皆さんは資産運用の中に、ETF(上場投資信託)を採り入れておられるだろうか?

投資信託の中でも、銀行でも購入できる一般的な投資信託(非上場)との違いや種類を理解するだけで、低コストで多彩なポートフォリオを組むことが個人投資家でも可能です。

投資上級者はもちろん、今年7月末の日銀政策決定会合でも、再度注目度が高まったETFのお勧め運用術をご紹介します。

ETFの特徴と魅力

ETFの特徴と魅力

ETFとは

ETFとは「Exchange Traded Fund」の略で、一般的な投資信託(非上場)と区別するために「上場投資信託」と呼ばれています。

ETFは、テレビや新聞等でも情報が手に入る世界の株価指数や原油価格指数など「投資対象全体の動き」に連動するため、値動きが分かりやすいのが特徴です。

専門的なアクティブ運用より、初心者でも組み入れやすいパッシブ運用に適しています

また運用コスト(信託報酬等)が割安かつ取引時間中はリアルタイムで売買できるため、日本国内に上場しているETF銘柄は、現在226本もあります。

なおETFは東京証券取引所等に上場しているため、銀行では取扱いがなく証券会社に口座を保有する必要があります。

ただしどこの証券会社でも取り扱っているので、一般的な投資信託のように取扱会社を探す必要はありません。

ETFの特徴と魅力

ETFの特徴と魅力は

(1) 分散投資によるリスク軽減をしながら、

(2) 少額から始められる手軽さを低コストで、

(3) 個別銘柄の株式と同じように売買できる自由度を兼ね備えている

点です。

日経225連動のETFなら、同じ日経225を指標とする一般的なノーロード投資信託(購入時手数料無料)より、低コストで取引時間中の売買が可能である点が優れている運用方法となります。

現在、日銀が年間数兆円の単位で買い入れを行っているのは、個別銘柄の株式購入ではなく、このETFを数種類買い入れています

上記の特徴を活かし、今や世界的に残高が増えている運用手法を使って、投資上級者に学ぶ運用術を検証してみましょう。

Exchange Traded Fund

ETFの種類と運用アイデア -国内編-

分散投資が利く投資信託の中で、フィンテックや自動運転などテーマ型のアクティブ運用を志向される場合は、一般的な投資信託から商品を選択することとなります。

それに対し、

「今は日本株式全体が上りそう」
「日銀の買入れ方針が日経225からTOPIX重視に変更になった」

など、新聞等でも情報が入手しやすい「指数」に投資するパッシブ運用なら、ETFがお勧めです。

ご自身の投資したい分野が見つかれば、先ずはETFで該当する商品があれば是非ご活用ください

低コストなので、短期でも中長期でも幅広い運用ニーズに応えるラインナップが揃っています。

金融政策にも採り入れられているETF

代表的なETFが国内株式指数に連動する商品、

【1306】TOPIX

【1321】日経225

【1591】JPX日経インデックス400

【1343】東証REIT

は先ず押さえましょう。

取引時間内ならどのタイミングでも売買できるので、前日海外で起こったイベントで一日の値動きが大きい時でも、リアルタイムに売買することが可能

指値をしておくことで、日中でも買い時(売り時)を逃しません。

株価指数連動ETFの進化系

株価指数に連動するだけではなく、指数が上昇すれば、その2倍の利益を得ることが可能なETFがあります。

逆に指数が下落しても、下落するほど利益が出るETFもあります。

【1579】日経平均ブル2倍

指数の変動率が2倍となるように計算されたETF。

上昇期待の時に、一気に2倍を狙う銘柄です。

【1360】日経平均ベア2倍

指数の変動率が-2倍となるよう計算され、下落すればするほど2倍の大きさで利益が出ます。

どちらも値動きが大きくなるので上級者向けですが、今年2月の大暴落相場や、2016年のブレクジットを起点とした大暴落相場、同じ年11月のトランプ当選相場など、短期的なイベントが発生した際に有効な運用術です。

日本株相場が停滞する時のETF

安全資産と言われる金(ゴールド)価格に連動するETFもあります。

【1540】純金

東京商品取引所で取引される金価格と連動するうえに、売却して現金化するだけでなく、金の現物を引き出すことも可能なETF。

【1671】WTI原油価格連動型

円換算したWTI原油先物価格と連動するETF。

原油価格および米ドルとの為替変動もある、値動きの大きな銘柄です。

国内株式相場が下落局面または横ばい局面で投資妙味がない場合でも、日本時間で取引可能な商品相場への投資は、全体の10%までをメドとして持っておきたいヘッジ投資術です。

ETFの種類と運用アイデア

最後に

国内ETFでも為替変動が伴う銘柄や、時価総額がとても小さく1,000万円を運用しようとしても流動性がない銘柄もありますので、ご注意を。

次回は、ETFでも海外への投資を可能にする銘柄をご紹介したいと思います。(執筆者:中野 徹)