元保険外交員が教える「終身保険」の有効活用法(1) 年金を保険で確保 

マイナス金利の影響で、預貯金にせよ保険にせよ、円建てのものはお金がほとんど増えません。

その対策として外貨建ての金融商品を活用する人は多いですが、一方で外貨には抵抗がある人も少なくありません。

そこで私が考えるのは、円建ての終身保険(一生涯の死亡保険)を最大限、有効活用することです。

円建て終身保険(一生涯の死亡保険)の最大限の活用法

その1つが「終身保険を年金にする」という方法です。

その仕組みには、以下の2種類があります。

1. 契約者本人が年金として受け取る。

2. 被保険者が死亡した際の保険金を受取人が年金として受け取る。

では、それぞれについてご説明します。

終身保険を年金にする

1. 契約者本人が年金として受け取る

これは、契約者本人が自分の死亡保険を年金にする方法です。

例えば、

私が500万円の終身保険に加入してはいるものの、子供も独立したことだし、死亡保険は葬儀代として100万円もあれば十分だと考えるなら、保障400万円分を年金受け取りに移行できる

ということです。

但し、間違えてならないのは、400万円が年金の原資になるのではなく、それに対応する解約返戻金が年金の原資になります

年金受け取りの特徴

年金受け取りの特徴は以下の通りです。

・ 年金は1年に1回受け取れ、受取期間は5年・10年・15年などから選択。

・ 一括で解約返戻金を受け取るより、年金受け取りの方が受取総額が多くなる。

・ 受取期間が長いほど1回の年金額は少なくなるが、期間中の利息が付くため受取総額は多くなる。

加入期間が長ければ、年金原資(解約返戻金)が支払った保険料の累計を上回ることも十分期待できます。

仮に解約返戻金が累計保険料を下回ったとしても、その差額は定期保険で掛け捨てる保険料よりは少なくなる可能性大です。

終身保険の特徴

その他、皆さんがお宝保険と言われる終身保険に加入しているなら、以下の特徴があります。

・ 保障が大きいわりに保険料が安いため、年金原資が少ない。

→ 累計保険料の4倍・5倍の保障が付くので保険としての価値が大きい(一時払終身保険の場合は保障が累計保険料の10倍になっていることも)。

・ 累計保険料が少なくても解約返戻金の増え方が大きいので、高齢になってから年金に移行すれば年金原資が大きくなる。

これらの特徴を十分にご理解いただき、将来の解約返戻金をご確認のうえ、計画を立ててください。

契約者本人が年金として受け取る

2. 被保険者が死亡した際の保険金を受取人が年金として受け取る

被保険者が死亡した時、死亡保険金受取人が保険金を一括で受け取るのではなく年金として受け取る方法です。

この場合も受取期間は5年・10年・15年などから選択できること、期間が長いほど利息が付くため、保険金として一括で受け取るより受取総額が増えることは、先にご紹介した方法と同じです。

解約返戻金の増え方によっては、税金が発生することもあります。

また、保障が小さい場合は年金受け取りには移行できない、保障の全部を年金にできる保険と一部しかできない保険があるなど、なんらかの制限もあります。

特に低解約返戻金型終身保険の場合は、保険会社によって以下のようになっています。

・ 年金受け取りにするという無料の特約付加が必須。

・ 保険金受取人が年金として受け取ることはできるが、契約者本人はできない。

・ そもそも年金受け取りにはできない。

保険受取人が年金として受け取る

あらゆる特徴を知ったうえでお得な方法を選んでいただきたいので、ぜひ一度、保険会社にご確認ください。(執筆者:金澤 けい子)

この記事を書いた人

金澤 けい子 金澤 けい子»筆者の記事一覧 (16)

独身時代は建築設計事務所に勤務。宅建、2級建築士の免許は取得したものの、結婚して専業主婦に。その後14年間の専業主婦を経て、興味のあった保険業界へ就職。FP2級の資格を取得し、8年間保険外交員を経験した後、退社しフリーライターの道へ。
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