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【日本株投資】コロナショックで「増益」の可能性が高い4つの業種とは

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【日本株投資】コロナショックで「増益」の可能性が高い4つの業種とは

コロナショックにより、人・物・金の流れが停滞してしまい、各企業は活動の自粛、一時退職などの対応で経営危機を避けるべく行動に移しています。

特に、悪影響が顕著に表れるのが自動車関連銘柄であり、ブリヂストン(5108)や日産(7201)、電通G(4324)などの減益の可能性が示唆されています

その一方、不要不急の外出制限による人の流れの分断により、在宅勤務を推奨する企業が急増してきており、

・ テレワーク推奨によるウェブ会議の増加

・ 緊急事態宣言を受けた生活必需品の買い込み需要

・ 各種医薬品需要の増加

などが期待されているのです。

今回は、コロナショックの影響で増益になる可能性が高い銘柄について解説していきたいと思います。

コロナショックで増益の可能性がある業種

増益の可能性がある業種としては、次の4つが挙げられます。

1. ゲーム関連銘柄

ゲームコントローラー

アメリカやドイツなど、コロナウイルスの感染拡大が深刻な多くの国・地域でロックダウンが発令されており、これによる巣ごもり需要により、ゲーム関連銘柄に注目が集まっています

ゲーム機本体の販売台数が急増

任天堂(7974)は、主力ゲーム機「任天堂スイッチ」の3月の国内販売台数が83万台超と、前年同月比2.8倍に急拡大しています。

需要が供給を大幅に上回ったため、ハード機の生産が追いついておらず、また、必要な部品が十分に確保できないことから、4月7日までに国内出荷を一時停止することを発表しました。

またソニー(6758)の「プレイステーション4」も、3月の販売台数は倍増しています。

しかし急激に販売台数が増加してしまったため、その伸びが今後鈍化することが予測されているのです

ゲームソフト開発会社にも注目が集まる

そこで次に注目されてくるのが、ゲームソフトを開発している企業の動向であり、有名タイトルを保有している企業の増益の可能性が予測されているのです。

米国・欧州の感染拡大を受けて増収を見込まれている企業が、「モンスターハンター」など有名タイトルを複数抱えているカプコン(9697)です。

株価は3月13日安値2,400円から3月31日には3,565円まで上昇し、2週間ほどで株価は49%上昇しました。

その他にも、世界的に熱狂的なファンが多い「ファイナルファンタジーVII リメイク」を4月10日にリリースしたスクウェア・エニックスHD(9684)、任天堂(7974)の「どうぶつの森」などの需要による業績が注目されています

2. テレワーク関連銘柄

コロナウイルスの感染拡大を受け、企業のテレワークの導入が今後加速すると予測されています。

総務省「平成30年通信利用動向調査(企業編)」によると、2018年度におけるテレワーク導入企業は全体の19.0%に留まり、ほとんどの企業がまだ導入していない状態となっています。

ウェブ会議システムを手掛けるブイキューブ(3681)は、電話ボックス型シェアオフィス「テレキューブ」を提供しており、国内シェアは30%と非常に高いことで知られています。

その他にもNTTドコモ(9437)や、最近上場したばかりのサイバーセキュリティクラウド(4493)にも買いの手が積極的に入っているのです

3. 医薬品関連銘柄

マスクと薬

コロナウイルスに効果のある新薬の開発やマスク需要などの急増により、医薬品メーカーの増益が期待されています。

富士フイルム(4901)の開発・提供するインフルエンザ治療薬「アビガン」が、コロナウイルスに対して有効である可能性が高いということで、世界各国からその新薬の提供、共同臨床実験の要請が届いています

株価は、3月13日4,152円を底値に4月6日には6,420円まで上昇しました

その後、米系証券の目標株価引き下げを受け下落に転じましたが、米国で第2相臨床試験の開始が発表されています。

日本政府もこれを支援することを発表しており、デンカ(4061)は政府の要請により、アビガンの原材料であるマロン酸ジエチルの供給を決定しているので、引き続きその動向には注目が集まるものと思われます

4. 生活必需品銘柄

また、生活必需品の需要も旺盛であり、緊急事態宣言を受けた買いこみ需要が期待されています。

関連銘柄として、小林製薬(4967)や花王(4452)、王子HD(3861)などの株価は顕著に推移しており、コロナウイルスの影響が長引くほどその業績寄与度は拡大していく可能性がありますので注目しておいた方がいいでしょう

冷静な銘柄判断が必要

コロナウイルスの拡大により、自動車関連銘柄を中心に大幅な減収減益となる企業が今後増加していくものと思われます

ここで重要となってくるのが、暴落相場でどれだけ冷静に適格銘柄を選別し投資できるかどうかです

今まで市場の中心銘柄であった半導体関連銘柄や精密機器メーカの業績は、年後半以降回復する可能性があるということから株価は反転上昇に転じていますが、コロナウイルスの影響が長引くほどさらなる下落リスクをはらんでいる可能性があるため注意が必要です

コロナショックを受けて、

・ 各国、各企業が今後どのような政策を打ち出してくるのか

・ 限られた資金の流れがどこに向かっているのか

を正確に判断し、適格銘柄に投資できるよう正しい相場観を身につけなければいけないのです。(執筆者:白鳥 翔一)

《白鳥 翔一》
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白鳥 翔一

大学院にて化学を専攻し、現在某証券会社にて働いている現役の証券マンです。周りに流されない独自の投資理論で営業活動をしており、そこで得た経験を生かしてライターとしても活動しています。 寄稿者にメッセージを送る

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