「給料が入ったら返すから、とりあえず10万円だけ貸して…」

もし、大事な息子や娘からこのように言われたら、あなたはどのように対応しますか?

ここで仮に、安易にお金を貸すようなことがあれば、この先大きな家族間トラブルへと発展していく可能性があります。

では、家族でのお金の貸し借りについて、どのように対処すればよいのでしょうか。

今回は、その対処法や、仮にお金を貸してしまった場合でも確実に返済してもらう3つの対処法をお伝えしていきます。

家族間のお金の貸し借りは大きなトラブルになりやすい

家族のけんか

血のつながった家族であろうとも、人間同士であれば時にはいざこざやトラブルを起こしてしまいます

そんなトラブルの中でもっともタチの悪いものといえば、「お金の貸し借り」ではないでしょうか。

借り手としては、相手が他人のときと比べて「お金を貸して」と言いやすい事情もあり、貸し手にとっては相手が親兄弟となるため、「できるだけ力になってあげたい」と思うのが人情です。

家族であっても「貸さない」ことが原則

しかし、たとえ家族であっても「借金」ということには変わりありません

「息子(娘)なら期日通りに返してくれる」と思い込んでいるとしたら、予想以上に自体が泥沼化し、取り返しのつかないことにもなりかねないでしょう。

たとえば、息子に10万円を貸したにもかかわらず音沙汰もなく、挙句の果てには、「追加で貸してくれ」という催促の電話。

こうしたお金の貸し借りが長期化すればするほど、家族の仲は険悪になっていきます

家族にお金を貸してと言われたときの対処法は、まず根本として

断固として貸さない

という姿勢が大切です。

「そうは言っても、あまりにもしつこい催促で結局は貸してしまう…」という方もいるかもしれません。

その場合は、以下でお伝えする3つの対処法をご検討ください。

家族にお金を貸すときの3つの対処法

借用書とペン

家族にお金を貸してと催促された場合、必ず借金を返してもらえるよう次のような対処法をとりましょう。

(1) 借用書を書く
(2) 返済できなかったときの条件をつける
(3) 仲立人を用意する

家族間といえども、お金の貸し借りには明確なルール付けが大切です。

口約束やどんぶり勘定でお金を貸してしまうと、あとで揉めることも多くなります

そうしたトラブルを未然に防ぐためにも、心を鬼にして次のような方法を取り入れてみてください。

(1) 借用書を書く

家族間のお金の貸し借りであっても、必ず事前に「借用書」を書いておきましょう。

つまり、借金をした事実を証拠として残すということです。

借用書は証拠さえ残っていれば効果を発揮するため、丁寧なフォーマットを用意する必要はありません

ただし、最低でも次の6つのポイントだけは明確に記載しておくようにしましょう。

・ 誰が誰にお金を貸したかという事実
・ 借入額
・ 利子
・ お金を貸した日付
・ 返済日
・ 貸し手と借り手の住所・氏名・捺印

(2) 返済できなかったときの条件をつける

家族にお金を貸すときは、必ず返済できなかったときの条件を提示しておきます。

いわゆる「ペナルティ」ですが、これがなければ、借金の返済がずるずると後ろにずれることも起こりえます

たとえば、一般社会でも、家賃やクレジットカードの返済が滞ると、1日単位で遅延手数料が発生するはずです。

家族間での借金も同じく、遅延手数料を取る、もしくは借り手にとってダメージとなる罰則を定めておくとよいでしょう。

また、返済できなかったときの条件も借用書に明記し、それを確実に実行することで、借金の返済トラブルも避けることができます

(3) 仲立人を用意する

けんかの仲裁

仲立人(なかだちにん)とは、貸し手と借り手の間に立って仲裁を行う人のことです。

血のつながった者同士は遠慮なしに言葉をぶつけ合うことも珍しくありません。

そのため、万が一借金の返済が滞ったときは、ののしり合いや口喧嘩など、感情同士がぶつかり合うことにもなりかねないのです。

そんなときに第三者の冷静な視点で仲裁を行ってくれるのが仲立人となります。

このように、家族同士、借金のことで話をする段階で、少なくとも「借用書」と「仲立人」を用意しておきたいものです。

感情が絡む家族だからこそ厳しい姿勢で臨む

家族間でのお金の貸し借りは大きなトラブルに発展する可能性があります。

特に、借金を口約束で行ってしまうと、お互いの感情がぶつかり合い、挙句の果てには取り返しのつかない仲違いとなってしまうでしょう。

そのような家族間トラブルを避けるため、今回は3つの方法を紹介してきました。

ただし、こうした方法を取り入れる以前に、まず「絶対に貸さない」という姿勢こそが重要です。

もし家族からお金を貸してと迫られたら、安易に相談に乗ることなく、厳しい態度で臨むことが長期的に良好な関係を保つ秘訣といえます。(執筆者:柳本 幸大)