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外国債券投資の肝 既発債券を選び、割引債で外貨を増やしてから利付債での運用に切り替える

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外国債券投資の肝 既発債券を選び、割引債で外貨を増やしてから利付債での運用に切り替える

今回は、将来的な不労所得を構築するための方法として、

外国債券の運用法及び商品選択の上で押さえておかなければいけないポイント

について解説していきたいと思います。

外貨決済型の債券を選ぶ

外国債券投資の攻略法

外国債券には、償還時に外貨で受け取り可能な「外貨決済型」と円でしか償還できない「円貨決済型」の二種類が存在します。

円貨決済型の場合、償還時に円で強制償還されますので為替のコストがかからないというメリットがありますが、償還時に想定外の円高となっていた場合、多大な損失が出てしまうデメリットも存在します。

基本償還まで持つことを前提とした商品となっていますので、外貨決済型を選択するようにしましょう。

対象国の政策金利及び通貨の水準に注目

外国債券の投資タイミングは、対象国の政策金利が過去平均と比較し高い水準で推移しており、かつ、円高の時が好ましいとされています。

近年では、トルコの政策金利が世界情勢等により24%まで急激に引き上げられ且つ為替も過去付けたことがない15円台まで下落しました。

現在の債券の市場利回りは14%台まで急激に上げた分戻っていますので、このタイミングで投資された方は非常にいい条件の債券を獲得することができているのです。

新発の債券ではなく既発の債券に投資すべし

債券には、「新発」と「既発」の2種類が存在します。

新発債の場合、買ってすぐに市場価値は大きく下落するので債券単価はなかなか上がりません。

これは、販売元である金融機関がみなし手数料を上乗せしているためです。

しかし、既発債の場合、すでに大きく下げたものを買いに行きますので債券単価の上昇速度は新発債と比較し早くなります。

具体的な例を挙げると、新築の不動産を買った場合、不動産価値は最初一気に下がりますので、途中での売却を検討するなら中古不動産を買ってリフォームしてから運用した方がいいのと考え方は同じです。

為替が急激に円安に進行したため途中売却を検討するべき時があるかもしれないので、なるべく債券は既発の物を買うようにしましょう。

投資期間を超長期で考える

外国債券の満期は3~5年のものが多く、満期が来たら運用を止めてしまう方が多くいらっしゃいます。

しかし、ここで重要なのが10年~20年スパンでの運用を検討することです。

外国債券での運用では、将来どれだけ外貨を集めることができるかが最大のポイントとなってきます。

外貨決済型債券の場合、償還時に外貨で受け取ると次の債券に為替のコストなしで切り替えることができます。

高利回りの債券で超長期間運用し外貨を2倍、3倍と増やすことで為替の下落リスクを低減させることができるだけではなく、より多くのリターンを期待することができるのです。

割引債で外貨を増やしてから利付債での運用に切り替える

割引債で外貨を増やしてから利付債での運用に切り替える

債券投資は基本的に不労所得を得るための手段と考えた方がいいと思われます。

資力のある方なら利付債で金利を受け取りながら運用されてもかまいませんが、これから資産形成を考えている方の場合は、まず割引債で外貨を集めることに比重を置いた方がいいでしょう。

割引債とは、年間の金利を受け取らない代わりに80%など割引されたところからスタートし満期時に100%になって返ってくる債券のことをいいます。

つまり、高金利通貨建ての債券を複利で運用することでより効率よく外貨を集めることができるのです。

そして、ある程度外貨が増えたタイミングで利付債に切り替えることで、将来的に安定した収益として資産を構築することが期待できます。(執筆者:白鳥 翔一)

《白鳥 翔一》
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白鳥 翔一

白鳥 翔一

大学院にて化学を専攻し、現在某証券会社にて働いている現役の証券マンです。周りに流されない独自の投資理論で営業活動をしており、そこで得た経験を生かしてライターとしても活動しています。 寄稿者にメッセージを送る

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