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中3年から進学費用の準備スタート 高校入学は公立最低20万円、私立40万以上は必要

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中3年から進学費用の準備スタート 高校入学は公立最低20万円、私立40万以上は必要

進級、進学の季節となる4月は、新しい環境での学校生活がスタートします。

教室、担任の先生、クラスメートが変化し、期待と不安も感じているご家庭も多いでしょう。

特に、義務教育最後の学年となる中学3年生の場合は、子どもだけでなく保護者も高校受験に向けて本格的な取り組みを始める大切な時期となります。

高校入学資金の準備はお早めに

中学3年生の1年間はあっという間

中学3年生になったばかりの4月は、

「高校進学までにまだ1年もある」

と感じている家庭も少なくありません。

たしかに高校進学までは1年間の余裕がありますが、実際の高校受験シーズンは翌年1~2月です。

つまり、高校受験本番までは約10か月しかなく、保護者は子どもの進学先に合わせて入学金や購入品費用などを含めた高校進学費用を前もって準備しなくてはなりません

筆者も実際に経験しましたが、進路の相談、受験対策に加えて進学資金の準備も重なると、中学3年生の1年間は本当にあっという間に過ぎてしまいます。

「まだ1年もあるから、高校進学資金もなんとかなる」という余裕は禁物なのです。

高校進学には想像以上の費用が

大学進学費用ほど大きな話題にはなりませんが、高校進学にかかる費用は思っている以上にかかるのが現実です。

公立高校の場合は入学金こそ5,500~5,650円と低く抑えることができますが、制服代や運動着、教材費などの入学時購入品代や入学手続きをするときに支払う諸費用をすべて合わせると、最低でも20~30万円はかかります

一方の私立高校の場合は、入学金は各学校によって設定されているので金額に大きな幅があります。

一般的に、全国の平均的な私立高校入学金は20万円前後とされています。

さらに、制服や運動着、教材費を含めた入学時購入品代、修学旅行費用積立金や保護者会費など入学手続き時に必要な費用は、約40~80万円が妥当と言えるラインでしょう。

また入学直後は、入部する部活動費、部活動に必要な用具購入代、教材以外に追加で配られる問題集やテキスト代金、模試代などの請求も加わるため、公立、私立にかかわらず高校進学にかかる費用は余裕を持って準備しておきたいところです。

1学期から奨学金情報を得ておく

奨学金のアンテナははやめにはろう

子どもが受験する志望校によって異なりますが、高校進学資金はある程度まとまった金額となるため、早めに計画を立てて準備を進めていきましょう。


もし志望校はまだ決まっていなくても、せめて公立高校への進学に必要な金額程度を目安に、家計や預貯金を見直してみると準備しやすくなります

しかし経済的な理由から、どうしても高校の進学資金を準備することが無理と判断した場合は、高校入学準備のために奨学金を利用することを早い段階で検討することが大切です。

高校進学、または修学を対象とした奨学金の多くは貸与型となりますが、民間の金融機関の教育ローンよりも金利が安く借りることができます

中学校では6~7月頃から各種奨学金の案内が始まるので、高校入学準備費用として奨学金を検討している場合は1学期の間から奨学金情報にアンテナを張っておくことが大切です。

貸付申込期間が決まっており、貸付を受けるための審査にも時間がかかるので、早めに申込手続きを学校に申し出ることがポイントになります。

進路の話し合いを始めよう

中学3年生の新学年がスタートしたら、「まだ1年先のことだから…」と先送りせずにしっかりと子どもと進路について話し合いを始めるようにしましょう

保護者としては家計のことを考えると、できれば公立高校に進学してほしいと思うかもしれません。

しかし実際は、私立高校を志望して進学することも少なくないのです。

子どもが公立高校、私立高校のどちらを選んだとしても、経済的な面でしっかり対応できるように、計画的に準備を進めておくことが大切な子どもの未来を守ることにつながります。(執筆者:花見 結衣)

《花見 結衣》
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花見 結衣

花見 結衣

アメリカ帰りのフリーライター、翻訳家。離婚をきっかけに、それまで関心がなかったお金や節約に向き合うことに。現在は、節約術や貯金術を駆使しながら、「シングルママの、“無理をしない”家計管理」に奮闘中。節約系ライターとして雑誌掲載の実績もあります。趣味は、500円玉貯金。気負わない節約術やマネー術を発信していけたらと思います。 寄稿者にメッセージを送る

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