家計のために家族にも節約に協力してほしくても、どうしても家計を預かる人以外は当事者意識を持ちづらいです。

話を聞いてもらうのも一苦労、という事もあるかもしれません。

今回の記事では、家族にも節約に協力してほしい時の話し方について、筆者が実践している方法を紹介します。

目的意識をハッキリさせる

目的意識をハッキリさせる

お金の相談をする際に話の初めに入れたいのが、「なぜ節約をする必要があるのか」について目的を明示する事です。

筆者も小さい頃に母親から、

・ 電気をこまめに消す

・ 冷蔵庫を開けたらすぐ閉める

・ 節水する

などさまざまな注意を受けていましたが、なぜそんなに節約する必要があるのか分からず不満を抱いていました。

夫婦間でも親子間でも基本は同じで、なぜそれをするのか教えないまま一方的に従わせようとしてもうまくいきません。

相手が納得しづらい例

・「貯金を増やしたいからお小遣いを1万円減らしたい」

・「将来が心配だからお財布を共同管理にしたい」

というだけの相談では、言われた方は納得しづらいです。

相手が納得しやすい例

「来年海外旅行に行くために貯金が◯◯円必要になるのだけど、あと10万円足りないから月のお小遣いを1万円減らしてもいいかな?」
「片方が働けなくなった時に子供の教育費が足りなくなると困るから、必要な部分だけ共同管理にしよう」

など、明確な目的とともに相談されたら、言われた方も聞く耳を持ってくれるはずです。

大きな変更でなくても、お金の相談をする時は、毎回なぜそれが必要なのかを先に言うようにすると話の導入がスムーズになります。

目標との乖離(かいり)を数字で示す

目標との乖離(かいり)を数字で示す

相談の目的が何なのかを明確にしたら、次に必要なのは具体的な数字を示す事です。

月々の家計収支や貯金の進捗(しんちょく)状況を目に見える形にまとめ、なぜ今回の相談をするに至ったのかを説明します。

上記の例でいうと、

・ その海外旅行にいくらかかるのか

・ 片方が働けなくなると具体的にどの費用がいくら足りなくなるか

を数字で示す事になります。

理想的なのは、「キャッシュフロー表」と呼ばれる将来のお金の年表にあたるものを作成して相談する事です。

キャッシュフロー表は日本FP協会のホームページでダウンロードできますし、きちんと計算できるか不安であればファイナンシャルプランナーに相談するとより安心です。

目標達成のためにいくら必要で、そのために今どうすれば良いのかを明確にすると家族も協力しやすくなります。

皆が納得できる妥協点を探す

皆が納得できる妥協点を探す

目的と数字目標を説明したら、最後に具体的な行動を話し合って決めます

最初に、

「お小遣い1万円減らしたい」

「共同会計にしたい」

などの提案は、あくまで自分自身の意見であり、相手の考えが入っていません

家族で一緒に家計を眺めて、

・ どの支出を減らせそうか

・ 収入を増やすことはできるか

など、どうしたら目標達成できるかを考えていくプロセスが非常に大切です。

それによって家族それぞれが当事者意識を持ち、自分は本当に必要な節約をしているのだと実感できます。

片方の意見のみで結論を出してしまうと、一見納得したように見えても後々不満が出ることもあります。

具体的な代替案が出やすい家族での見直し

一緒に家計を見直せば、例えば、

「光熱費をこの会社に変えたら2,000円安くなるから、あと8,000円はお小遣いから減らそう」

など、具体的な代替案が出る事で双方納得した結論を出せます。

相談を持ちかけた側にとっては思い通りにいかないこともあるかもしれませんが、お金の価値観や節約に対する意識は個人差が大きいので、意見を押し付けることは良くありません。

どこか妥協しつつも、全員が納得いく結論を導き出すことの方が重要です。

また、具体的な行動をとった後はそれによってどんな成果が得られているかをきちんと報告することも大切な事です。

慣れない節約で我慢する気持ちがあっても、きちんと成果につながっている事が実感できれば段々節約も苦じゃなくなるかもしれません。

同じ未来のために家族団結しよう

お金の管理は得意な人が1人で担うことが多いですが、本来なら一緒に暮らす家族全員が当事者意識を持つべき事です。

同じ未来を見据えて皆で足並み揃えていけるように、普段から必要な情報はシェアする習慣をつけると良いかもしれません。(執筆者:AFP 島村 妃奈)