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投資信託の目論見書(もくろみしょ) 「請求目論見書」と「交付目論見書」は何が違うの?

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投資信託の目論見書(もくろみしょ) 「請求目論見書」と「交付目論見書」は何が違うの?

投資信託を購入する際に、目論見書(もくろみしょ)を確認していますか?

目論見書は投資信託に関する重要な情報が記載されているので、投資信託を購入する際には必ずチェックしておきたい書類です。

今回は、目論見書の種類と投資信託の購入前すべき理由を解説します。

目論見書の種類

目論見書

目論見書は、「投資信託説明書」ともよばれ、投資信託に関する重要な情報を投資家に伝えるための書類です。


投資信託の目的、手数料、投資リスクなどが記載されています。

目論見書には、「交付目論見書」と「請求目論見書」の2種類があります。

交付目論見書は、投資信託を購入する際に必ず投資家に渡されるもので、購入する前に確認しておきたい必要最低限の情報は全て掲載されていて、言わば目論見書の簡易版です。

請求目論見書は、投資家が請求した場合に投資家に渡されるので、普段は投資家が目にすることはありません

請求目論見書には、ファンドの沿革や運用会社の情報なども記載されていて、交付目論見書よりも情報が豊富なのが特徴です。

見るべきなのは交付目論見書

では、投資信託を購入する際に交付目論見書と請求目論見書のどちらを確認すればいいのでしょうか。

必ず確認したいのは、交付目論見書です

交付目論見書は、目論見書の簡易版とはいえ、購入前に確認すべき事項が全て記載されています。

投資信託によって違ってきますが、交付目論見書は、通常10ページ前後に収まっており、図表も多く、分かりやすさも配慮されています。

一方、請求目論見書は、ほとんどが文字と数字で記載されていて、ページ数が100ページを超えるものもあり、全てを読むには相当の努力が必要です

請求目論見書は、交付目論見書だけは物足りず、さらに詳細を知りたい場合にのみ、請求して確認すれば良いでしょう。

投資家の責任として

投資家は必ず確認すべき責任がある

投資信託を販売する金融機関は、投資家に対して交付目論見書を必ず渡さなくてはならない決まりになっています。


これは、私たち個人投資家に交付目論見書を受取って必ず確認すべき責任があるとも言えるでしょう。

実際、投資信託の多くのインターネット取引では、交付目論見書をダウンロードしたり閲覧したりしないと購入手続きへと進めないように設計されています。

金融機関の営業やWEB上の説明で、投資信託の概要は把握できるかもしれません。

しかし、投資家として交付目論見書をよく読み、購入する商品を十分に理解しておくべき責任もあるでしょう。(執筆者:潮見 孝幸)

《潮見 孝幸》
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潮見 孝幸

潮見 孝幸

ITエンジニアとして金融の世界に入り、その後、資産運用会社で勤務。証券制度の法改正対応や業務の企画に従事。現在は独立し、金融ライターとして活動。資産運用、証券税制、社会保障制度などを中心として執筆中。執筆のほか、中国語翻訳、経営コンサルティングも手掛ける。1級DCプランナー(企業年金総合プランナー) 寄稿者にメッセージを送る

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