2020年7月からレジ袋の有料化が決まるなど、環境保全のための取り組みに注目が集まっています。
実は東京では環境への配慮を一層推進する事を目的として、一般消費者のエコ活動に対してポイント還元を行う制度も始まっています。
今回は省エネ家電への買い換えでもらえる「東京ゼロエミポイント」と、プラスチックゴミの削減等に対してもらえる「東京ユアコイン」の2つの制度についてご紹介します。

目次
「東京ゼロエミポイント」
地球温暖化対策の一環として2019年10月より都内で「家庭のゼロエミッション行動推進事業」がスタートしました。
これは、現在使用しているエアコン・冷蔵庫・給湯器を、省エネ性能の高い製品に買い換えた際に、商品券とLED割引券に交換できる「東京ゼロエミポイント(1ポイント=1円)」を付与する制度です。
申請には下記の3つの条件が定められています。
1. 都内に住所を有する個人であって、その住所を公的な書類(免許証等)で証明できる方。
2. 住宅に設置済みのエアコン、冷蔵庫、給湯器を、省エネルギー性能の高い新品の対象家電等に買い換えた方。
3. 購入した対象家電等を都内の住宅に設置する方。
これらの条件を満たしていれば誰でも申請する事ができ、年齢制限や申請回数の制限はありません。
「東京ゼロエミポイント」で交換できる商品券は全国の百貨店やスーパー等で使える「JTBナイスギフト」であり、さらにLED割引券も付いてきます。
実際に交換できる金額は対象家電と規格によって異なり、
冷蔵庫であれば1万1,000円~2万1,000円相当
給湯器は1万円相当
となっています。
申請には登録・申請書類に加えて本人確認書類、領収書、保証書や納品書など実際に設置した事が分かる書類などが必要になります。
対象は2019年10月1日以降に購入したもののみで、2021年3月31日までの期間限定の取り組みとなっています。
ただし、期限より前であっても予算がなくなり次第終了となってしまいますので、早めの申請が必要です。
これを機に省エネ家電にシフトしてみると電気代も節約できて一石二鳥になるかもしれません。
どの製品が対象になるかは東京ゼロエミポイントのホームページで検索する事ができますので、買い換えを検討していた方はぜひチェックしてみてください。

「東京ユアコイン」
もう1つエコ活動等の推進で行われるポイント還元システムである「東京ユアコイン」は、国連の掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」推進に寄与した都民に対して「1ポイント=1円」の形で還元するとされています。
現在まだ実施はされておらず、2020年1月~2月に千代田区大手町や丸の内、有楽町エリアで実証実験が行われます。
エリア内でプラスチックゴミの削減に協力した際や、電車混雑を軽減するためにラッシュ時を避けて通勤する「時差Biz」を行った際に東京ユアコインを付与するという内容になっています。
早朝出勤者やマイバッグ持参者がエリア内に設置されている専用のQRコードを読み取る事でポイント還元され、得られたポイントは同エリア内の対象店舗等で「1ポイント=1円」で使用できるとされています。
こちらは現在も協力企業を募集している段階にあり、還元される額や仕組みについてはまだ全貌が明かされていません。
実証実験では非常に限定的な取り組みですが、その後都内各地へと拡大することが期待されます。
エコ活動をしながらポイントがもらえる
相次ぐ異常気象や環境汚染の問題により、環境を保全するための取り組みが少しずつ広がってきました。
今回ご紹介したポイント還元事業は期間限定や実験的取り組みではありますが、エコ活動をしながらポイントがもらえて節約もかなうという気持ちの良い制度になっています。
特に東京ゼロエミポイントは早い者勝ちの制度となっていますので、制度が終わる前にぜひ活用したいところです。(執筆者:島村 妃奈)