ひと口で「ケチ」と言っても、その中身は千差万別。

単にお金の使い方が上手な「許せるケチ」もいれば、誰もがドン引きする「金の亡者」もいます。

その違いはいったいなんでしょうか?

今回は、筆者が考える「許せるケチ」を3ケースご紹介。

あなたは許せるケチ?金の亡者?

加えて「金の亡者」になっていないかどうかのチェックポイントや、お金を節約する上での注意点もご紹介します。

「身の丈をわきまえたケチ」は賢い節約家

許せるケチの筆頭は「身の丈をわきまえたケチ」。

そのような人は、むしろ賢い節約家だと言えます。

至極当然のことながら、収入に見合わない浪費をすれば生活が破綻します。

つまり、見栄を張って身の丈に合わない生活をすれば借金の必要に迫られ、ひどい場合は多重債務に陥るケースもあるでしょう。

家計が破綻しないための大原則は、収入に合わせた生活を維持することです。

お金にゆとりがないなら下手に見栄を張らず、収入の範囲で生活できるよう節約するのは当然。

むしろ賢い節約家だと言えます。

そのような人を「ケチ」と揶揄する人こそ要注意

身の丈に合った生活をしておらず、見栄を張って散財していないでしょうか?

気がついたら生活費が足りない!なんてことにならないよう、自らのお金の使い方を振り返る必要があると思います。

「メリハリのあるケチ」はお金の使い方が上手

メリハリのあるケチ

お金の使い方にメリハリのあるケチも「許せるケチ」ではないでしょうか? その典型例が、成功している実業家でしょう。

テレビやインターネットでそのような実業家がよく取り上げられていますが、そこから垣間見えるのが、彼らのお金の使い方です。

実業家のSNSやインタビュー記事などを読むと、彼らはすべての物事に対して「お金を払う価値があるかどうか」をしっかり吟味の上、ムダな出費を避けて計画的にお金を使っているのがわかります。

また、多額のお金を出す際も、その行為が自らの企業にとってイメージアップになるかどうかを計算している節も見えます。

おそらく「お金を使うこと=投資」ととらえ、戦略的にお金を使っているのでしょう。

筆者が知っているお金持ちも、その点はまったく同じです。

ここぞというときに大金をポンと出せる人ほど、ふだんはお金に細かくムダ遣いをしません

そのため、中には「あの人はお金持ちなのにケチだ」という人もおり、その評価が分かれる場合も多いのですが、本人たちは意に介していないようです。

しかし、そのような考えだからこそ、数々の悪い誘惑にも負けず莫大な財産を守れるのではないでしょうか。

そう考えれば、お金持ちに多い「メリハリのあるケチ」は、一般庶民の私たちもぜひ見習いたいところです。

「貯める目的があるケチ」はOKだが注意が必要

なんらかの理由でお金を貯める必要がある場合、他の出費を削って貯蓄に回す必要が生じます。

そのような場合は、周囲にケチだと言われようが初志貫徹を貫き、「貯める目的があるケチ」として節約に励むのもひとつの方法です。

しかし、「貯める目的があるケチ」になる場合、次のポイントをチェックする必要があります。

<チェックポイント>

1.金を貯めることそのものが目的になっていないか

2.人間関係において不義理なことを行っていないか(冠婚葬祭費を削るなど)

3.食費や医療費など健康維持に必要不可欠な出費を無理に削っていないか

上記のうち、特に気をつけたいのが1。

本来は目的のためにお金を貯めていたはずが、いつのまにかお金を貯めることそのものが目的になってしまうことがあります。

そうなった場合、2や3のように周囲の人や自分自身をおろそかにする行為が発生します。

その結果、自らの体を壊したり周囲から人が離れていったりするなど、お金より大事なものを失うことになりかねません

実は筆者自身もそのような状態に陥り、親しい人に指摘されて目が覚めたことがあります。

その経験から言えば、周囲から直接苦言を呈された時点で、すでに大事なものを失う一歩手前です。

そんなときこそ素直に己を振り返り、自らのお金への執着を改めるよいきっかけだと考えなければならないでしょう。

「許せるケチ」と「金の亡者」は紙一重

許せるケチと金の亡者

今回は、「許せるケチ」として3つのケースをご紹介しました。

ケチといっても千差万別ですが、自らの生活を維持するために計画的にお金を貯め、貯まったお金を有効に使える人は、ケチと呼ばれても気にする必要はないでしょう。

しかし、そのような「許せるケチ」と「金の亡者」が紙一重であることもまた事実です。

節約により通帳の金額が増えてくると、その金額を維持したくなります。

しかし、お金は使ってこそ役に立つもの。

ケチが高じて金の亡者にならぬよう、節度あるお金の使い方を心がけたいものですね。(執筆者:大岩 楓)