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人気の衰えない「ボーナス付き保険」の魅力を解説 1番のおすすめは「生存給付金」タイプ

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人気の衰えない「ボーナス付き保険」の魅力を解説 1番のおすすめは「生存給付金」タイプ

「数年おきに○万円のボーナスあり」といった「備え+貯める」がセットになった保険があります。

このタイプの商品は、いつの時代も女性に人気です。

景気がよい時代ならば、「貯める=増やす」楽しみもありました。

「もしものときのために備えながら、お金も増える」保険が支持されるのは当然です。

ただし、笑いが止まらないほど増えていたのは20年以上前のこと、低金利の現在では「元本を割らない」ことが精一杯です。

セールストークも「増えますよ」ではなく、「減ることはありません」、「損にはなりません」とかなり苦しくなってきています。

それでも、人気の衰えない「ボーナス付き保険」の魅力とは何なのでしょうか。

また、保険で貯蓄をする「メリット」についても詳しくお話しましょう。

人気の衰えないボーナス付き保険の魅力

ボーナスの正体はなに

ひと口に「ボーナス」と言っても、実はそれぞれの保険によって「ボーナスの正体」が異なります

まずは、そこから確認しておきましょう。

生存給付金

「○年ごとに『生存している場合』に△円ずつボーナスが支払われます」

または

「10年後に『生存している場合』は、○万円のボーナスがあります」

などと説明されているものは「生存給付金付き保険」と呼びます。

この保険の場合、

ボーナスの正体は「生存給付金特約・生存保険」という名の「積立」

です。

「死亡保険」や「医療保険」などの保障部分とは別に、「積立」部分の保険料が組み込まれています

つまり、自分で貯金した分を、自分で受け取っているということです。

そのため、受け取るための条件はただ1つ「生存していること」です。

もし、「生存していなかった場合」には、「死亡保険金」と合わせて死亡保険金受取人に支払われます。

貯蓄としてしっかり管理されているので、どのような状況であっても約束通り支払われるわけです。

無事故給付金

「契約期間中(あるいは定められた期間)に、『保険金・給付金を使わなかった場合』にボーナスがある」タイプの保険を「無事故給付金付き保険」と呼びます。

この場合の

ボーナスの正体は、「もしものときに支払う分の一部」

です。

セットにしている保険の種類によって「もしも」の内容は変わってきます。

例えば「がんになったら○万円」、「入院保障が日額○円」といった「備え」のために、保険会社が貯めておいた金額の一部が、「無事故給付金」といった名目で支払われています

保険料は、全て「支払う確率」を元に計算されています。


単純に言えば、もらう可能性が高いほど、保険料も高いということです。

例えば、「がんになったら100万円。保険を使わなかった場合には10年後に10万円」という保険があるとします。

この保険の「10万円」は、「がんになってもならなくても、必ずもらえる金額」

です。

つまり、保険会社は「10万円は100%支払う」として計算をします。

そのため、「完全な掛け捨て保険」よりは保険料も少し高くなります

また、「無事故」の範囲も、保険会社・保険商品によってさまざまです。

「請求するような事由が、全くなかった場合のみ」としているものもあれば、「請求合計が○万円分未満を無事故とする」と定めているものもあります。

当然、後者の方が「もらえる可能性が高い」ため、その分保険料も高くなります。

割戻金

生命共済などで「毎年戻ってくるお金」は、上記2つの「ボーナス」とは全く性質が異なります

「共済」は非営利団体のため、決算のたびに「余剰金」を加入者に還元している

のです。

これは、学校PTAなどが年度末の決算後に「余剰金返還」を行うのと同じ仕組みです。

予定よりも出費を抑えられたため、余った分を加入者(納入者)全員に返金しているのです。

これを、「割戻金」と呼びます。

つまり、その年ごとの運営状況によって「割戻金」の有無や金額が変わってくるのです。

戻ってきたときにはうれしいものですが、必ず戻ってくると約束されたものではありません

どのボーナスが「お得」なのか

「お金が戻ってくる」部分だけを見ると似ている保険でも、「ボーナスの正体が違う」ことが分かっていただけたと思います。

この中で最もおすすめなのは「生存給付金」タイプです。

前述の通り、「利率面でのメリット」はほとんどありません。

保険料の内訳を見れば分かるのですが、「備える部分」と「貯める部分」はそれぞれ単品と同様に計算されていて、「セット割引価格」のようなものはほとんどありません。

それでも、

万一の時のメリットが最も大きく、得をする可能性がある保険

なのです。

それはなぜなのでしょうか。

最もおすすめなのは 「生存給付金」タイプ

「生存給付金」付き保険は、保険料ゼロで貯蓄できる可能性がある

がん保険や生活習慣病保障がついている保険は、「がんや、生活習慣病で指定の状態になった場合に保険料が免除される」という特約を付加できます。

ぜひ、「保険料免除特約」と「生存給付金特約」を併用してください

もしも、

保険料免除に該当する状態になったら、「生存給付金分の保険料も免除」になる

からです。

すなわち、無料で貯蓄できるということです。

保険商品や保険会社によっては、「保険料免除になる範囲」を任意に設定できるものや、生存給付金を含めることができないものもあります。

その場合には、

「生存給付金を含めて保険料免除特約が付加できる」会社の保険を検討する

のも手です。

保険会社による金利の差はほとんどありません。

もしも、保険料免除に該当しなかった場合には、通常通り自分のお金が貯蓄されていくわけですが、実は、そこにもメリットは隠れています。

自動引き落としで知らない間に貯まっている

「目の前にあると使ってしまう」人にも、保険を利用した貯蓄はおすすめです。

なぜなら、ほとんどの保険が自動引き落としで、意識せずに積み立てられていくからです。

銀行に預けていてもほとんど利息がないばかりか引き出し時に手数料がかかりますが、保険会社から受け取る時には手数料はかかりません

銀行預金のように頻繁に動かすことはできませんが、その分「気づいたら貯まっている」ことも魅力ではないでしょうか。

支払うときは家計から、受け取るときは自分あて

「がんばっているのに金銭的報酬がない」という主婦の方には、特におすすめです。

保険料は、家計の中から出すことが多いと思いますが、「生存給付金」は受取人個人に支払われます

へそくりのような感覚で「自分のボーナス」として使えることが、人気が衰えない理由のひとつでしょう。

「生存給付金ボーナス付き保険」には、メリットしかない

「生存給付金ボーナス付き保険」は、保険のおばちゃんが言うとおり「損することはない」保険です。

それどころか、「もしかすると、得する可能性」が隠れているのです。

つまり、この保険には「メリットしかない」のです。

低金利時代の「お得」を見逃さないようにしてください。(執筆者:仲村 希)

《仲村 希》
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仲村 希

仲村 希

国内大手保険会社にて生命保険募集人と損害保険代理店を兼務、外資大手生命保険会社では顧客相談室クレーム対応係に着任。たくさんのお客様のお話をうかがって、保険に対する誤解が根深いことを痛感しました。退職後は「保険ってわからない。めんどうくさい」を少しでも解消できればと、保険記事の執筆を開始。ファイナンシャルプランニング2級技能士。 寄稿者にメッセージを送る

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