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不動産投資信託(REIT・リート)は分散投資の1つとする。 知っておくべきポイントと注意点を解説します。

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不動産投資信託(REIT・リート)は分散投資の1つとする。 知っておくべきポイントと注意点を解説します。

不動産投資信託(REIT・リート)って何?

不動産投資信託(REIT・リート)って何?

「投資を始めたいな」と思って、書店のコーナーに行ったり、ネットで投資について検索をしたりすると「不動産投資信託(REIT・リート)」という単語が目に飛び込んできます。

不動産投資信託 Real Estate Investment Trustの略(リート)」とは、少額から不動産に投資ができる投資信託です。

一般的に現物の不動産(マンションや商業ビルなど)に投資をしようとすると、高額の資金が必要です。

誰にでも気軽にできるものではありません。

不動産投資信託(REIT・リート)では、投資信託の仕組みを介して、誰でも手軽に不動産投資ができます

投資信託は「大きな風呂敷」

その中に、たくさんの金融商品を入れることができます。

・ 株式ばかり入れれば、株式主体の投資信託

・ 債券ばかり入れれば債権主体の投資信託

・ 不動産ばかり入れれば不動産の投資信託

不動産投資信託(REIT・リート)は、証券会社などで売買できます。

証券会社によっては100円からの積み立て投資もできますので、誰でも手軽に不動産投資ができます

その他の特徴

・ 分配金が受け取れる

・ 国内はもちろん、先進国や新興国の不動産市場に投資ができる

などがあります。

毎月分配型と呼ばれるタイプもありますが、本記事はそれを推奨する意図はありません

つい「毎月分配金がもらえるからお得そう」と思いますが、合理的な資産形成・運用を考える上で、毎月分配型はあまり合理的な選択肢とは言えません

良さそうに見えるかもしれませんが、避ける方が賢明です。

・ 不動産投資信託は、元本保証ではありません。

・ 不動産投資信託は、株式主体の投資信託などと同様に値段が変動します。

迷う前に知っておきたいポイント

迷う前に知っておきたいポイント

不動産投資信託(REIT・リート)にも多くの種類があり、迷いそうですが、最初に知っておいてほしいポイントが1つあります。

不動産投資信託(REIT・リート)は基本的に「代わりの資産」として考える

ということです。


「代わりの資産」は別の言い方では「代替資産(オルタナティブ資産)」などとも呼ばれ「伝統的資産」の代わりです。

その他の「代わりの資産」としては、金(ゴールド)や商品(プラチナ・大豆など)などが挙げられます。

堅苦しい名前ですが、簡単に言うと一般的に「株式」と「債券」の2つの資産を指しています

数値は未来の予想でありその通りには行きませんが、この2つは資産としての歴史も長く、統計上のリスクとリターンが数値として出しやすい面があります。

「よく分からないものには投資をしない」のが原則で、株式と債券は投資の王道です。

不動産投資信託(REIT・リート)の注意点

不動産投資信託(REIT・リート)は株式主体の投資信託のようにハイリスク・ハイリターンですので、割と人気があるのですが、注意点があります。

人によっては資産が不動産に偏りすぎることがある

自宅を持っている方で、投資先も不動産投資信託(REIT・リート)に集中するのは危険な一面があります。


投資では「未来がどうなるか分からない」のが当たり前ですのでピンチ(不測の事態)に備えて投資先の資産を「分散」することが重要です。

例えば価値が3,000万円の家を持っている人が、退職金2,000万円を不動産投資信託(REIT・リート)にまとめて振り向けたとします。

大きく見た場合に、資産5,000万円が「不動産」という1つのジャンル(資産)に集中してしまうことが考えられます。

この状態ですと、分散という視点で見た時に、あまり良い状態とは言えない一面があります。

基本的には

日本を含めた世界の株式(と債券)の投資信託と預貯金(国債含む)をメインに据えつつ、その一部を「代わりの資産」の不動産投資信託(REIT・リート)に振り向けるのが合理的な考え方

です。

不動産投資信託(REIT・リート)を一切持たない、という選択肢もあり得ます。

不動産投資信託(REIT・リート)は分散投資の1つ

不動産投資信託(REIT・リート)は分散投資の1つ

長期分散投資での資産形成・運用において真に大切なのは「株式」です。

新しい税制優遇制度である「つみたてNISA」という制度では、基本的に「株式主体の投資信託」です。

株式主体の投資信託の種類の中から積み立てる投資先を選びます。

「つみたてNISA」には不動産投資信託(REIT・リート)が入っていません。

この点からも、不動産投資信託(REIT・リート)が「代わりの資産」であることが見え隠れしています。

不動産投資信託(REIT・リート)への投資は悪い行為ではありません。

ですが、集中しすぎると危険な一面もありますので、基本通りに分散投資を心がけましょう。(執筆者:佐々木 裕平)

《佐々木 裕平》
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佐々木 裕平

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金融教育研究所という事業所を運営しながら「普通の人のためのお金の増やし方」をお伝えしています。1級FP技能士としての正確な知識を背景に、楽しく分かりやすく、をモットーに活動しています。書籍「入門お金持ち生活のつくり方」(こう書房)ではAmazonkindleランキング全体1位を達成しています。 寄稿者にメッセージを送る

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