今年5月からスタートした「iDeCo+」(イデコプラス)ってなに?

「iDeCo」とは個人型確定拠出年金の通称です。任意で申し込むことにより公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金のひとつです。

それとは別に、今年5月からスタートした中小事業主掛金納付制度「iDeCo+」(イデコプラス)があります。

「iDeCo+」の概略について

「iDeCo+」とは、企業年金を実施していない中小企業(従業員数100人以下)において、iDeCoに加入している従業員の加入者掛金に対して、事業主が掛金を上乗せ(追加)して拠出することができる制度です

まず、前提はiDeCoに加入している方が対象となります。

(1) 中小企業(事業主)の要件

企業型確定拠出年金、確定給付企業年金および厚生年金基金を実施していない事業主で、従業員(第1号厚生年金被保険者。以下同じ。)100人以下の事業主となります。

しかし、同じ事業主が複数の事業所を経営している場合、全事業所の従業員の合計が100人以下であることが条件となります。

(2) 拠出対象者について

iDeCoに加入している従業員のうち、事業主掛金を拠出されることに同意した加入者となります。

※企業は、拠出対象者に一定の資格(職種、勤続年数)を設けることも可能です。

(3) 掛金設定について

加入者掛金と事業主掛金の合計額は、月額5,000円以上2万3,000円以下の範囲で、加入者と事業主がそれぞれ1,000円単位で決定することができます。

ただし、加入者掛金を0円とすることはできませんが、事業主掛金が加入者掛金を上回ることはできます。

※一定の資格(職種、勤続年数)ごとに掛金額を設定することも可能です。
※事業主の掛金部分は、全額が損金に算入され節税対策にもなります。

(4) 納付方法

加入者掛金と事業主掛金を事業主がまとめて納付することになります。

(5) 労使合意

事業主掛金の拠出について、労働組合もしくは労働者の過半数を代表する者の同意が必要となります。そして、掛金額を変更する際にも同様の同意が必要となります。

まとめ

任意で申し込むことにより公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金、「iDeCo+」知っておいて損はありません。

「iDeCo+」の制度をうまく活用いたしましょう!(執筆者:高橋 豊)

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この記事を書いた人

高橋 豊 高橋 豊»筆者の記事一覧 (113) http://office-yutaka.com/

ゆたか社会保険労務士事務所 代表
大学卒業後、中堅企業にて労働関係法規や社会保険関係法規等に絡む業務、社内研修などの企画立案・実施、新卒採用などの人材採用・人事を経験。社会保険労務士事務所開業後は、企業に対して「人材がやめない企業づくり」をモットーに各種制度提案、就業規則等の作成、退職金制度設計、助成金申請などを行い、個人に対しては、遺族年金・障害年金等の複雑な年金請求のサポートを行っている。また、大学や短大でキャリア教育講座の講師を務めており、学生の就職活動支援なども行っている。
<保有資格> 社会保険労務士、宅地建物取引士、管理業務主任者
・愛知県雇用労働相談センター 相談員
・愛知県医療勤務環境改善支援センター 相談員
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