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投資で成功した「他人の意見を聞かない人」のスタイルからみるその判断基準とは 

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投資で成功した「他人の意見を聞かない人」のスタイルからみるその判断基準とは 

下記は、幻冬舎GOLD ONLINEの特集記事より抜粋したものです。

「金融機関の担当者から勧められて購入した銘柄で4割もの資産を失った…」(引用元:幻冬舎GOLD ONLINE

こうした「投資の失敗談」は、新聞や雑誌を中心に定期的に目にしますが、「他者の儲け話を鵜呑みにして身上をつぶす」というのは私たちの周りでもよく聞く話です。

確かに、投資信託や銀行の営業マンなど金融のプロから聞いた投資話は、それだけで価値があるようにも思えます。

しかし、実際に投資で成功している人の中には、このように他者の意見をベースに売買の判断を行っているケースはありません

その理由について、以下で詳しくお伝えしていきます。

なぜ他人の意見を 聞かない人ほど 投資で成功 しやすいのか?

成功する投資家ほど周りに流されない「自己流」を持つ

投資は「情報が命」ということをよく耳にします。

しかし、他人から情報を仕入れる(=他人の意見を聞く)ことで、かえって投資に失敗してしまうケースも珍しくありません。

たとえば、「この銘柄は絶対にお得ですよ」という情報を安易に信じてしまい、ろくに真偽を確かめずに数百万円の損失を出すというケースは、新聞やネットなどにあふれています

一方、投資で数千万円や億を超える利益を得た、いわゆる成功者は、あえて他人の意見を受け入れず、「自己流」の投資スタイルを持つ人がほとんどです。

ここでは、実際に成功した投資家を例に、その理由を探っていきましょう。

五月(片山晃)氏のケース

ハンドルネーム「五月」として活動している片山晃氏は、自分の資産を2万倍超にしたことで有名です。

片山氏が投資を始めたのは2005年にさかのぼります。

もともと資金65万円から株式投資をスタートし、それから約12年でデイトレから中長期投資まで幅広い手法を試し、2017年10月には手持ち銘柄の評価益が156億円を超えました。

彼は、ファンダメンタルズ(企業の業績や財務情報)を徹底的に精査し、割安で有望な銘柄を見つけると迷わずに投資する強気なスタイルが特徴です。

片山氏の耳には、「今この株が熱い」、「株式市場のトレンドは〇〇」という情報は届きません。

あるのはとにかく、企業の成長力や財務基盤から導き出された自己流の判断基準のみです。

BNF(小手川)氏のケース

BNFの通称で有名な小手川氏も、2000年から2019年までに手持ち銘柄の評価益を45億円にまで高めた実績を持ちます。

信用取引はいっさい行わず徹底的に現物買いのみを狙い、さらに短期の逆張りを基本としたスイングトレードが彼のスタイルです。

この自己流のスタイルを見つけるまで、小手川氏は1日中チャートを分析し、株の動きや法則性を研究し尽くしました

先ほどの片山氏がファンダメンタルズ重視なら、こちらの小手川氏は完全にテクニカルに比重をおいています。

自己流の投資パターンを見つける2つのコツ

自己流の投資パターンを 見つける2つのコツ

これまで紹介した片山氏や小手川氏は、双方とも自己流の投資パターンが存在するという共通点を持っていました

自己流の投資パターンを持つということは、どんな事態が起こっても明確な判断基準によって対処できるということでもあります

つまり、投資で成功したいと望むなら、まず自分に最適な投資戦略や仕組みを見つけていかなければなりません

それがひいては、他人の意見を取り入れて失敗してしまうリスクを取り除けるのです。

では、どのようにして自己流の投資パターンを見つければよいのでしょうか

ここからは、そのコツについて2つのポイントを使ってお伝えしていきます。

コツ1:ラクな道を選ぶほど投資では失敗するリスクを負う

投資において楽な道を選ぶことは、その先に成功が待ち受けていることとイコールではありません。

確かに、ファンドマネージャーや銀行営業マンといった金融のプロの意見を聞いて投資するのは簡単です。

また、彼らのアドバイスに従って、何も考えずに投資することは非常に楽な道となります

しかし、それでは単なるギャンブルと変わりません

先ほどお伝えした片山氏は、投資をするときに徹底して企業業績を調べ、自分で割安だと判断した銘柄にのみお金を投じていました。

小手川氏も、現在の自己流投資スタイルを身につけるまで、徹底してチャートを分析し続けています。

彼ら成功者の特徴から分かるのは、投資は「自分のために自分の力で考えて動く」ことでしか勝利の道は見えないということです。

これは決して楽で簡単な道ではありません。

ただし、あえて困難で大変な道を選ぶほど、投資で成功している人が多いという事実を見逃してはならないでしょう。

コツ2:投資の判断指標を決めておく

投資の判断指標を決めておくことも、自己流のパターンを見つけるには最適です

片山氏の場合は、企業の決算情報から「売上高」と「営業利益」を特に重要視し、約3年先までの業績を見通して割安株を判断しています。

一方、テクニカル分析を重視する小手川氏は、25日移動平均線からの乖離率、ボリンジャーバンドといった指標を軸に売買のタイミングをはかっています。

このように、自分なりの判断指標を決めておくことで、ほかの投資家の進言や噂に流されることなく、適切な売買のタイミングや発注量、銘柄選びが可能となるのです。

自己流のパターンを見つける

周りに惑わされることのないようにすることが大切

投資において市場のトレンドや動向を把握することは大切です。

しかし、投資の判断基準は人によって異なるため、一方が「これは良い銘柄」と言ったとしても、もう一方の人にとって最適なものとは限りません。

そのため、投資信託や銀行の営業マンの勧誘や、SNSなどの書き込みに惑わされることのないよう注意する必要があります。

今回は、2人の投資家の事例をお伝えしてきましたが、成功する資産家は自分なりの投資スタイルや判断基準を持っていることがほとんどです。

投資はギャンブルでもなければ、決して運だけが勝敗を左右するものではありません。

自分自身の投資に対する考え方や姿勢、取り組み方によって勝敗が決するため、今回の記事を参考に自己流の投資スタイルを見つけてみてください。(執筆者:柳本 幸大)

《柳本 幸大》
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柳本 幸大

「ゆきひろ」というペンネームで、約2年半フリーライターとして活動しています。主に金融分野を中心に執筆活動を続けています。執筆時に大切にしていることは、自分自身で行った投資や資産運用の知識を最大限わかりやすく読者に伝えることです。記事をご覧いただいた方が金融について深く理解することで、より人生を豊かに、実りあるものにしていければ私も幸いに思います。 寄稿者にメッセージを送る

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