ヤフーとLINEの経営統合、au PAY・ローソン・Pontaの提携、メルペイによるOrigamiの買収など、最近スマホ業界の勢力図が大きく変わっています。
そして2月4日、メルカリ・メルペイ・NTTドコモが業務提携に合意したことが発表され、キャンペーンも同時に発表されました。
この記事では、今回の業務提携がもたらすものを考えるとともに、キャンペーンの詳細も紹介します。
目次
【2020年2月4日】メルカリ・メルペイ・NTTドコモが業務提携に合意

2020年2月4日、株式会社メルカリ・株式会社メルペイ・株式会社NTTドコモは、業務提携に合意しました。
業務提携によって、主に以下の点が大きく変わります。
・ 「メルカリID」と「dアカウント」の連携で国内最大級の顧客基盤が実現(2020年5月予定)
・ 「メルカリ」利用でdポイントが貯まる・使える(2020年5月予定)
・ 「メルペイ」ウォレットと「d払い」のウォレットの電子マネー残高・ポイント残高の連携
・ 両社の決済サービス加盟店の共通化など(2020年初夏予定)
・ 一部ドコモショップで実施している「メルカリ教室」などの全国展開推進
ドコモはECサイト・中小店舗の獲得がメリット
今回の3社による業務提携は、3社それぞれにメリットがあります。
ドコモのd払いは大手のリアル店舗が中心で、中小店舗・ECサイトについてはさほど拡大が進んでいません。
そんな状況で国内最大級のフリマアプリ「メルカリ」をGETできれば、ECサイトを一気に強化できます。
また、信金中金と業務提携を結んでいて中小店舗を加盟店に多く持つ「Origami Pay」を買収したメルペイ、そのメルペイとd払いが業務提携すれば、中小店舗に対するd払いの波及効果も期待できるでしょう。
メルカリ・メルペイは若年層以外の顧客取り込みと経営基盤の安定がメリット
一方のメルカリ・メルペイは若年層の利用が中心で、ミドル層・シニア層にはいまいち浸透していません。
現在は一部ドコモショップで「メルカリ教室」を実施しているドコモと業務提携して、全国のドコモショップでメルカリ教室を開催してもらえれば、若年層以外の取り込みも期待できます。
また、メルカリはメルペイへの投資で赤字状態であり、経営基盤を盤石にするうえでもドコモとの連携はアリです。
「KDDI&ローソン」「ヤフー&LINE」への対抗意識も
また、メルカリ・メルペイ・NTTドコモの業務提携は、キャッシュレス決済の合従連衡の動きにも大きく影響されているでしょう。
先日、KDDIとローソン、Pontaが資本・業務提携したことにより、au PAY利用で貯まるポイントがPontaポイントになるなどの発表がありました。
また、ヤフーとLINEの経営統合により、スマホ決済としては「PayPay&LINE Pay」という圧倒的なつわもの連合が実現する可能性もあります。
これまでは雨後のたけのこのように乱立してきたスマホ決済ですが、2020年は合従連衡の動きが大きくなっています。
その動きに取り残されないため、メルカリ・メルペイ・NTTドコモの業務提携が実現したのかもしれません。
「メルカリでdポイントが利用できる」「残高の連携」は利用者にとって大きなメリット
一方、最初に紹介した5つの変更点の中で利用者が気になるのは、
・ 「メルペイ」ウォレットと「d払い」のウォレットの電子マネー残高・ポイント残高の連携
ではないでしょうか。
「dアカウント」と「メルカリID」が連携することで、「メルカリ」での取引1回につき、取引額100円(税込)ごとに1ポイントのdポイントを還元する予定です。
また2020年5月には、貯まったdポイントを「1ポイント=1円」として「メルカリ」での取引に利用できるようになります。
IDの連携と残高の連携によって、ID・パスワードの管理なども楽になしますし、チャージなども無駄なく行えるでしょう。
【2月24日まで】メルカリでd払いを使うと最大+20%還元
メルカリ・メルペイ・NTTドコモが業務提携を発表したタイミングと前後して、「メルカリでd払いを使うと最大+20%還元」のキャンペーンも発表されました。
大きく2つに分かれていますので、順番に紹介しましょう。
【2月24日までの毎日】メルカリでd払いを使うと+10%還元

2月24日までの毎日、エントリーの上でメルカリにてd払い(ネット)を利用すると、利用金額の10%のdポイント(期間・用途限定)が還元されます。
提携発表後に急きょ追加されたこのキャンペーンは、3月31日をめどに1万ポイントを上限としてポイント還元され、5月31日が有効期限です。
さらにキャンペーン期間中は、メルカリ上でd払い(ネット)を1回利用するごとに、決済手数料(100円/回)分のdポイント(期間・用途限定)も還元されます。
決済手数料分のdポイント還元は2,000ポイントが上限で、還元時期・有効期限は+10%分のdポイントと変わりありません。
【2月の金・土曜日】メルカリでd払いを使うと最大+10%還元

「d曜日」は毎週金・土曜日にネットでd払いすると高還元です。
2月の金・土曜日は、エントリーの上でメルカリにてd払い(ネット)を利用すると必ず+7%還元され、条件次第では最大+10%のdポイント(期間・用途限定)が還元されます。
期間中の還元上限は3万ポイントで、最大+10%還元の内訳は、以下の通りです。
・ d曜日(税込3,000円以上/サイトを3サイト以上買い回り):+3%還元
・ d曜日(2月のメルカリ限定):+5%還元
上の2つは対象サイト共通のポイント還元ですが、+5%還元はメルカリでしか還元されません。
【2月7・8・14・15・22・23日】メルカリでd払いを使うと最大+20%還元

d曜日のキャンペーンは、2月24日まで実施されている先ほど紹介した+10%還元キャンペーンとの重複が可能です。
2つのキャンペーンを合わせたポイントの還元上限は4万ポイントと、かなりパワフルです。

例えば、メルカリで5,000円の買い物をd払いで利用した場合、還元されるdポイントは以下の通りです。
・ 毎日+10%:500ポイント
・ 2月の金・土曜日は+7%還元:350ポイント
・ 買い回り条件達成で+3%:150ポイント
全ての条件を満たすと、5,000円の買物で1,050ポイント還元(還元率21%)されます。
メルカリで気になっていたもの、d払いで買うと高還元のチャンス
メルカリ・メルペイ・NTTドコモが業務提携を発表しました。
新規顧客や加盟店の獲得、効率化によるコスト削減など、企業側にもメリットがありますが、dポイントの活躍の場が広がったり、残高の連携など利用者側にもメリットがあります。
合従連衡が進む昨今のスマホ決済業界で生き残ろうと、業務提携を機に+20%還元のキャンペーンを発表しました。

カレンダーを見てみると、2月7・8・14・15・21・22日は、メルカリでd払いを使うと最大+20%還元も夢ではありません。
利用者側としては、かねてよりメルカリで気になっていたアイテムがあれば、これを機にd払いで購入すると最大+20%分のdポイントが還元されるので、ぜひ活用したいところです。(執筆者:角野 達仁)