小学生程度の年齢に向けたマネー教育は昨今さまざまなメディアでとりあげられているのを見かけます。

いざ社会に出るという18歳~20歳くらいの年代に対するマネー教育は重要です。

成人を迎えて責任が大きくなるのがこの年代です。

少しくらいの失敗であれば学びも多いかもしれませんが、知識不足が原因で子ども自身ではリカバリーできないほどの失敗をしてしまうかもしれません。

大きな落とし穴にはまってしまわないように独立前に親子でお金の話をしてみませんか。

少額返済に落とし穴 「ローン」と 「キャッシング」 共通点と違い

高額な物を購入したいときのプロセス

最近は、若者のクルマ離れ、若者の旅行離れといったフレーズが多く聞かれます。

そうは言っても、今どきの若者だって人それぞれに欲しいものやしたいことはあるものです。

その価格が自分の財政状況に見合っていればすぐに購入できます。

しかしながら、自分の現在の収入や貯金では購入できないほど高額な物が欲しくなった時、皆さんのお子さんならどうするでしょうか。

諦めるという子もいるかもしれません。

収入を増やすために働く時間を増やしたり、内容を見直したりする子や貯金を頑張るという堅実な子もいるでしょう。

しかし中には

「お金は無いけれど今すぐ欲しい!」

となってしまうタイプのお子さんもいるでしょう。

そうしたタイプのお子さんが社会人になった時にはまってしまいかねない落とし穴がキャッシングやローンです。

キャッシングとローン、違いと共通する問題点

そもそもキャッシングとローンがどのように違うのか、ご存じですか。

キャッシングもローンも金融機関からお金を借りる行為という点では同じです。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

キャッシングの特徴

クレジットカードの機能の1つです。

クレジットカードで現金を借りて引き出すことができます。

クレジットカード作成時には審査が必要ですが、キャッシング機能を使う際には借入審査は不要です。

金利はおおよそ15%~18%です。

ローンの特徴

銀行や金融機関、消費者金融から受ける融資のことです。

・ 住宅ローンやマイカーローンなど借入金の使用用途が定められていて、現金が借入者の手元に渡らないタイプ

・ カードローンやフリーローンといった現金で借り入れできるタイプ

などがあります。

金利はローンによって大きく異なります

キャッシングやローンは未成年者や学生は使えないのか

キャッシングにもローンにも審査がある

キャッシングにしろローンにしろ、タイミングは異なりますが借入前に年齢や収入状況などを審査されることに変わりはありません。

キャッシングやローンは未成年者や学生は使えないのかというと、答えはノーです。

学生向けのクレジットカードでもキャッシング枠は設定できますし、ローンには保護者の同意なしで借りられる学生ローンというものが存在します。

法律上は収入のない人への貸し付けは禁止されています。

しかし、現実的には多くの業者が融資の条件を20歳以上に設定しているものの、未成年者への貸し付けは禁じられていないのです。

キャッシングやローンの問題点

キャッシングやローン自体は悪いものではありません。

問題が起こるのは安易に借りた場合です。

前述の通り、

・ キャッシングの金利は15%~18%

・ ローンは種類によりますが、実質金利が10%~15%

程度です。

キャッシングもローンも「返済は少額からOK!」と謳うところが多いのですが、少額返済ということはそれだけ長期間返済が続き、より高額な金利を支払うことになってしまうのです。

人によってはクレジットカードと同じく気が大きくなってしまい、借り入れを繰り返すこともあります。

知らないうちに自分自身が返済できる額を大きく超えてしまうことも十分あり得る事態なのです。

親子でキャッシングやローンの仕組みを知っておく

キャッシングもローンも学校では教えない知識です。

きっかけがない限り、親子の間でもなかなか話題にのぼらないのではないでしょうか。

知識がないままに、CMなどからメリットだけ覚えてしまうと安易な借り入れにつながる恐れがあります。

学生だから、未成年だから借金はできないと思わずに、改めて親子で考えてみてください。(執筆者:金子 ゆかり)