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子供の「経済的自立」促すお小遣いのあげ方 親子間での明確なルール化が大切

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子供の「経済的自立」促すお小遣いのあげ方 親子間での明確なルール化が大切

子どもの学年が上がるにつれ、家計の中で金額が上がる費目が「お小遣い」です。

4月は新学年になることもあり、この春からどのくらいお小遣いを渡すか、悩んでいる家庭もあるかもしれません。

一定額のお金を子どもに渡しお金のやりくりの基本を身に付けさせる「お小遣い」は、初歩的なマネートレーニングになります。

お小遣いの金額を決める前に、子どもと「お小遣い」について話し合っておくのが大切です。

正しい金銭感覚とは

お小遣いのルールは曖昧になりがち

金融広報中央委員による「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査」によると、お小遣いの平均額は下記の通りになっています。

・ 小学生:500~1,000円
・ 中学生:2,536円
・ 高校生:5,114円

《参照元:知るぽると「子どものくらしとお金に関する調査」(第3回) 2015年度調査

子どもの成長にしたがって行動範囲が広がり、友達との付き合いも多くなっていきます。

子どもが学校や外出先で不自由しない程度のお小遣いを渡したいと思うのが、親心かもしれません。

しかしお小遣いのルールを親子間で確認しないまま、曖昧になっているケースが多いのです。

親子間での明確なルール化が大切

まず、子どものお小遣いの対象となる範囲を、子どもの意見を聞きながら明確に決めておきましょう

例えば、お小遣い全額を子どもが自由に使えるというルールにもできます。

お小遣い額は最低限金額とする代りに、勉強に必要な参考書や文房具、学食代、下校時や塾に行くときの軽食代などは都度手渡す方法もあります。

また一方で、1か月のお小遣い額は多くなりますが、学校の昼食代や塾に行く前の軽食代、必要な文房具代、友達との飲食代などもすべて、子どもにお小遣いの範囲内でやりくりをさせるというルールもあるでしょう。

お小遣いの範囲以上の高価なものについては保護者がカバーしなくてはいけませんが、毎日の小さな支出は子どもに管理させることができます。

このようにお小遣いでカバーする範囲が親子間で明確になれば、その範囲に応じて金額を決められます

家計を管理する保護者の立場からすると、お小遣いが定額になることで家計の固定費のひとつとしてお小遣いの予算管理がしやすくなるでしょう。

お小遣いのリスク

小学生からお小遣いをもらい続けている子どもの中には、成人してもお小遣いをもらうのが当たり前になっているケースもあります。

言い換えれば、子どもにとってお金管理の第1歩になるはずの「お小遣い」が、単なる「もらえるお金」という認識として根付いてしまう場合もあるのです。

結果的に、お金への意識が低くなる原因にもなり、親元を離れて自立をしても「経済的な自立」がスムーズにできなくなります。

お小遣いを子どもに渡すときには、

・親が一生懸命働いて家計に入れた大切なお金の一部であること
・お小遣いは計画的にやりくりをすること

など、「お小遣いとは、何もしなくても与えてもらえるお金」という位置付けにならないよう、意識して伝えることが大切です。

お小遣いのルールの明確化

マネーリテラシーの基礎を学ばせる

子どもが高校生や学生になると、時にはアルバイトを勧めてもよいでしょう。

もちろん学業優先が大前提となりますが、実際に社会のなかで働くことによって「お金はもらうものではなく、自分が働いて手にするもの」という意識を身に付けることができます。

さらに、アルバイトで手にしたお金をどのように活用していくのかを子ども本人に考えさせ、時には家族で話し合ってみるのもマネーリテラシーの基礎を学ばせる貴重なチャンスとなるでしょう。(執筆者:花見 結衣)

《花見 結衣》
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花見 結衣

花見 結衣

アメリカ帰りのフリーライター、翻訳家。離婚をきっかけに、それまで関心がなかったお金や節約に向き合うことに。現在は、節約術や貯金術を駆使しながら、「シングルママの、“無理をしない”家計管理」に奮闘中。節約系ライターとして雑誌掲載の実績もあります。趣味は、500円玉貯金。気負わない節約術やマネー術を発信していけたらと思います。 寄稿者にメッセージを送る

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