イオンのショッピングモールで、買い物をしたことのある方は多いと思います。
すっかり生活になじんでいるイオンですが、企業としてしっかり調べたことのある方は少ないと思います。
投資先としてイオンを見直すと、イメージと異なる姿が浮かび、お得なサービスも見えてきます。
この記事では、イオンを投資先として紹介していきます。
目次
イオンは小売業で日本一

イオンと聞くと、ショッピングモールが思い浮かぶ方が多いでしょう。
実際、イオンは小売業で、規模が日本一です。
売上高は2019年2月期で約8.5兆円となっており、2位のセブン&アイグループが6.7兆円です。
イオン、セブン&アイともに、グループの売り上げなので小売りだけの数字ではありませんが、規模の大きさがうかがえると思います。
歴代の大手小売業が行っていたように、イオンも金融業や不動産業を事業として持っています。
特に金融業は、イオン銀行を軸にキャッシュレス対応を進めています。
これからは、みなさんの買い物データを活用して、新たなサービスや商品を開発していくと思います。
これからのイオンは、小売業で得たお客様データを活用し、小売商品に加え金融サービスで利益を伸ばしていくと考えられます。
イオンの株価を評価すると見えること
イオンはすでに、日本の小売業で日本一の規模となっています。
それにもかかわらず、着実に事業は成長しています。
2016年2月期から5年間で、売上高、経常利益ともに増収増益を続けており、配当もほぼ毎年増やしています。
株価は2019年10月末で約2,200円となっています。
100株単位なので、22万円あればイオン株を購入できます。
配当利回りは約1.6%なので、預金するよりイオン株を持っておけば、利回りが圧倒的に有利と言えるでしょう。
株価を投資尺度として評価すると、中短期の割安性を示すPERは74倍と、かなり高くなっています。
イオンの業績は伸びているとはいえ年率5%以下なので、株価2,200円で購入すると下落するリスクが高いと言えます。
一方で、業績の安定性と事業基盤の強固さを考えると、株価が下がったときは、買いを検討できる銘柄とも言えます。
小売業のトップ企業としての評価が続く限り、株価が1,800円くらいまで下がったときは、積極的に買って配当金や株主優待を有効に使いたい銘柄です。
株主優待カードで利回りは4%以上になります

イオンの株価はやや割高という分析結果になりました。
しかし、日本特有の株主優待制度のおかげで、イオン株が割高である理由がわかります。
それがオーナーズカードです。

最低取得単位の100株だけでも株を持っていれば、買い物に対し3%のキャッシュバックが得られます。
このキャッシュバックは半年ごとに振り込まれます。
例えば、毎月の生活費の10万円分をイオンで買い物すれば、6か月後に1万8,000円が返ってくる計算です。
このカードを持ちたい株主が多いため、株価が割高であるともいえるでしょう。
イオンの株価は割高ですが、普段の買い物でイオングループを使う方であれば、十分割に合う投資対象と言えそうです。(執筆者:卜部 友二)
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