TOYOTA社長「終身雇用は難しい」発言 「自分は大丈夫」とつい思ってしまう心理

先日、TOYOTAの社長の「終身雇用は難しい」という発言が話題となりました。

日経ビジネスよりトヨタ社長の豊田氏写真は共同通信社

この発言から、自分の将来について考える事はもちろんですが、考え方によってはこれからお金と上手に付き合っていく上で必要な、人間の心理面を学べるいい機会にできるでしょう。

今回はそんなお金にまつわる心理的影響についてお話をしたいと思います。

正常性バイアスとは

正常性バイアス」という言葉は聞かれたことはありますか?

これは簡単に説明すると「危険な状況でも、自分は大丈夫と思いこむこと」です。

※バイアスというのは偏った考えのこと

今回の話では、終身雇用がなくなるという話ですが、これを聞いて多少なりと将来について何かを感じないわけにはいきません。

しかし、ここで自分は大丈夫と思ったり、どこかひとごとのように感じている場合は、この正常性バイアスが働いている可能性があります

もちろん将来のキャリアの話だけではなく、これは日常のさまざまな他の場面でも起こる話です。

正常性バイアスについて

投資においてのバイアス

株式投資などは相場の変化で多少株価が下がったりしても、長い目で見れば相場が回復するという事はあります。

しかし、株価がどうしようもないくらい下がっていく局面では、大きな損失を回避するためにある程度のラインを下回ると売却する、損切りがセオリーです。

しかし、この場合に正常性バイアスが働き、「まだまだ大丈夫」、「自分は大丈夫」と考え、本来のセオリーとは異なった選択をしてしまい、結果的に大きく損をしてしまうという事があります

めったに起きない万が一への備え

もう1つよくあるケースをご紹介しておきます。

めったに起きない万が一に備える場合に、この正常性バイアスがよく働くと言われています。

例えば、災害が起きた場合に同じように、「うちは大丈夫」と考え、被害に合ってしまうといったケースが引き起こされてしまいます

これまでそんな災害がなかったから大丈夫と安易に考えずに、ハザードマップなどで、どんなリスクがあるのか確認しましょう

必要な場合はしっかりと補償の対象となる火災保険などに加入するようにして、できる限りの対策を練っておくようにしましょう

まとめ

今回話題となった発言を受けて、その時に自分がどう感じたのか振り返えってみると、今回ご紹介したケースはもちろんさまざまな場合において、正しい判断をする手助けになるはずです。

この機会にこれまで判断してきた事についても、一度考え直してみるというのはいかがでしょうか。(執筆者:西田 凌)

この記事を書いた人

西田 凌 西田 凌»筆者の記事一覧 (37)

以前は生損保を幅広く取り扱う保険代理店に勤務し、たくさんのお客様と直接お会いしてご相談に乗らせて頂いておりました。現在はどこの金融機関にも属さずに完全独立系のファイナンシャルプランナーとして農家の方を中心に家計見直しのベストなアドバイスをしています。 その傍らで金融や保険に関する記事の執筆も手掛けており実際のご相談の現場を通して得た皆様に役だつ情報をお届けしたいと思っています。
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