現役の介護のプロが教える 100均でも買える「介護グッズ」11選と買ってはいけないもの。

1. うがい受け

介護用うがい受け


介護が必要な人がうがいをした後、水を吐き出したものを受ける道具です。

これがあれば、ベッド上や車椅子に乗っている状態でもうがいうをして、吐き出せます

高齢者は前に屈むことが難しくなり、洗面台を利用して口の中の水を吐き出せなくなるので、直接このうがい受けを口に付けることにより、安易に水を吐き出せます。

アマゾンで販売している商品は高額です。


≪画像元:Amazon


毎回しっかり洗浄すれば衛生的にも問題ありません。


2. シリコン製のスプーン

シリコンスプーン


シリコンスプーンは食事介助する際に利用します。

アルミ製のスプーンでは高齢者の唇や舌を傷つける可能性があるので、シリコン製の軟らかいものを利用します。

私の働く介護施設では専門の業者から仕入れいています。

100均はサイズの種類が少ないのですが、ちょうどいいのがあればOKだと思います。

楽天で販売している「シリコンスプーン(大)2本セット」は送料無料で1,000円(税抜き)です。

シリコーンスプーン

≪画像元:楽天市場



3. ストロー付きコップ

ストロー付きコップ


高齢者はコップに直接お茶をのむと、一気に口のなかに入ってしまい誤嚥の原因になります。

介護の現場でもストロー付きコップはよく利用されています。

介護用はとってが付いてるいるのが特徴です。

楽天で販売している介護用ストローカップ。

介護用ストローカップ

≪画像元:楽天市場



4. スプーン

介護用スプーン

≪画像元:サナダ精工株式会社


関節が固まってしまい、通常のスプーンでは口元まで運べない場合に使います

介護用品専門店の商品は、お湯につけると角度を調整できますが、100均商品はできません。

それでもちょうどいい角度なら100均商品でも十分使えます

5. アームカバー

アームカバー


高齢者になると皮膚が弱くなり、若い人ならなんともない外圧でも皮膚が破れてしまいます。

車椅子からベッドへの移乗の際、手首を車椅子で引っ掛けてしまい、皮膚が破れてしまう「皮膚剥離」などがあります。

これを防ぐために施設などではアームカバーをしています。

特に手首より少し先までカバーしてくれるものは安全性が高まります。

洗濯時の代えを考え3つ程あると便利です。


6. レッグウォーマー

レッグウォーマー


アームカーバーと同じ理由で使用します。

足は長ズボンを履いていても、椅子や車椅子に座ると自然に足首のところ以上に上まで裾が上がり、肌が露出するのです。

皮膚剥離のリスク的には足の方が高いので、これがあるとかなりリスクは軽減されます。

冬場には冷え性予防にもなります。

7. ペットボトルキャップ

ペットボトルキャップ


ペットボトルの上部の部分のストローにキャップがついているので、逆さにしたり倒れたりしてもこぼれる心配なく、ベッド上で使用できる優れものです。

ベッドに横になっている状態でも枕元において上げると自分で飲む事ができ、安定感もあるので便利です。

ペットボトルキャップ



8. 鈴、呼び鈴

呼び鈴


しゃべる事ができない高齢者が、別の部屋にいる家族に用事がるとき、鈴を鳴らして知らせます

ベッドの柵に結んでおけばベッドからの転落を未然に防げます

私の施設では「呼び鈴」を使用しています。

部屋ならナースコールがありますが、部屋を離れたとき、ベルを持っていてもらい、何かあれば鳴らしてもらいます

呼び鈴の「チ~ン!」という音はかなり響きます。

自宅でも活用できます。


9. 滑り止めマット

滑り止めマット


アイデアで使い方が広がる便利な商品です。

1番使う方法

・ 食事の際、食器が動かないように下にマット敷く

・ 車椅子に座ったとき座布団がズレないように挟む

多くの介護施設でやっていると思います。


10. ドリンクホルダー

カップホルダー


自転車用のドリンクホルダーを車椅子につけます。

外出時にこれがあると大変便利です。特に夏場は必要です。


11. スリッパ&裁縫用のゴム

スリッパが脱げないようにゴムをつける


100均ではいろとりどりのスリッパが売っています。裁縫用品も豊富にあります。

ほぼ自分では動けない人の履物はスリッパが便利でラクです。

しかし、すぐに脱げてしまい、滑って危ないこともあります。

介護施設では、既製のスリッパのかかとに太めの裁縫用ゴムをつけ、かかとが脱げないようにしています

少しの工夫で、不自由さが解消されます。


介護でおススメできない100均グッズ

100均で購入するより、ドラッグストアなどで購入する方が割安な商品があります。

・ お尻拭きシート

・ ウエットテッシュ

・ 口腔ケア用品のスポンジブラシ

・ ビニール手袋

・ 入れ歯洗浄剤

急に必要になった場合を除いては、100均よりドラッグストアなどをオススメします。

アルコール消毒


100均商品のアルコールの濃度が低めです

私の確認したところだと30%程度です。

医療用のアルコール消毒は70%以上はあります。

液を付けて手を擦ってみると、蒸発のスピードに違いがあります。

100均商品を購入する際は、濃度を確認してください。

介護用エプロン


専用の介護用エプロンと100均の介護用エプロンでは、防止加工に圧倒的な差があります。

高齢者によっては、お茶や汁物をよくこぼして服を汚すので防水加工はしっかりとしていないと困ります。

100均商品の防水加工はそれなりといった印象です。

杖とエプロン



これは絶対におすすめできません。

歩行中、杖がポッキリ折れるというリスクも考えられますが、1番の理由は先端に付いている滑り止めのゴムが弱いです。

これは触るとすぐ分かります。

ゴムが弱いと床に付いたとき、前方に滑ってしまい転倒のリスクが高まります

杖の長さにあまり種類がなく、使用する人の身体に合っていないものを使うと、転倒のリスクが高まります

ホームセンターなどの購入もおすすめしません。

移動手段を支援する重要な杖は専門家のアドバイスを受けて購入するといいでしょう。

「福祉用具専門相談員」の資格を持った人のお店がおススメです。


100均ではないけれど、アイデアグッズ



車いすのブレーキにラップなどの芯を差してブレーキを高くします。

通常の位置にあるブレーキでは低すぎて手が届きにくい場合などに便利です。

色紙や布を貼るとオリジナルで見ばえもよくなります。

介護グッズは特別なものを使わないといけないかと思いますが、100均商品やアイデアをうまく使えば節約ができます。

ぜひ工夫してみてください。(執筆者:陽田 裕也)

この記事を書いた人

陽田 裕也 陽田 裕也»筆者の記事一覧 (23)

介護福祉士の養成校を卒業後、介護福祉士として特別養護老人ホームに勤務する。その後、介護支援専門員や社会福祉士を取得して、現在は生活相談員として相談援助の分野で高齢者福祉に関わっている。高齢者虐待予防や適正な身体拘束についても取り組みを強化し、日々自己研鑽に務めながら、介護保険制度についても理解を深めている。
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