今回は、テクニカル指標の一種である「ボリンジャーバンド」と「エンベロープ」の特性と使い分けについて解説していきたいと思います。

ボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンド、テクニカル分析を学ぶ

「ボリンジャーバンド」とは、過去の値動きからその銘柄が割高か割安かを範囲から視覚的に判断できる指標であり、単位はσ(シグマ)で表記されています。

1σ→3σに行くにつれて割高、‐1σ→‐3σに行くにつれ割安と判断されます。

その変動範囲は不規則であり、株価が大きく変動するほどその範囲は拡大し、変動が少ないほど縮小するのです。

通常の値動きは±2σの範囲内で収まりますが、稀に±3σまで価格が動くことがあるため、その場合は投資判断の確度が高まったと判断することができます。

エンベロープとは

エンベロープとは、ボリンジャーバンドと同様に視覚的に割高・割安の範囲を確認することができるテクニカル指標であり、単位は%で表記されています

ボリンジャーバンドとの最大の違いは、変動範囲が基準線から±5%→±10%と固定されている点にあり、±10%に近づくにつれ割高・割安と判断されます。

ボリンジャーバンドとエンベロープの使い分けのポイント

両者を上手に使い分けることがポイント

エンベローブは、変動範囲が固定化されているという特性から、値動きが比較的落ち着いている銘柄に用いるのに適しています

ボックス相場を形成している銘柄などに適用することで最大の効力を発揮するのです。

また、為替は、ボックス相場が長期的に続く傾向にあることからエンベロープとの相性が非常によく、ボリンジャーバンドよりも優先して用いられるケースがあるのです。

しかし、ボックス相場が終わり、急激に価格が変動した場合、エンベローブを用いた投資判断が非常に難しくなります

その際はボリンジャーバンドに重点を置き、その変動範囲の変化をしっかりと捉える必要があります。

それぞれの特性を踏まえたうえで正確に使い分けるよう使用タイミングには注意しておきましょう。

特徴は大きく異なるが、2つとも活用頻度の高いテクニカル指標

以上より、ボリンジャーバンドとエンベロープは、変動範囲を視覚的に確認することができることから非常に活用頻度が高いテクニカル指標といえます。

しかし、その特性には大きな違いがあり、一方のみを使い続けると誤った投資判断をしてしまう可能性があるため、他のテクニカル指標と組み合わせることでどちらの指標に重点を置くべきかどうかを慎重に判断することが必要とされます。

特定のテクニカル指標に頼ることなく、幅広い知識を正確に積み重ねていくよう心掛けましょう。(執筆者:白鳥 翔一)