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コロナ後は業種ごとで株価の上がり方が変わる これからは「アクティブ運用」もおすすめ 

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コロナ後は業種ごとで株価の上がり方が変わる これからは「アクティブ運用」もおすすめ 

近年もてはやされているインデックス運用

運用の世界では昔から「アクティブ運用とインデックス運用ではどちらが有利な運用方法か」という論争が繰り広げられています。

アクティブ運用とは、銘柄を厳選して投資し、インデックス運用の成果を上回るように運用する方法のことをいいます。

一方インデックス運用は、対象の指数(インデックス)に連動するように運用する方法のことをいいます。

近年は、長期運用を前提にした場合にはインデックス運用の方が有利といった論調の著書が多く出版されています。

海外でも、有名な投資家が同様の本を執筆しています。

インデックス運用がアクティブ運用を上回る成果を出せるか否かは別としても、このような流れから近年はインデックス運用の比率が徐々に増加してきています

市場にはどのような影響があるのか

インデックス運用の比率が高くなると、市場にはどのような影響が及ぶのでしょうか。

直近のコロナショックの際の動きを見れば分かりますが、日経平均株価や米国のS&P500といった株価指数は、非常に大きな上下動を繰り返しています。

アクティブ運用が主流の場合

銘柄を選別して投資する投資家が多く存在すれば、コロナショックで株式市場全体が下がったとしても、その中でも耐性のある(業績がそこまで悪くならない)銘柄を探し出しそれらに投資する投資家が現れます。

その結果、市場全体の下落幅は限定的になります

インデックス運用が主流の場合

耐性のある銘柄に買い向かう投資家がいなくなり、株価指数は一方向員偏った動きになり、変動幅は大きくなってしまいます

インデックス運用が多くなるとどんな影響があるか

アクティブ運用はインデックス運用に勝てないのか

アクティブ運用とは、ベンチマーク(一般的にはインデックス)を上回る運用成果を目指すものであり、本来はアクティブ運用の方が有利な運用手法といえるはずです。

しかし、アクティブ運用(アクティブ投資信託)がインデックス運用(インデックス投資信託)に負けることも珍しくありません。

理由1:アクティブ運用の方が一般的に手数料が高く、手数料負け(手数料分を運用で取り戻せない)することがある

理由2:運用が下手である

しかし、インデックス運用を推奨している著書においても、「長期的にはほとんどのアクティブ投資信託はインデックス投資信託に負けている」と書かれています。

ここで肝心なのは、「ほとんどの投資信託」ということです。

数は少ないですがインデックス投資信託に勝ち続けているアクティブ投資信託も存在するし、そのことはインデックス論者も認めているところです。

インデックス投資信託に勝ち続けるアクティブ投資信託を見つける選別眼があるかどうかが問題であり、アクティブ投資信託が決して悪いわけではないのです。

コロナ後はアクティブ運用がお薦め

足許の株価は、国ごとで多少の差はありますが、3月の安値から大きく回復してきました。

しかし、指数(インデックス)構成銘柄を見ると、ITやハイテク、半導体、ソフトウエア関連銘柄が大幅に上昇している(コロナ前を大きく上回る銘柄も続出)一方、オールドエコノミー銘柄である鉄鋼や鉱業、自動車、百貨店、旅行関連株は低調なままです。

コロナ後は、業種ごとで株価の上がり方が相違し、何を買ってももうかるという状態ではないということです。

インデックス運用では、当然オールドエコノミー銘柄も多く含まれます

コロナ後は、コロナ前には戻りません。

そのことを肝に銘じて、これからはアクティブ運用に挑戦してみてはいかがでしょうか。(執筆者:土井 良宣)

《土井 良宣》
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土井 良宣

元日本銀行員で、現在独立系のファイナンシャルプランナーとして活躍しています。一般的なファイナンシャルプランナーと異なり、マクロ経済分析をベースとした運用アドバイスを独立した立場から行っています。また、相続や保険・家計の見直しのご相談も承っております。 寄稿者にメッセージを送る

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