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海外で利用するクレジットカード 支払いは「円建て」、「現地通貨建て」どっちがお得か検証しました

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海外で利用するクレジットカード 支払いは「円建て」、「現地通貨建て」どっちがお得か検証しました

先日フランス旅行に行った際、空港の案内所で48ユーロのパリ・ミュージアム・パス(美術館が見放題のチケット)を購入しました。

その際、店員の人に、

「円建てにする? それとも現地通貨建てにする?」

と聞かれました。

これまで何度か海外旅行には行っていますが、円建てを尋ねられたのは初めてだったので、よく分からないまま「現地通貨建て」を選択しました

帰国後、「結局どっちにした方がお得だったんだろう」と思いましたので、今回は、「海外でのカード利用、円建てと現地通貨建てのどちらがお得か」について、解説したいと思います。

海外でのカード利用度どっちがお得


現地通貨建てのカード利用が最終的に円建てで請求されるまでの流れ

現地通貨建てを選択した場合、最終的に日本円建てで請求されるまでの流れを見てみましょう。

海外でクレジットカードを現地通貨建てで利用すると、国際ブランド(VISA、マスターカード、JCBなど)所定の為替レートが適用されます。

ただし、現地通貨をその為替レートで両替した円建ての金額がそのまま請求されるわけではなく、カード発行会社が所定の海外事務手数料を上乗せして、最終的に請求されます。

主なカード発行会社の海外事務手数料は、以下の通りです。


同じカード発行会社でも、利用した国際ブランドによって海外事務手数料が異なり、JCBブランドが全般的に手数料は安いです。

実際に円建て・現地通貨建てのどちらが安かったのか?

先日、フランス滞在中に利用していたMUFGカード発行のVISAカードの請求書が届きました。

MUFGカード発行のVISAカードの請求書

下から3番目「CARD CDG/77LE MESNIL」と書いてあるのが、空港の案内所で、

現地通貨建てでの支払い : 48ユーロ
当時の適用レート : 1ユーロ=131.209円(2.16%の海外事務手数料を含んだレート)
両替後の請求金額 : 6,298円

となっていました。

ちなみに、カード利用日は2018年10月30日ですが、データがVISAに届くまで1日程度かかることを考えると、翌日のレートが適用されることが考えられます。

ですので、2018年10月31日のVISAの為替レートを調べてみました。


≪画像元:VISA

となっており、2.16%を乗じると13万1.209円となったので間違いはないようです。

円建てでは約6,400円

店員の人に円建てにするかユーロ建てにするか聞かれたとき、クレジットカードの決済端末を操作してくれて、操作するごとに円建ての金額と現地通貨建ての金額が切り替わって表示されました。

うろ覚えですが、円建ての金額は6,400円程度だった記憶がありますので、現地通貨建てよりも円建ての方が100円程度は高いということです。

48ユーロのパリ・ミュージアム・パスが円建てで仮に6,400円とすると、手数料として3.8%を上乗せしています

「ぼったくりじゃないか!」と怒りたくもなりますが、これはお店が独自に提供しているサービスで、お店が独自に為替レートを設定することは決して規約違反ではありません

円建てにもメリットはある

円建てにもメリットはある

いいことなしのような円建てですが、現地で決済した瞬間に請求金額が確定するメリットがあります

現地通貨建てですと、国際ブランドの決済センターにデータが送られ、カード会社の手数料を乗じて請求金額が決まりますので、どうしても時間がかかります。

実際には「1ユーロ=130円」のレート時点で50ユーロ(6,500円分)利用したものの、国際ブランドの決済センターにデータが届くまでに「1ユーロ=140円」の急激な円安になってしまったら、請求金額は7,000円になってしまいます

基本的には「現地通貨建て」

海外でクレジットカードを利用して「円建てにする? 現地通貨建てにする?」と聞かれたら、基本的には「現地通貨建てで」と答えましょう

その方が、基本レートに上乗せされる手数料の割合が少なくなるからです。

急激な円安の場合は円建ての方がお得かもしれませんが、いちいちそんなことを気にして旅行をしていたら疲れてしまいますので、何も考えず現地通貨建てを選択した方が、お得になる確率ははるかに高いです。(執筆者:角野 達仁)

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《角野 達仁》
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執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁 角野 達仁

1976年生まれです。極力すべての支払いをクレジットカードでするようにしていますが、カード手数料をとられて損をするうっかり屋さんでもあります。その悔しさをばねに、日々クレジットカードのお得な使い方についてアンテナを張っています。アンテナを張って入手した無理なくできるお得なカード情報を、お得なカードライフを広めるために皆さんに分かりやすく伝えられたらいいと思っています。 寄稿者にメッセージを送る

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