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「夫のおこづかいは手取りの10%が目安」に5回ツッコむ。

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「夫のおこづかいは手取りの10%が目安」に5回ツッコむ。

旦那様のおこづかいはどのくらい?

「ちゃんと収入の10%に設定しています」

誰が言ったか「収入の10%」。

きっと当初は名のあるファイナンシャルプランナーさんがおっしゃったのでしょうが、それなら必ず前後に追加の解説があったはずです。

しかし今なお伝わるのは「〇%」という文言のみ。

今回は、これじゃあうまくいきませんよ、というお話です。

第1ツッコみ「必要な最低額って、あるでしょう」

「エンゲル係数」という言葉があります。

支出に占める食費の割合を指すのですが、このエンゲル係数は一般的に支出が少ない家庭では高く、支出が上昇するにつれて下がっていくことが知られています。

だって収入が少なくても食べなきゃ生きていけませんし、収入が増えるとぜいたくをしますが、ぜいたくは食費だけに限りませんから。

おこづかいも、同じような話のはずです。

家の外で「七人の敵」と戦う旦那様

七人の敵と戦う

闘うためには必ず必要な経費があるでしょう。

それは月収が10万円台であろうがひと桁万円であろうが、必要なものは必要なんです。

「腹が減っては戦ができぬ」と言われるように、それがなければ戦えないと思うんですよね。

若い人は特にそうなんじゃあないでしょうか。

最近30歳代の身体にも慣れてきた私の夫は、食欲の「減退」(本人曰く。私には「適正化」としか思えません)を訴えています。

だからそんなにはおこづかいいらなくなってきたんですって。

必要を無視した一定割合という設定は、無理があるのではないでしょうか。

第2ツッコみ「人生のステージが、あるでしょう」

ライフステージは人によって違う

やはり若い人(20歳代を指しています)のおこづかいの割合は多めでも良いと思います。

だって、人生に種をまくステージでしょう。

交友関係を広げるための交際費など、見識を広めるための投資がもっとも効果的なステージです。

バカみたいな趣味だって手広くやることで、自分は何が好きで何がそんなに好きではないかが分かってきます。

30歳代で身の丈に合った暮らしをするためには、無駄遣いに見えても自分の乗りこなし方を学ぶ勉強期間があっても良いのではないでしょうか。

また管理職となり部下ができ交際相手もランクアップするような、優秀な40歳~50歳代の旦那様も若者とは違った理由でおこづかいの割合を増やす必要があるように思います。

反対に子育てでいっぱいいっぱいの30歳代や40歳代なら、そんなに多くは要らないでしょう。

友人や同僚のお誘いを断るのだって、

「子どもが待ってるから」

「子育てにお金がかかるから」

関西の人なら「ヨメがコレでコレなもんだから」が免罪符になります。

もちろんこれらの「〇歳代」は目安。

20歳代の管理職や50歳代の子育てなど、ライフステージは多様化しています。

ご家庭の状況に合わせて、適切な割合を設定すべきでしょう。

第3ツッコみ「何が含まれての10%?」

お小遣にはどこまで含む

旦那様にお弁当を持たせていますか?

持たせた方が家計にやさしいのは間違いないですが、外回りのサラリーマンには、夏のお弁当は危険です。

やはりご家庭によって差があって仕方がない。

そしてそういう、何が含まれるかを無視してしまったら「収入の一定割合」は何の意味も持ちませんよね。

けっこうご家庭によっておこづかいに何が含まれるかは差があるようですし。

・昼食代

・自動車のガソリン代やメンテナンス代

・服やカバン、靴などのファッション代や理美容費

・同僚や友人との飲み代や冠婚葬祭などの交際費

・勉強のためのセミナー参加費や書籍代

・交通費(お仕事のは、後で給料といっしょに返ってくるのに…)

・子どもと遊ぶときの飲食や入場料などのお金

・スマホなどの通信料

などなど。

お財布になかなかのインパクトをもたらしてくれるものばかりですね。

これらがすべて別会計なら、おこづかいが収入の10%というのはむしろ高額

でもこの中の1つ~3つが入ってくるだけでも、10%は厳しいのではないでしょうか。

それに、例えば数年に1回の自動車の車検代や、運悪く(?)連続で起こってしまう友人の結婚時のご祝儀代なんて、一時支出です。

旦那様にとっては毎月の「収入」であるおこづかいで処理すべきものではありません。

ですからその月ごとにお小遣いを上乗せするような柔軟なルールをオススメします。

でないと旦那様は自らの責任で、借金に手を出してしまうかもしれません…。

第4ツッコみ「ボーナスも10%?」

ボーナスはあてにしない

必要経費と同じ考え方です。

ボーナスの10%にも上るおこづかいはいりません。

それ、無駄遣いに消えますよ。

旦那様方はここぞとばかりに「がんばった代」を要求してきますが、それでも10%は多いと思います。

子どもたちや家族の夢のために、貯蓄や投資に回しましょうね。

そもそもボーナスは毎回あるとは限りません

下手に毎回ボーナスで臨時収入がもらえるとなると、それをアテにして借金してしまうだらしない方もおられますから…。

第5ツッコみ「妻におこづかいはないんかい」

はい。妻にもおこづかいは必要です。だって、生きてますから。感情がありますから。専業主婦っていう、仕事ですから。

私は疲れると、甘いものがほしくなります。私のおこづかいで買っています。

もし妻にもおこづかいがなければ、私はその私の甘いものをガマンすると思いますか?

しませんよ。

その甘いもの代は家族の食費として処理されることになります。

こうなると青天井ですよ!

「私のお金」という自覚の下、上限があるからガマンできるんです。

ま、悪意があれば家計からも購入できますから、気持ちの問題なのですが。

疲れたら甘いものが食べたい

ちなみに私のおこづかい代は夫と同額

細かい金額は内緒ですが数千円、2人合わせて手取り収入の10%以内です。

わが家は第3ツッコみのお金はすべて別会計ですから、夫もそれで大丈夫だそうで。

毎月20日くらいになると

「いくら残ってる?」

「あと1,000円しかない…」

「オレは1,500円あるもんね~」

なんて話しています。(執筆者:徳田 仁美)

《徳田 仁美》
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徳田 仁美

関西地方都市在住の30歳代主婦。某私立大学文学部卒。「良いものを長く使う」「不健康が最大の損失」「家族円満は無料で最大の幸福」を心がけて、主婦業を営む。夫の収入で家計を管理する、現在は2児の母。子だくさんでも成立する家計を模索。家計とは別に、結婚前の貯金を株式投資やFXなどで運用する。投資歴は8年程度。最近は新しい時代を作ってくれそうな企業に注目している。 寄稿者にメッセージを送る

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