株式にはさまざまな指標がありますが、指標が多いだけにどれを用いたらよいのか分かりづらいのが実際のところです。

株式投資には、必ず抑えておきたい4つの指標が存在します。

そこで、今回はその4つの指標の見方や使い方について詳しく解説していきます。

【株式投資】 これだけは押さえておきたい 4つの指標

指標1. 株価収益率(PER)

株価が、1株当たりの当期純利益の何倍になっているかを示す指標です。

これで、株価が割安か割高かを判断します。

PER(倍)= 株価 ÷ 1株当たりの当期純利益(EPS)

PERを簡単に言えば、

ある会社の収益が一定とすれば、その会社が自分の投資額を稼ぎ出すのに何年かかるか

の目安になります。

株価収益率(PER)の事例

具体的な例をあげて説明します。

たとえば、

【前提】
A株を投資金額10万円で100株購入

現在の1株あたりの収益:50円

とします。

「1株あたり50円の収益 × 100株」なので、A株は1年間に5,000円を稼ぐことになります。

すなわち、10万円は20年で取り戻せると判断できます

株価収益率(PER)の注意点

PERが高い株を買うことは、投資金額を回収できるまでの期間が長くなるということです。

また、

PERは、収益向上に対する期待値

という捉え方もできます。

PER2倍の株と40倍の株では、後者の方が収益向上に大きな期待が持たれており、株価が割高であると判断できます。

指標2. 株価純資産倍率(PBR)

株価が、1株あたりの純資産の何倍になっているかを示す指標です。

株価が割安か割高かを判断できます

PBR(倍)= 株価 ÷ 1株当たりの純資産(BPS)

PBRは1倍以下であると解散価値を下回ると判断され、株価が割安であるといわれます。

株価純資産倍率(PBR)の注意点

では、PBR1倍以下の銘柄を選定すればよいのかというと、必ずしもそうではありません

PBRが1倍以下ということは、将来の収益期待が薄く業績悪化で純資産が減るのではないかという懸念がある

とも言えます。

純資産とは、現金の他に建物や設備なども含まれ、PBRが1倍以下の銘柄はこうした純資産の劣化が予想され、割安に放置されている可能性があります。

極端にPBRが低い銘柄については特に注意が必要なため、その根拠をしっかりと確認しておく必要があります。

いろいろな視点で見ないとダメなのね

指標3. 自己資本利益率(ROE)

ある銘柄の自己資本に対して、当期純利益がどの位の割合かを示す指標です。

ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本

ROEを知ることで、その企業が自己資本を活用してどのくらい効率よく利益を稼ぎ出しているかを判断できます。

日本の株式市場の参加者の6割は外国人投資家です。

彼らは特にROEを重視し、10%以上の銘柄を好むといわれています。

自己資本利益率(ROE)の注意点

ROEにも注意点があります。

B株とC株という2つの銘柄がありどちらも当期純利益が一定とします。

C株が借金などで自己資本が減った場合でもROEは上昇してしまいます。

B株が無借金経営で財務健全性も保たれていても、ROEだけを見るとC株の方が投資価値が高いと判断されてしまう

のです。

このため、ROEを使うには、財務状況もしっかり確認しておく必要があるでしょう。

指標4. 配当利回り

ある銘柄から1年間に受け取る配当金が、株価に対してどれくらいの割合かを示す指標です。

配当利回り(%)= 1株あたりの年間配当金額 ÷ 株価

日本株の平均配当利回りは2%前後といわれています。

配当利回りが高いということは、投資金額に対して多くの配当金が貰えるということ

です。

配当利回りの注意点

それでは配当利回りが高ければよいのかというと、必ずしもそうではありません

【前提】
D株とE株の1株あたりの年間配当金額:10円

D株とE株ともに株価:200円

半年後にE株だけが半分の100円になった

とします。

そうなると、D株の配当利回りは5%、E株は10%となり、配当利回りだけを見るとE株の方が高配当銘柄となるのです。

つまり配当金が一定で、業績悪化などの理由から株価が下落した場合であっても配当利回りは上昇してしまいます。

配当利回りに注目する時は、同時に業績なども確認する必要があるといえるでしょう。

指標が示すマイナス材料も見逃さない

株式を判断する指標は、一方の側面だけでみると判断を誤りかねません。

背後に隠れているマイナス要因も見逃さないように心がけましょう。(執筆者:FP2級 福森 俊希)

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