医療保険の「実費保障型」は、退職した後の生活費や医療保険保障が重要 特徴とおトク感を検証しました。

人生100年時代に入ったいま、退職した後の生活費確保や生きている間の医療保険が、とても重要となってきました

無病息災の人も少なくなり、医療も進歩し、何かしらの病気とうまく付き合いながら仕事も続ける時代です。

医療保険も特徴のある商品が出てきました。

負担した医療費が一定上限まで全額保障してもらえる「実費保障型」医療保険、その特徴とおトク感を検証してみましょう。

「実費保障型」医療保険

これまでの「定額型」と「実費保障型」の違いとは?

医療保険の基本保障に、入院保障があります。

日帰り入院も含め、入院1日に対し5,000円や1万円を入院日数分支払ってくれる「定額型」がこれまで主流でした。

その定額型に対し、負担した医療費を一定上限まで支払ってくれるのが「実費保障型」の医療保険です。

この保障は入院基本契約に「入院治療保障特約」などの特約を付けることで、支払い対象です

実費保障型の保障内容とは

まずは保障対象となる「支払った医療費」の範囲を見てみましょう。

対象となるのは公的医療保険制度と連動した医療費なので、個室に入った場合の差額ベッド代や特別メニューとなった場合の食費代、かつら(ウイッグ)などは保険会社により対象となる場合とならない場合があります

また労働災害認定を受けた場合や出産時、自動車事故で自賠責保険が適用された場合も、公的医療保険の対象外となるため支払われません

しかし一般的な入院なら診療報酬点数に基づいて支払われるので、「定額型」の日額を越えた医療費部分も支払い対象となり安心感、納得感が増します。

なお退院後の実費保障は「退院後通院治療特約」を付けることで支払い対象となり、薬局での調剤費負担もカバーされます

実費負担以上に支払われることも

保険各社の競争もあり、実費負担以上の支払いをしてくれる商品も出てきました

診療報酬点数に応じて保険給付金が支払われるのですが、それを1倍、2倍、3倍と増やすことでさらなる保障を得られます。

前述の保障範囲やこの給付金増額などを付加すると、その分保険料が高くなります。

それなりの負担もありますので、年齢に応じた自身の保険料負担と保障内容を天秤にかけて検討しましょう

また実費保障型であるからこそ、通常の定額型日額に満たない場合は実費部分のみ支払われるので、定額型の方が良かった(給付金が多かった)というケースも出てきます。

実費保障型医療保険の請求時には、これを準備しておこう

診療報酬点数に応じて支払われる実費保障型は、点数が大事です。

そこで保険請求する時に気を付けておきたいポイントをお知らせします。

保険請求する時に準備すること

請求時に準備しておきたいもの

保険請求の際に必要な書類はいくつかありますが、抜けてしまいがちな書類があります。

保険会社からの必要書類に記載されていない場合もありますが、「診療報酬明細書」は必ず提出しましょう。

「領収書」には自己負担した金額が記載されています。

この自己負担額は診療報酬点数に応じて決まるのですが、高額療養費適用があったり、ひとり親家庭医療費助成対象の場合などは、自己負担なしの領収書が続くこともあります。

こんな場合は自己負担がないのですが、診療報酬点数はもちろん出ます。

なので領収書に加え、明細書も併せて準備して提出しましょう

自己負担がなくても、診療報酬点数に応じて給付金を支払ってくれる保険会社もあります

加入は保険料負担とその保障範囲のバランスを考えよう

実費保障型医療保険は、あくまでも通常の医療保険に上乗せする特約であるため、保険料負担に応じた上乗せ保障だと考えれば、おトクかどうか一概には判断できないものです。

また鍼灸や先進医療などは対象外なので全ての治療費が保障される訳ではなく、どこまで保険で準備するのか迷うところです。

個人的には最小限の保障を医療保険・損害保険でカバーし、それ以上の費用負担は資産運用で準備するというスタイルを取っているので実費保障型には加入していません

保険加入は支払保険料を続けて支払えることが大前提ですので、年齢に応じた保険料負担とその保障範囲のバランスを取って加入しましょう。

決して勧められたから、と言って加入するものではありません。(執筆者:夏目 翠)

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子育てがひと段落、保険の仕事で社会復帰したことがきっかけで、人生のマネープランの重要性を痛感しました。教育費、住宅購入、さまざまな人生のリスクを見据えて、お金との上手なつきあい方をご提案して参ります!
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