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銀行視点の担保不動産の見方
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第1回:銀行は担保の前後を見る
第2回:銀行は担保の左右を見る
第3回:銀行は担保の上を見る
第4回:銀行は担保の下を見る
第2回:銀行は担保の左右を見る
左右とは
のことを意味します。
隣接する土地は、不動産を見るときの重要なポイントです。
境界争いに代表されるお隣さんとのいさかいはできれば避けたいものです。
そして「周囲に何があるのか」も重要な点なので、現地調査では必ず左右を見るのです。
1. 隣地との関係
隣地とのもめごと第1位は境界問題です。
都市部では整然と整地・分譲された土地がほとんどで、境界争いは田舎だけの問題と思う方もいるでしょう。
しかし都会でも境界争いはあるのです。
良くあるのが、
土地は代々受け継がれるもの。
先祖が決めた境界が正しいとは限らないのです。
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売買する場合、境界の問題は解決済み
なぜなら上記のように境界争いがあったとしても、その問題が解決したからこそ売ることができるわけですから。
目印がすぐに見つけられなかったら要注意
銀行は、現地調査で境界の目印を必ず確認します。
目印になるから目印なのです。
当然すぐ見つけられるはずです。
目印がなかなか見つけられないとしたら、境界の話し合いが未解決だったり、何かしら問題を内包しているかもしれません。
あなたが見つけられたなら、境界争いは解決済み
目印は赤色に×印とか、ズバリ「境界」と表示された杭(クイ)が一般的です。
杭以外にも目印はありますが、多種多様で専門家でないとわからないものも多くあります。
境界を誰の目にも明らかにするようにアピールしているものです。
不動産購入を検討している方は、ぜひ自分で境界を探してみてください。
業者同行だと先に「境界線はこれです」と答えを言われるでしょうから、できれば業者抜きで見に行くことをおすすめします。
そして、専門家ではないあなたがすんなり目印を見つけられたなら、やはり境界問題は解決済みと考えて差し支えないでしょう。
2. 周囲に何があるか
現地調査では、周囲に嫌悪施設がないか確認します。
嫌悪施設とは、読んで字のごとく嫌悪される施設のことです。
祖代々その土地に住んでいるなら、周りに何があろうと我慢もできるでしょう。
しかしアパートでは当然入居が期待できなくなってしまいます。
入居を敬遠したくなる嫌悪施設とはどのようなものでしょう?
嫌悪施設とは?
現地調査上の表現であり、例示する施設を否定するものではありませんが端的にいうと
「こわい」:墓地、寺社仏閣も含む
「くさい」:養豚場などの飼育施設、食品加工場、産廃施設など
「うるさい」:鉄道、駅、交通量の激しい道路、学校など
わざわざ買う人は少ない
趣味嗜好は人によりそれぞれです。
銀行はあくまで世間一般を物差しにするので、嫌悪施設が近くにある物件は担保評価を低くします。
現地調査の際、50m四方は銀行員が歩いて嫌悪施設を探します。
地図に記載のない嫌悪施設もあったりしますので、調査は入念におこないます。
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「歩いて探す」がポイント
歩いて行けるところになければ、すなわち「近くに嫌悪施設はない」と表現できるからです。
現地を見る際、目的の物件だけで無く周囲の嫌悪施設も自分で探してください。
嫌悪施設は、
と考える良い尺度になるでしょう(執筆者:加藤 隆二)