筆者が銀行員をしていた当時は、ネットバンキングが少しずつ広まってきた頃でしたが主な取引はATMでした。

スマホで24時間どこでも手続きできるネットバンキングは本当に便利です

しかし、現金をおろすための手段としてATMは必須です。

実は、ATMにはそれ以外にもさまざまな機能があるのをご存じでしょうか。

この記事では、元銀行員がATMのちょっと意外な利用方法を紹介します。

なお、こちらでご紹介するサービスは全て銀行のATMのサービスです。

コンビニ等のATMのサービスでは対応不可のものも含まれています

元銀行員主婦が教えるATKの技

銀行に問い合わせてみる

ATMのサービスは銀行によって異なります。

期間限定のサービスや銀行独自のサービスも展開されていますので、できるかどうか分からないことがあれば電話などで問い合わせるか、ロビーの銀行員に尋ねてみましょう

ロビー担当の銀行員は総合案内として来店したお客様の対応をするのですが、ATMにももちろん詳しいので聞いてみるとよいことでしょう。

ATMは窓口より手数料が安い

ATMでは、窓口より安い手数料もしくは手数料がかからずに取引できます

そのうえ窓口で長時間待つ必要もなく、短時間で取引することも可能です。

「よく分からないからとりあえず窓口に行く」という方もたくさんいらっしゃると思いますが、先に

「ATMでできますか?」

と聞いてみるとよいかもしれません。

ATMでできる基本的な取引

一般的に、ATMでできる基本的な取引は次の通りです。

・ 預金の預入れ、払出し
・ 振込み(現金またはキャッシュカード利用)、振込予約、振り替え、カードローンの返済
・ 通帳記帳
・ キャッシュカードによる残高照会

参照:全国銀行協会すべての銀行のATMで可能なことのみ抜粋

次からは、これら以外のATMでできることを紹介します。

外貨預金の開設・解約(予約)・振替ができる

事前に総合口座の開設とATM振替登録(※銀行によって異なる)が必要です。

外貨預金の開設・解約もしくは解約予約・普通預金と外貨普通預金口座間の振替

ができます。

わざわざ窓口に行かなくても短時間で外貨預金が作成・解約できるのでとても便利です。

預け入れの期間や金額も通常の外貨預金と同様に選ぶことができる場合が多いようです。

外貨普通預金に満期はありませんので解約は自由ですが、外貨定期預金の場合には、満期修了した定期預金の場合のみ解約可能です。

期日前の場合には「解約予約」となり、満期日の前日までに手続きできます。

なお、ATMには1日で取引できる限度額が定められています

それぞれの銀行によって金額が異なるために一概にはいえませんが、その限度額以上の定期預金を解約し、かつ現金で引き出すことはできません

こちらのケースだと窓口での取引となりますので注意が必要です。

ATM振替登録をすると通常の為替手数料より安い手数料で振替してくれる銀行もあります。

この登録をしておけば、自分で為替相場を見て好きな時に円をドルに替えたり、その逆もお得にできます

筆者は銀行員時代に毎日のように為替相場を見ていたので、昼休みなどにATMで外貨振替をしていました。

ATM振替で取り扱われる通貨は、銀行によって異なる場合があります。

取引したい銀行に確認してみるとよいでしょう。

「10千円」で千円札が10枚出せる

「10千円」と入力で千円札でおろせる

ATMでお金をおろす際に、1万円札ではなく使い勝手のよい千円札が欲しいという場合があります。

そのような場合には、

ATMでお金を引き出す時に選ぶ単位を「万」ではなく「千」にする

ようにしましょう。

例えば、「10千円」と入力すれば千円札が10枚出てきます。(すべての銀行でできるわけではありません)

銀行には両替のできる機械もありますが、全ての店舗に置いてあるわけではありません。

このやり方を覚えておけば、ATMがあればどこでもお金を細かくできますのでとても便利です。

イーネットATMなど、一部コンビニATMでも可能なところがあります。

定期預金の開設・解約(予約)ができる

外貨預金と同様に、事前に総合口座開設が必要になりますが、

ATMで定期預金の開設や解約もしくは解約予約ができます。

定期預金の解約も、満期修了した定期預金の場合にのみ可能です。

期日前の解約には解約予約が必要となります。

キャッシュレスの時代でもまだまだATMは使える

キャッシュレス決済が普及し、ATMの利用頻度は減る傾向にあります。

それでもまだ現金を引き出したり、窓口に並ぶ時間のないときにATMの利用は必須です。

筆者は銀行ATMで通帳記帳をするのが大好きで、記帳するためだけにATMに通ったりもします。

そのような人はなかなかいないと思いますが、利用する機会が少なくても、いざという時にATMが使えることを知っていただければうれしく思います。

いつも利用している銀行のATMをぜひ再チェックしてみてください。(執筆者:尋本 景子)