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元資格スクールの職員が語る「資格取得=収入増ではない」 取得後の目標を、試験前から見据える大切さ。

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元資格スクールの職員が語る「資格取得=収入増ではない」 取得後の目標を、試験前から見据える大切さ。

「資格を取れば年収アップできる」と信じる方がいます。

たしかに、目標に沿って資格を取得し、活用プランがしっかりしていれば、年収アップにつながるかもしれません。

しかし、ただ何となく資格を取得しても、収入には結び付かないでしょう。

私は元々、資格スクールの職員として働いていました。

それ以外でも、資格受験生や士業者と接する仕事を行っていましたが、その時に感じた「資格」と「収入」の関係についてお話しします。

目標に沿って資格を取得することが大切(社労士のケース)

図書館で勉強する 女子大生

資格を収入に結び付けるには、目標の明確化が大切です。

最初に目標があり、その目標を実現するために資格がある、そのような位置づけです。

たとえば以下のようなケースです。

「企業の総務部で働いた経験を活かすために社労士資格を取得したい。そして開業して収入を上げたい」

ここまで目標が明確なら、資格取得のモチベーションも高く保てるはずです。

そして取得後のプランも自然に見えてくるでしょう。

平均費用

資格スクールの講座はさまざまですが、初学者用の通学講座の平均費用として20万~30万は掛かると思ってください(スクールによって変わります)。

1回で合格できれば良いですが、2年、3年と掛かれば、それ以上に費用が掛かります

また、合格後の事務指定講習や、登録費用を考えると、15万円~20万円は用意したいところです。

開業の場合はさらに経費が掛かります。

見込める収入

それだけの初期費用を捻出しても、社労士として開業し、経営を軌道に乗せることができれば、年収600万円~700万円も夢ではありません。

中には年収1,000万円を超える社会保険労務士もいます。

もちろん開業しても上手くいかない社労士もいますが、その辺りも目標の明確化に繋がる部分ではないでしょうか。

ただ何となく取得するのではなく、社労士として収入アップを実現させる、という目標を持っていれば、そのために必要な情報も入ってくるものです。

士業で開業するために資格が欲しいケース

士業で開業するために資格が欲しい

他にも、以下のような目標はどうでしょうか。

「士業で開業するために資格が欲しい。行政書士に興味があるから挑戦したい」

一見、曖昧に思えますが、「士業で開業するために行政書士が欲しい」という目標は、資格取得後を見据えています。

取得後を視野に入れながら勉強を進められるので、モチベーションを維持しやすいです。

平均費用

行政書士も初学者向けの通学講座は20万~30万は掛かるでしょう。

社労士と同じく、資格スクールによって価格体系は変わりますが、それでもお金が掛かるのは間違いありません。

たとえ独学でも、参考書や過去問題集、予想問題を揃えるだけで数万は掛かりますし、答案練習講座を受ければ、プラス5万円以上は掛かるでしょう。

さらに合格後は、社労士と同じように登録費用が必要です。

見込める収入

開業して成功すれば、年収700万以上もあり得ますし、中には年収1,000万以上の行政書士もいます。

廃業する行政書士もいますが、ビジネスチャンスを捉えて事務所経営を軌道に乗せている行政書士もいる、ということです。

目標を明確にすると、モチベーションも上がる

「士業で開業するために行政書士が欲しい」という気持ちが強ければ、士業にこだわりがあるわけですから、学習中のモチベーションを高く維持できますし、合格後も活用しやすいはずです。

もちろん「どうしても司法書士になりたい、公認会計士になりたい」、といった情熱先行型でも意欲的に学習はできますが、取得後の具体的な目標を見据える方が気持ちを保ちやすいです。

そして、実際に取得した後の燃え尽き症候群を避けやすくなります。

資格取得をゴールにしない

資格を収入に結び付けるのが苦手な方の多くが、資格取得そのものをゴールにしています。

そのため、次から次へと資格試験にチャレンジして、資格を活用するという感覚から離れてしまうのです。

「資格を活用して収入アップしたい、年収を上げたい」と思っているなら、まずは取得した資格を活かすことを考えてください

資格を活用する具体的な方法があるかどうか

資格取得後を見据えながら学習を続けて、実際に取得した後は、具体的なプランが大切になります。

目標を設定していれば、学習中から活用方法は何となく分かるものですが、より細かなプランが必要です。

たとえば独立開業で活かせる資格なら、以下のようなことを考えるでしょう。

・どのような流れで開業できるのか

・開業後はどのようにお客さんを集めれば良いのか

・ネット集客は必須なのか、オフラインで集められるのか

・ネット集客ならホームページ必須なのか

・TwitterやFacebookのようなSNSは活用する方が良いのか

・名刺はどうすれば良いのか

それに対して情報収集、検証、分析、そして実践する必要があります

実践しても最初からうまくいくとは限りませんし、むしろ失敗する方が多いと思います。

試験学習のように答えがあるわけではないので、自分で試しながら、少しずつノウハウを積み重ねていきます。

その繰り返しにより、資格を活かした収入アップの道が見えてくるはずです。

資格取得後の人生を見据える

将来を見据える

資格受験生や士業者と接する中で感じた「資格」と「収入」についてお話ししました。

1.あなたの目標に沿って資格を取得する

2.取得した資格を活用するための具体的な計画を立てる


上記の流れを意識して、資格試験にチャレンジしてみてください。


資格を取得するだけでは死格になるかもしれませんが、有効活用することで、新たな世界が開けます。

私もそのようにして人生を切り開きました。

ぜひ合格後の収入アップを見据えて、学習を行ってください。(執筆者:金村 甚吾)

《金村 甚吾》
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金村 甚吾

税理士事務所に勤務。その後、資格スクールで専任講師を経験。インターネットで独立後は、貸金業務取扱主任者という国家資格を取得して、借金解決サイトの運営を長年行ってきました。資格の知識と、自身の債務整理体験から、借金問題について分かりやすく解説するのが得意です。趣味はビジネス書を中心にした読書で、日々、文章と接する生活を続けています。 寄稿者にメッセージを送る

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