【アジアリート】利下げ・香港リート下落でいまが投資チャンス 予想利回り4.4%以上のアジアリート3選も紹介

株式にも債券にも、日本では投資対象に困ってしまう状況が続いていますね。

そんな中でも、香港情勢の混乱から投資チャンスが生まれた投資クラスがあります。

今年6月頃からデモに発展した香港の混乱は、アジアの株式相場下落に留まらず、アジアの不動産価格も下げました。

そこに世界的な金利低下が重なり、いまアジアリート(不動産投資信託)に注目が集まっています。

日本のJリートより投資妙味のあるアジアリートの現状を紹介します。

利下げ・香港リート下落で投資のチャンス到来・予想利回り4.4%以上のアジアリート3選

時流に乗るアジアリート市場

リート(REIT)は、不動産投資信託と呼ばれ、多数の投資家の資金を商業不動産に投資し、その賃料を配当金として投資家に分配する仕組みを持つ投資信託です。

日本ではJリートが約20兆円に迫る規模に拡大していますが、アジアでは1国だけで商品化するまでの規模がなく、複数の国のリートを組み合わせた投資信託が投資の中心です。

世界の株式相場が不安定な中、なぜアジアリートが注目されるのか見てみましょう。

アジアリートの構成国

シンガポールと香港、インドとオーストラリアが中心

リートが金融商品として整備されているのは、アジアでも数か国です。

中でもシンガポールと香港、インドとオーストラリアが中心となっています。

それぞれの国にあるオフィスビルや高層マンション、郊外型の商業施設や物流施設などに投資し、家賃収入を配当する投資信託として銀行や証券会社等経由で投資されています。

時流に乗る投資環境

日本のJリートも上昇基調が続いていますが、投資する不動産を取得するには大きな借入を必要とするため、リートには低金利が好環境となるのです。

しかも今年に入り、米国だけではなくアジア各国でも金利引下げが相次ぎ、より良い環境がしばらく続く見込みです。

そこに来て、香港デモによる香港リートの下落が重なり、年初から値上がりし続けていて買いづらい価格だったアジアリートが、買い場を迎えているのです。

香港リート市場の状況

香港では逃亡犯条例が撤回されたとは言え、海外旅行者数は激減し、中心街でのデモも散発的に続いていることで商業施設を中心に経営が悪化しています。

S & P香港リートインデックスによると、7月1か月間で-4.9%と急下落しています。

下落のピークは過ぎたと見られていますが、回復までにはまだ時間がかかりそうです。

しかし一時的との見方が大勢で、アジアリートを構成する香港リートの下落は投資のチャンスとなっているのです。

また、円高が進んでいる状況も、為替リスクがある外国投資信託への投資にはチャンスですね。

アジアリートの投資魅力

アジアリートの投資魅力は、4%を超える配当利回りです。

加えて複数国に分散していることで、今回のようなカントリーリスク(各国の経済・政治・社会情勢の変化)も分散される魅力もあります。

アジアリートの投資信託3選

ここではアジアリートの投資信託を3つご紹介し、比較することで投資リスクについても解説していきます(各社2019年7月レポートより)。

1. アジアリートファンド(日興アセットマネジメント)

日興アセットのマネジメントアジアリートファンド

シンガポールリートを中心に、香港リートを約20%組み入れているファンドです。

予想利回り:4.7%

信託報酬を除いた期待リターン:
3.0%程度

なお、インドルピーを含めた各通貨の為替リスクは残ります。

2. アジア好リートファンド(三井住友DSアセットマネジメント)

三井住友DSアセットマネジメントのアジア好利回りリート・ファンド

シンガポール、オーストラリア、香港に加え、タイとマレーシアも組み入れた分散型ファンドです。

分散させていることもあり、7月の下落幅は-0.5%と小さく、

予想利回り:4.4%

信託報酬控除後予想利回り:2.6%

為替リスクは残ります。

アジアリート戦略オープン(三菱UFJ国際投信)

三菱UFJ国際投信のアジアリート戦略オープン

≪画像元:三菱UFJ国際投信

為替ヘッジあり、なしを選択できるファンドです。

シンガポールリートを中心に、香港リートを約20%、マレーシアを2%ほど組み入れています。

予想利回り:4.7%

信託報酬と為替ヘッジコストを除く期待利回り:
1%程度(為替リクスなし)

現時点の為替相場を考えると、為替ヘッジはなくても長期運用で為替リスクは相殺できるかもしれませんね。

日本と違い、まだまだ人口増加や景気拡大が期待できる新興国アジアでは、リート市場が拡大しています。

利回りも確保しながら上昇も期待できるアジアリートは、今が投資チャンスなのです。(執筆者:中野 徹)

この記事を書いた人

中野 徹 中野 徹(なかの とおる)»筆者の記事一覧 (47)

1970年生まれ。大学卒業後、銀行・証券・保険と金融3業態全てにおいて勤務経験を持ち、実務経験を踏まえた客観的なアドバイスに強みを持つ。お金にまつわる専門知識を分かりやすく、販売側の都合を排除したポイントを解説していきます。趣味は料理とアメリカンフットボール観戦。
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