任増えて権利すえおき。これも悲しいです。

でもだとしたら、繰り返しになるのですが、これは旦那様の誤解です。

旦那様が稼ぎ出したお金は、ちゃんと旦那様が使っているんです。

お給料が増えたなら、その分家計がリッチになっているはずです。

それに気付かないから、こそこそリボ払いなんかして、ご自身の権利を確認しているのかもしれません。


夫婦は似るもの。相談者様も「秘密」にしないで

ということで、私が相談者様にぜひともお願いしたいのは、
旦那様に実際使っているお金(お小遣い以外の部分)をきちんと伝えていただくことです

お子さまの教育費はもちろん、家族の食費、被服費、住居費…。

これらすべて、そこにお金を使うということに、旦那様とて異論のない部分でしょう。

そして、できれば旦那様にも選択させてあげてください

いや、けっこう選択を迫ると男性は「何でもいい」とか「君が選んで」とか言うものなので、選択権があるということを自覚してもらえれば十分です。

感謝の気持ちも添えて


感謝の気持ち


最後に、きっと倹約家でいらっしゃる相談者様なのですが、たまにはワンランク上の洋服なんか買ってみて、旦那様に「ありがとう」を伝えてみてはいかがでしょうか。

ご自身で贅沢するのに抵抗があるのであれば、お子さまを使うのもオススメです。
「オレは自分のお金で家族の感謝を買った!」
となります。

そして旦那様が家計のメインプレイヤーたる自覚を十分に持ってくださるようになれば、現在の家計の収支(できれば費目も)と、将来に想定される大きな支出について情報共有してみましょう。

大事なのは主体的にお金を使う(節約する)ことです。

私は家計簿をつけていますが、最近は「マネーフォワード」のような便利なスマホ用家計簿アプリがリリースされていて便利です。


※最後の手段

借金して自己破産


とここまで言ったものの、わずか数行のご相談では本当に旦那様がお金にとことんだらしのない人ではない断言はできないというのも本心です。

そこで最後に、劇薬をご紹介します。

動画投稿サイトYouTubeで「ミニマムペイメント」と検索してみてください。

アメリカのリボ払いで転落していった人たちの特集番組がアップロードされています。

ついでにカードローンや消費者金融の特集も出てきますね。ホラーです。

旦那様がパソコン机に座りそうな時間に、そっとそのページを開いておいてはいかがでしょうか。

判断力の鈍る晩酌時なんて、良いかもしれませんね。

誰しも自分の失敗は認めたくありませんが、他人の失敗には厳しくいられるものですから。(執筆者:徳田 仁美)

この記事を書いた人

徳田 仁美 徳田 仁美»筆者の記事一覧 (103)

関西地方都市在住の30歳代主婦。某私立大学文学部卒。「良いものを長く使う」「不健康が最大の損失」「家族円満は無料で最大の幸福」を心がけて、主婦業を営む。夫の収入で家計を管理する、現在は2児の母。子だくさんでも成立する家計を模索。家計とは別に、結婚前の貯金を株式投資やFXなどで運用する。投資歴は8年程度。最近は新しい時代を作ってくれそうな企業に注目している。
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