【FX・株投資】その取引、損益通算できる? できないと「損益プラマイ0」でも手数料と税金で赤字になる

日本株に限らずアメリカ株や投資信託、FXで外貨取引をする投資家も今や珍しくないのではないでしょうか。

そして投資経験がある人ならCFD取引差金決済)のことを耳にしたことがある人も多いでしょう。

しかし注意しなければならないのが日本株やアメリカ株、投資信託とFXやCFD取引の損益通算ができないところです。

例えばアメリカ株で100万円儲かったとします。

一方でFXで100万円損したとします。

手数料や税金を考えなければプラスマイナス0円で損も得もしないはずなのですが、このケースだと税金だけ約20万円を払わなければいけません

つまりマイナス20万円の損をするのです

税金だけ約20万円がかかってしまう

株だけでなくFXやCFDをする際には損益通算ができるかどうかを注意しなければいけません。

外国株取引には現物株取引とCFD取引がある

外国株取引をする投資家は自然にFXによる外貨取引やCFDというサービスがあることを知る機会も増えてくるのではないでしょうか。

FXはForeign Exchangeの略で例えば米ドルと円などの通貨を交換する取引です

CFD取引差金決済とも呼ばれ実はFXもCFDの一種です。英語でContract For Differenceと言います。

有価証券などの受渡しを行わずに、売買価格差等に相当する金銭の授受のみにより差金決済する取引または金融商品です。

CFDは原資を必要としないため、例えば株価指数、個別銘柄、商品・先物までさまざまな取引が1つのプラットホームで行えます

CFD取引は外国株の取り扱いも幅広い

CFD取引、特に外国株の銘柄を扱っているところも珍しくありません。

例えばサクソバンク証券やIG証券、GMOクリック証券などはCFDでAmazonなどの日本人投資家におなじみの米国株も取引できます

また米国株だけではなく欧州株などネット証券では扱いがほとんど見られない国も株もCFDで取引できるところもあります。

CFDはショートポジションももてる

ショートポジションオッケー

CFDはショートポジションももてます

例えばFXのドル円通貨ペアでドル円をショートするなどと良く言いますが原理は同じです。

例えば通常のネット証券で米国株を取引する際は買いからしか入れません。

しかしCFDならば気軽に価格が下がると思えば、ショートポジションをとれます

CFDはFX取引との損益通算が可能。しかし現物株とは通算不能

CFD取引はFX取引と相性が良く損益通算が可能です。

例えば普通の米国株の同じ銘柄(例えばAmazon)などで現物で取引した場合とCFDで取引した場合で説明します。

現物株で利益100万円、FXで損失100万円

この場合は現物株の利益とFXの損失を合算できません

そのためプラスマイナスで0のはずが、利益が出ている側の現物株の利益100万円に税金だけがかかります

そのため税金分の約2割、20万円程度だけ納税しなければいけません。

しかし損益通算できるCFDならば、株(CFD)で100万円の利益、FXで100万円の損失の場合2つを合わせられます

そのためプラスマイナス0でCFDの利益をFXの損失と合わせることができるため税金だけ払わなければいけない事態にはならないのです。

CFD投資はFXだけでなく外為オプションなどの店頭デリバディブ取引でも同じように損益通算ができます

CFD取引は中長期投資には向かない

CFD取引はFXと損益合算できるならFX取引もやる人にとっては相性が良いのではないかと考える人もいるかもしれません。

確かに損益合算できるところはFX取引と相性も良いのですが、中長期投資には向かないデメリットもあります

オーバーナイト金利の負担

CFDでロング、つまり買いのポジションを日をまたいで持ち続けるとオーバーナイト金利が原則発生します。

そのため中長期で持ち続けるだけで金利を負担しなければいけません

ショートの場合は金利を受け取ることは可能です

つまり優良株を中長期で保有するタイプの投資家にはCFDは金利負担があることから、あまりおすすめできません。

中長期投資には向かないCFD取引

追証の恐れも

CFDは証拠金が下回ると追証が発生します

FXと基本的に同じで担保となるお金を預けることで取引ができます。

しかし大きく損失を出すと証拠金が余計に必要になり、追加で証拠金を払うなどの手間ができます。

CFDはレバレッジを効かせることもできますが、レバレッジをかけると損の評価額も大きくなりやすく証拠金を追加しなければいけない事態に発展します。

外国株取引(現物)とFX、CFDは損益通算できないことを意識する

日本株や米国株を中心とした現物の株取引とCFD・FXなどの取引の損益合算はできません。

そのため日本株・米国株・投資信託などは損益通算できる、CFDやFXは株や投資信託などと損益通算ができないことを意識して投資する必要があります

損益通算ができないものを確認しよう

上場株式(日本・米国など含む)・ETF・REIT・債券・公社債投信同士は損益通算が可能。

しかしFXやCFD、オプション取引などは株やETFなどと損益通算できません。

先物取引のグループに入るFXやCFDなどと現物取引の株やETFなどが損益通算できないため注意しておきましょう。(執筆者:田守 正彦)

この記事を書いた人

田守 正彦 田守 正彦»筆者の記事一覧 (54)

フリーランスのWEBライター。教育機関やバンコクの大学で働く傍、海外投資に興味をもち20代の頃から香港やアメリカの証券口座に直接行き、口座を開いて実際に取引をしていました。得意分野は投資・教育・旅行・新しい働き方です。新しい分野にも積極的に挑戦しています。
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