キャッシュレス社会の中国(上海)で現金は使えるのか? 検証してきました

Webや雑誌を読むと中国ではキャッシュレス社会になっているという趣旨の記事がたくさんあります。

中国本土では現金は使えないのだろうか?

 

と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

2019年7月の3連休を利用して中国の上海に遊びに行ってきました。

最後に私が上海に行ったのは7年前。7年の間に中国は大きく変わりました。


≪筆者撮影 上海の外灘(ワイタン)≫

日本から中国本土の報道やニュースを読んでいると現金がほとんど流通していないのではと心配になるほど中国のキャッシュレス化についての記事を読みます。

そのため観光客で中国のQRコード決済アプリを導入していないと本当に観光できないのか気になっていました

実際のところ、どうなのか確かめてみることにしました。

上海はキャッシュレス社会だが現金も使える

上海観光は友人に誘われ2泊3日の弾丸ツアーで急遽、行くことが決定したため下準備がほとんどできませんでした。

中国のQR決済アプリがない状態で観光できるのか不安でしたが少なくとも、上海に限っては現金とクレジットカードだけでも十分支払いは可能でした

現地の添乗員にも中国のキャッシュレス社会の事情について尋ねて見ましたが、現金だけでも観光はそれほど困らないという回答でした。

ただしコインロッカーなど一部、現金が使えないサービスもあるようです

中国はWechat Pay(微信)とアリペイ(支付宝)が主流


≪筆者撮影 上海のレジ・カウンター≫

中国でも現金は使えるのですが現地の人の支払い方法を見ていると殆どの人がWechat Pay(微信)かアリペイ(支付宝)を使用していました。

観光客と思しき人の現金払いは多く見かけました。

しかし現地の中国人で現金を使っている人はあまり見かけませんでした。

・ 中国では現金も使える。
・ しかし現地の中国人は殆どキャッシュレスで支払いをしている。

というのが実情のようです。

しかしWechatPayもアリペイも中国人のための決済サービスのため外国人が実際に利用しようと思うと、かなり面倒で手間もかかります

2~3日の観光のためだけにQRコード決済をわざわざ導入するのは大変です。

観光レベルなら現金でも十分に楽しめます。

中国ではタクシーで現金を渡すと透かして確認される

上海では滞在時間が限られていたので移動をほとんどタクシーで済ませました。

上海のタクシーは初乗りで15元前後。

日本円で約235円前後で約3kmの範囲なら移動できるため2人以上なら、かなり安く利用することができます

地下鉄の1日券が18元なので地下鉄の方が、もちろん安いのでですが短時間で効率よく観光地を回るならタクシーを利用しても日本に比べればかなり割安です。

ただ現金で支払いをすると私が利用したタクシーの運転手のほぼ全ての人がお札の透かしをじっくり見て確認していました。

中国では現金はあまり信用されていないのかと感じました

中国のキャッシュレスが進んだ背景には偽札などの問題もあるようです

中国紙幣

中国には中国のIT社会がある

中国では基本的にGoogleやLINEなど日本でお馴染みのIT関連のサービスが利用できません。

実際にGoogleで検索をしようとしても使えませんでした

Yahooメールなど使えるサービスもありますが、中国では日本で当たり前のように使えるソフトが使えないので注意が必要です。

その代わり中国は中国人向けのサービスに強いIT企業が多く生まれました。

例えば検索エンジンの百度(Baidu)やEコマースのアリババ、コミュニケーションアプリのWeChatを展開するテンセントなどです。

中国では中国ならではのIT企業が育ちFinTechも、中国の既存のITサービスを中心に育ちました。

そのため中国では中国人による中国人のためのキャッシュレス社会が根づいたのです。

QR決済ができないと中国での実生活で困る

観光レベルでの滞在ならば現金のみでも良いのですが観光客が行かないような店の中には現金の支払いができないところもあります。

ほとんどの買い物や食事では現金またはクレジットカードなどで困りませんが稀にQRコードのみのでしか支払えないところもあるため中国では事前に現金が使えるかどうかを確認したほうが良いでしょう。

当たり前のようにWeChatを使えないと困る

中国ではWeChatが既に社会の情報インフラとして根づいています

日本で広く使われているLINEは中国では通常つながりません。

リッツ・カールトンのルーフトップバーで友人とカクテルを飲んでいたら香港からやってきたという女性と話をすることになりました。

話も盛りあがり女性から連絡先を交換しないかと言われたのですが…


≪筆者撮影 上海のルーフトップバー≫

香港の女性:WeChatはあるの?
私の連れ:いやぁ…ないんですよ。
香港の女性:あら、残念…。また会えるといいわね!再見!(ザイチェン)

と結局、連絡先を交換できずにその場を後にすることになりました。

中国ではWeChatなどの中国で普及しているコミュニケーションアプリやQR決済を利用できないと100%楽しむのは難しいようです。

私の友人はWeChatを入れていなかったことを、とても後悔していました。

現地ではQR決済が主流でした

中国はキャッシュレス社会とは言うものの2~3日程度の観光をする程度なら現金でも特に問題なく観光地をまわることができます。

しかし中国人の多くは現地ではQR決済が主流です。

中国には中国のITインフラが根付いており、本当に中国を100%満喫するには中国のコミュニケーションアプリやQR決済アプリがないと難しいようです。(執筆者:田守 正彦)

この記事を書いた人

田守 正彦 田守 正彦»筆者の記事一覧 (57)

フリーランスのWEBライター。教育機関やバンコクの大学で働く傍、海外投資に興味をもち20代の頃から香港やアメリカの証券口座に直接行き、口座を開いて実際に取引をしていました。得意分野は投資・教育・旅行・新しい働き方です。新しい分野にも積極的に挑戦しています。
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