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【今週の日経平均を考える】持続的な反発は期待できるのか?

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【今週の日経平均を考える】持続的な反発は期待できるのか?

先週は、昨年の底入れ反発から大発会での押しの後 反発となり、勢い付くかと思わせるものの、勢い良く反発となり切れず、上げるものの横にスライドするかのような日柄調整的な動きとなる一週間となりました。

先週で、方向感が多少出るかと思っていましたが、結果、時間稼ぎのような状態で25日線との乖離を詰めて、今週に結果を持ち越させる動きとなっています。

テクニカル的には、急落が終焉というシグナルと、下落中の自律反発の範疇という形状が入り混じり、悩ましい状態となっています。

もちろん悩ましいことから完全褫奪できないのが相場なのですが、今週は特に月曜日に窓空けて一気に反発陽線となり、ある程度上を目指しそうな勢いがあるものの、火曜には勢いが薄れ、週後半は足踏みとなりました。

今週のレンジは1253円と、先々週や昨年後半の値動きと比べると、膠着しているのがわかる値動きとなっています。

膠着状態

そして今週の高値が、いったん節目とみていた昨年3月の安値20347円を上抜け、終値でも水曜日と金曜日が上抜けしているので、この節目は突破と考えます。

次の節目はおおよそ2万1000円で昨年後半のもみ合いの下減で、今回の下げ加速の出発点となっている地点と想定します

ただ、今週の上値近辺も12月3日からの下げで12月26日の底入れに対しての38.2%の戻しが、2万381円で週の高値で、約100円誤差で週の終値で誤差30円ほどとなっており、この38.2%が、意識されているのかもという形状となっています。

もしこの短期的な下げの38.2%の戻しでもたつくのであれば、12月26日の安値を割り込む可能性は高いとなるのですが、週明け勢いよく上に抜ければ50%の戻し61.8%の戻しとなると考えます。

したがって、連休明けの動きに注目なのですが、ファンダメンタル的には世界景気の後退がささやかれている中で、持続的な反発が期待できるのか? という疑問が拭えず、中国の景気減速は、数字的にも明らかになりつつあります。

その中で日本企業の決算発表を控え、この為替の円高進行をどのように見て判断するのか?

さらには、2019年の下方修正と2020年の事業計画をどのように出してくるのか?

この辺りが、春以降の相場を占ううえでは必要になると考えます。

皆様が買う銘柄を選ぶときに、今 大きく利益が出てる会社を選ぶのか?

将来 利益が大きくなりそうな会社を選ぶのか? 答えは明確だと思います。

今年の3月の本決算は良さそうだけど、2020年の3月は? と考えると、積極的に上げを取りに行くことは難しいと考えてしまうのは私だけでしょうか?

かといってすぐ急下落すると思っているのでなく、上げ下げの周期や上げ幅、下げ幅に関してどのように考えていくのか?が問題となってきます。

過去に何百年に一度の下げと言われているさなかでも反発はします。

急上昇した相場の中でも反落を混ぜながら切り上げます。一方向に進むという事はないのですが、方向感をどのように持つか? が大事なことと考えます。

その上で現段階のトレンドは、反発はしてきていますが、下落か? BOX? というトレンドから変化したという結果は出てないのが現状とふまえると、週明けどのように対処すべきかの答えは見えてくると考えます。

リアルな現状から見えるものは、上値メドが2万1000円で下値メドが、1万8949円でBOXか? 下離れをと考えています。

もちろん目途とした2万1000円を予想に反して上抜けたときは、次のシナリオを発動させますが、現状は、上記のように踏まえて、この週末の終値2万359円は、何をすべきでどのような建玉であるべきか? を考えて週末の大引けとしました。

現状分析

5日線


一週間を通して上向きで、上を維持した一週間となったことで、12月3日から始まった急下落からは、初めての本格的な自律反発となっています。

となると、10月26日から12月19日までのもみ合いがもしかしたら12月26日を起点に始まったかなと考えます。

25日線

一週間を通して下向きで位置も一週間を通して下を維持しています。

週末の終値の乖離で2.18%となっており膠着感が出ています。そして25日線の株価との連動性としてはグランビルの「売りの3」をイメージする動きとなっております。

もしくは、少し25日線を突破して「売りの2」ということも考えられ、もたつきながら25日線の向きを下から上に変えながら突破して上に乖離していく「買いの1」となることも可能性は低いながらあるので、一つの選択肢とすべきと考えます。

75日線

変わらず、下向きで下に乖離をしています。長期戦の並びも上から200 100 75 25 5となっており完全下降トレンドの並びとなりました。

この並びになることで、下降トレンドのピークとなったという考えもあるので想像しづらいですが急反発も注意は必要です。

トレンドライン

現在前週記載の12月3日と13日の高値を結んだラインの線の上におり、上抜けるかの見極めとなっています。

ここを上抜けると短期的な下げは終焉という判断が強くなります。

そしてもう少し上には、10月26日 12月11日の安値の横軸があり同じ位置に25日線があり、この辺りが次の上値抵抗線となります。

さらには10月2日と12月3日の上値を結んだラインがあり、ここを突破で下降トレンドから離脱となると考えます。

下に関しては、12月26日と1月4日の安値を結んだラインを意識します。

さらにこれにチャネルのラインを12月27日から引くことで、下降フラックが形成されているかもと考えるので12月26日と1月4日のラインを割り込んだときは下への加速が注意となります。

さらには、12月26日の安値の横軸は大事なサポートランとなりそうです。

テクニカル指標

一目均衡表


転換線は突破しましたが、いまだ基準線 雲の下を推移で基準線転換線共に向きは変わってないことで、弱いと判断される形状です。遅行線も日々線・雲の下でやはり弱いと見受けます。

月足の一目で、遅行線と日々線の絡みで、今回の12月の安値が決まったのかな? なんて考えがよぎりました。

ボリンジャーバンド

バンドが収斂し始め さらに-1σを上抜けたことで下へのバンドウオークは終焉ととれる形状となりました。

再度 -2σを勢いよく割り込めば再スタートと考えますが、いったん急下落は終わりと考えます。

スローストキャスト

買われすぎゾーンまで上げてのデットクロスとなったので、こちらでも急下落は終了と考える動きとなりました。

総合判断


複数の急落終焉のシグナルが出たことで、下への意識一本やりは取りやめ、反発の可能性も視野に入れた建玉をする必要が出ました。

しかし、トレンドは下であることを覆すレベルにはないことで、下かBOXであるという考えで対応したいと思います。

さらには、どこまでどのように反発したら上昇に入ったのかもというラインは、しっかり持って残像に心を取られないように注意はしてください。

ただ、私はまだ底割れ懸念は充分にあるという認識でいるのも事実です。

では、連休明け1月15日は、日柄的にポイントの日と考えます。焦らずしっかり見極めてまいりましょう。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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城 晶子

執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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