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具体な数値でみる「一括投資と積立投資」 リスク資産の積立は若年層向け

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具体な数値でみる「一括投資と積立投資」 リスク資産の積立は若年層向け

一括投資と積立投資の違い

投資について考える老夫婦

一括投資 → ある一定時点で資金を投じ、それをずっと運用していくこと

積立投資 → 毎月1回など事前に決めた法則にしたがって、少額ずつ継続的に投資していく方法のこと

比較的年配の方であれば、まとまった資産を持っていることもあり、一括投資を検討するのもいいです。

しかし、若年層の方は手持ち資産は少ない一方で、長期に運用していくことが可能ですから、積立投資を検討するのがいいでしょう。

特に、銀行の給与振込口座から自動的に積立てる形にしておけば、資産形成しつつ無駄遣いも減らすことができ、一石二鳥といえるでしょう。

一括投資と積立投資の具体例

利益が出て喜ぶ男性

手数料や税金はないものとして、3か月間(1/1~3/31)投資を行う場合を想定します。

【投資対象の値動き(仮定)】

1/1… 1万円
2/1… 5,000円
3/1… 2万円
3/31… 1万円

1/1に30万円を一括投資し、3か月間運用した場合

1/1 と3/31 の投資対象の価格が同じ1万円となり、3か月後の評価額は30万円のままで運用損益はゼロです。

毎月1日(1/1、2/1、3/1の3回)に10万円ずつ積立投資を行った場合

毎月10万円で合計30万円投資を行うと、3か月後の時価は35万円となり、運用損益は5万円のプラスです。

計算方法

【購入】
・ 1/1… 10口(10万円 ÷ 1万円)
・ 2/1… 20口(10万円 ÷ 5,000円)
・ 3/1… 5口(10万円 ÷ 2万円)

【3/31の評価額】
3か月合計購入口数 35口 × 3/31の時価1万円=35万円

投資対象の価格が上記の設定のような動きをした場合には、一括投資よりも積立投資の方が利益が多く生じます

これは常に言えることではありませんが、このように積立投資の方が一括投資よりも投資成果がよくなることもあります。

価格の変動幅が大きいもので積立てを行うべき

投資方法に悩む男性

それでは、積立てに向く投資対象というのはどのようなものでしょうか。

結論から言うと、日々の価格変動が大きいものです。

例えば上記の例で、毎月の価格変動がなかった場合を想定(1/1、2/1、3/1、3/31ともに価格が1万円であった場合)すると、一括投資でも積立投資でも3/31の評価額は30万円で運用損益はゼロとなり、結果は同じです。

これは極端な例ですが、一般的には、投資対象の価格変動が大きい方が結果的に増えやすい傾向があります。

そのため、若年層の方は、長期に渡って積立てることが可能ですから、安定的な資産ばかりではなく、価格の変動幅が大きなリスク資産で積立てることも考えてみてはいかがでしょうか。(執筆者:土井 良宣)

《土井 良宣》
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土井 良宣

土井 良宣

元日本銀行員で、現在独立系のファイナンシャルプランナーとして活躍しています。一般的なファイナンシャルプランナーと異なり、マクロ経済分析をベースとした運用アドバイスを独立した立場から行っています。また、相続や保険・家計の見直しのご相談も承っております。 寄稿者にメッセージを送る

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