難しくなった各国の銀行口座開設を事例でみる FinTech企業の新しい「ボーダーレス口座サービス」に期待

海外旅行でお気に入りの国がある人の中には、良く行く国の現地の口座があると便利だと思う人も多いのではないでしょうか

しかし海外旅行のついでに銀行口座を開設するのが近年、難しい国が増えてきました。

口コミや過去のWebの記事には口座開設ができたという報告があったのに、実際に開設してみようとすると断られるというケースは珍しくありません。

旅行者が海外で銀行口座を気軽に開くのが難しくなってきた

海外の銀行口座開設が 難しくなりました。

旅行者が海外で銀行口座を気軽に開くのが難しくなってきました。

国によるのですがアジア圏の日本人が良く行く国の口座開設のハードルはかなり高くなっています。

アメリカのハワイの銀行や三菱UFJ銀行の傘下にあるユニオンバンクなどの口座開設は今まで通り可能ですが、

・ 香港
・ マレーシア
・ ベトナム
・ タイ

などは難しくなってきているようです。

香港の事例

香港は現在、「逃亡犯条例」改正案の騒動から政情が不安定です。

警察とデモ隊の衝突もあり中環にある香港上海銀行の本店前は特に注意が必要です。

デモや集会の情報を事前に確認しないと思わぬトラブルに巻きこまれる可能性もあります。

日本人にも有名な「香港上海銀行」は直接、訪れることができれば口座開設できる可能性は高いものの英語でやりとりができなければ断られてしまうケースもあります

また中国本土の影響が強くなりつつある香港に口座を開きたいかどうかという問題もあるでしょう。

マレーシアの事例

マレーシアの銀行口座もロングステイビザや就労ビザなど長期間、マレーシアに住むことを証明できなければ口座開設が事実上、難しい状況です。

マレーシアのメガバンクに旅行者でも口座開設ができるのかを尋ねたところ長期間マレーシアに滞在する証明ができなければ口座開設はできないという回答でした。

ベトナムの事例

ベトナムの現地口座開設も難しくなりました。

ベトナムに12か月以上滞在する証明書、ビザがなければ口座開設はできないという通達がベトナム政府から出されました。

そのため最近まで口座開設ができた銀行でも口座開設が断られるようになりました。

タイの事例

タイでも多くの銀行口座で旅行者の口座開設を原則、受け付けない方針になりました。

例えば大手のバンコク銀行の日本語サイトでも「旅行者のお客様は、原則として口座を開設いただくことはできません。」という文言があります

三菱UFJ銀行傘下のクルンスィ銀行は例外的に日本人の口座開設を認めています

ただし利子がつかない、オンライン送金ができない、ATM入金ができないという条件の口座になります

タイのATMで引き出せます

海外口座開設が難しい理由はマネーロンダリング・テロ資金など

海外口座の開設が難しくなった背景はマネーロンダリング・テロ資金などで口座の悪用を防ぐという狙いが各国であるようです。

また日本人の対応が現地の銀行にとって煩雑で対応しきれないという事情もあるかもしれません。

TransferWiseのボーダーレス口座が日本でも使えるようになるか?

エストニアのFinTech企業Transfer Wiseがボーダーレス口座というマルチカレンシー口座のサービスを展開しています。

TransferWiseは格安の国際送金で有名な企業ですが海外ではボーダーレス口座サービスも提供しています

ボーダーレス口座なら40以上の通貨で預入れが可能でアカウント内の両替も格安のレートで実行できます。

銀行口座ではないため利子はつきませんが、デビットカードもついており旅行者にとっても使い勝手が良さそうな口座です

現在、日本居住者は利用できないサービスですが使えるようになれば、わざわざ海外の現地口座を無理に開設しなくても良い時代がくるかもしれません。

Transfer Wiseヘルプセンター

≪画像元:Transfer Wise

画期的なサービスに期待です

海外の銀行口座開設がマネーロンダリングやテロなどの影響で難しくなっています。

特に旅行者の口座開設のハードルは高くなりました

しかしTransferWiseのボーダーレス口座のような画期的なサービスも海外では生まれており近い将来、無理に海外口座を開かなくても良い時代がくるかもしれません。(執筆者:田守 正彦)

この記事を書いた人

田守 正彦 田守 正彦(たもり まさひこ)»筆者の記事一覧 (70)

フリーランスのWEBライター。教育機関やバンコクの大学で働く傍、海外投資に興味をもち20代の頃から香港やアメリカの証券口座に直接行き、口座を開いて実際に取引をしていました。得意分野は投資・教育・旅行・新しい働き方です。新しい分野にも積極的に挑戦しています。
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