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【投資】「ローリスク・ハイリターン」な金融商品ってあるの? 知っておきたい「リスク」と「リターン」について解説します。

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【投資】「ローリスク・ハイリターン」な金融商品ってあるの? 知っておきたい「リスク」と「リターン」について解説します。

損はしたくないけど、大きな利益が欲しい

投資で資産を形成しようとする際に、多くの人が最初に思うのが

「あまり損をしないけど、大きく儲かる可能性のある金融商品(つまり、ローリスク・ハイリターン)が欲しい。」

というところではないでしょうか。

これは投資に対する考え方としては、正しいと考えられます。

その為、合理的な投資をする場合は、値動きの異なる金融商品を組み合わせることによって、リスク(値動きの幅)を抑えつつ、リターンを上げる状態を作り出すことを考えることが重要です。

ただ、一般的に組み合わせをしない状態で、ローリスク・ハイリターンな金融商品を探していて、果たして見つかるのでしょうか。

「ローリスク・ハイリターン」な金融商品ってあるの

みんなが賢いから、なくなるもの

結論から言いますと、理論上は

「ローリスク・ハイリターンな金融商品は(あったとしても)みんなが賢いから、ない(存在しなくなる)」

と考えられます。

なんだかナゾナゾのようですが、いったいどういうことなのでしょうか。

例えば、現実にローリスク・ハイリターンな金融商品が市場にある、としましょう。

賢いあなたは、この商品が欲しいはずです。

その理由は、それを買えば比較的安定して、大きな利益を上げることができるからです。

ただ、賢いあなたと同じように、世界中の投資家や機関投資家(プロ)たちも賢いです。

ということは、みんなが欲しいので、理論上は瞬時に価格が上昇します。

価格が上がると、当然ながら将来におけるリターンは小さくなります。

そうすると、あっという間に、先ほどまで存在したはずのローリスク・ハイリターンな金融商品は、みんなが賢いから、存在しなくなり、普通にどこにでもあるローリスク・ローリターンな金融商品へと変わってしまいます。

リスクとリターンは概ね比例する

また、ハイリスク・ローリターンの不利な金融商品も理論上は存在しません。

なぜなら、リスクが高いのにリターンが低いのでは、誰でも嫌です。

その為、上記と同様に賢い人々によって、瞬時に売られてしまうので、ハイリスク・ハイリターンへとなってしまうと考えられるからです。

これは、債券でも株式でも、不動産などでも同様の現象だと考えられます。

すなわち、リスクとリターンはおおむね比例する、ということです。

リスクとリターンは概ね比例する

お金を大きくしたい人にとって大切なこと

投資の初心者の方が知っておかなければならないことは、

リスクが低い方が安心するが、それだけではリターンがついてこない可能性が高い

ということです。


ちなみに、一般的に株式はハイリスク・ハイリターンで、債権はローリスク・ローリターンの傾向だと言われています。

個人投資家の資産相談などで「長期投資をしているが、あまり増えていないのはなぜだろうか」という方の資産内容を拝見すると、債券や元本確保型の商品などのリスクの低い金融商品が主体になっていることが多く見受けられます。

(これは一概に悪いことではありません。リスクとリターンがその人の需要に合っているかどうかが大切です。)

ローリスクなものばかりを選択していると、将来、期待するリターンがついてこないかもしれない、ということをまずは知っておくことが重要です。(執筆者:佐々木 裕平)

《佐々木 裕平》
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佐々木 裕平

佐々木 裕平

金融教育研究所という事業所を運営しながら「普通の人のためのお金の増やし方」をお伝えしています。1級FP技能士としての正確な知識を背景に、楽しく分かりやすく、をモットーに活動しています。書籍「入門お金持ち生活のつくり方」(こう書房)ではAmazonkindleランキング全体1位を達成しています。 寄稿者にメッセージを送る

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