今回は、読者様からいただいた疑問について調べてみました。

読者様は、あるカーディーラーで車のカギの電池を交換する際、100均で買った新品の電池をバッテリーチェッカーで計測してもらったところ、残量が少ないと表示されたそうです。

さらに、「100均ではよくあること」と言われたため、

「どれくらいの頻度で、新品なのにバッテリーチェッカーが少ない残量を示すような不良品が混じっているのか調べてほしい」

ということでした。

実験に購入した電池の種類

100均で購入した2種類の電池と家電量販店で各メーカーのものを2種購入し比較します。

100均で購入したボタン電池

【ダイソー製品のボタン電池】

ダイソー製品のボタン電池

【100均で販売していたミツビシ製品のボタン電池】

100均で購入したミツビシ製品

ケーズデンキで購入したボタン電池

【パナソニック製品のボタン電池】

パナソニック製品のボタン電池

【マクセル製品のボタン電池】

マクセル製品のボタン電池

実験で使ったものや購入した商品について

商品の注意事項やバッテリーチェッカーについて説明いたします。

購入した電池の注意事項

100均には、ダイソー製品とミツビシ製品の2種類が販売されていたため、同じ「100均の商品」でも違いが出るのかどうかが知りたく両方を購入しました

今回は、不良品の確率をより正確なものにするために、2個入りのボタン電池を5つずつ、1種類につき10個購入しています。

例外として、ダイソー製品については2個入りのものがなかったため、3個入りで100円のものを4つ、12個購入しました。

ただし、バッテリーチェッカーの計測は公平性を保つため、ほかの電池と同じように手に取ったものから順番におこない、10個のみを対象に計測しています。

また、新型コロナウィルスの影響もあってか、100均とケーズデンキの電池売場の電池が少なく、販売されていた大きなサイズのボタン電池が「CR2032」のみでした。

そのため、全種類同じもので統一しています。

バッテリーチェッカーについて

バッテリーチェッカー

今回の実験にあたり、狂いや誤算がないよう、バッテリーチェッカーは新品のものを準備しました。

実験に使ったハロウィンランプ

ハロウィンランプの写真

今回は、「電池がどれだけ長く持つか」という実験もおこなう予定だったため、ボタン電池を1つだけを入れるような商品を探しました。

ところが、ボタン電池を1つだけ使ったオモチャやライトなどはなかなか見つからず、筆者宅にあったハロウィンランプを使用しています。

ハロウィンランプは、同じ時期に買った、同じメーカーの同じ製品です。

100均「ダイソー製品」の不良品確率

100均で購入した「ダイソー製品」をバッテリーチェッカーでチェックしてみたところ、驚きの結果が出ました。

なんと…ダイソー製品の新品ボタン電池10個中、5個がバッテリーチェッカーの「フル」を示さず、残量を示す棒が2本減っている状態でした。

ほかの種類の電池はすべてバッテリーチェッカーの「フル」を示していました

ちなみに、同じ100均で購入したミツビシ製品の電池も、「フル」を示していました。

そのため、残念ながらダイソー製品のボタン電池は、2分の1ぐらいの確率で不良品が混じっていると言えるでしょう。

不良品をチェックした図

ハロウィンランプの実験開始

下記の5種類で実験を開始いたしました。

点灯実験

実験に利用した電池の種類

ボタン電池に不良品が混じっていない場合には、それぞれの種類ごとに「電池のもち」を比較するつもりでした。

ただ、購入したダイソー製品に高確率で不良品が含まれていたため、今回は下記の5種類で実験をおこなうことにしました

・ ダイソー製品のボタン電池

・ ダイソー製品のボタン電池(不良品)

・ 100均で販売していたミツビシ製品のボタン電池

・ パナソニック製品のボタン電池

・ マクセル製品のボタン電池

実験方法

同じ時期に買った、同じメーカーの同じ製品「ハロウィンランプ」を5つ(予備を含む8個)用意し、そのなかに今回購入した電池を1個ずつ入れて点灯させました。

すべてのハロウィンランプの電源を入れたら、iPadの時間計測機能を使い、ランプが完全に切れた時点で時間のカウントを終えるという簡単な方法での実験です。

下記の写真のように、消えているように見えても、

消えているようで消えていない

よく見ると、下記の写真のようにまだ点灯している場合もあるので、周囲を暗くして完全に消えているかどうかを確認しています。

少しついている状態

そして、念のため同じ条件で同じ実験を3回繰り返して時間を計測しました。

夜になって電気を切ると、美しい情景でした。」

驚くべき実験結果

早く消えた順に5位から紹介していきますが、カッコ内の数字は、暗くなった順に5位から1位までを記載しています。

第1回目

5位(4位)ダイソー製品のボタン電池:129時間48分02

4位(5位)ダイソー製品のボタン電池(不良品):130時間34分57

3位(1位) 電池パナソニック製品のボタン電池:140時間56分36

2位(2位) 100均で販売していたミツビシ製品のボタン電池:155時間17分15

1位(3位) マクセル製品のボタン:155時間32分11

第2回目

5位(4位)ダイソー製品のボタン電池:129時間42分55

4位(5位)ダイソー製品のボタン電池(不良品):130時間19分27

3位(1位) 電池パナソニック製品のボタン電池:141時間50分40

2位(3位)マクセル製品のボタン電池:156時間07分22

1位(2位) 100均で販売していたミツビシ製品のボタン電池:156時間10分55

第3回目

5位(4位)ダイソー製品のボタン電池:129時間46分12

4位(5位)ダイソー製品のボタン電池(不良品):130時間24分42

3位(1位) 電池パナソニック製品のボタン電池:141時間07分59

2位(3位) マクセル製品のボタン電池:155時間48分50

1位(2位) 100均で販売していたミツビシ製品のボタン電池:156時間01分23

全部点灯している状態

3回すべての実験で、不良品のダイソー製ボタン電池よりも、バッテリーチェッカーで「フル」を示したダイソー製品のボタン電池のほうが早くランプが消えたのには驚きでした。

ただ、暗くなるのが早かったのは、不良品のダイソー製ボタン電池でした。

明るさの持続性もよく点灯時間も長かった電池

明るさの持続性でも点灯時間の長さでも粘ったのが、3回の実験中1回1位を獲得した「マクセル」のボタン電池です。

また、2位となった残り2回の実験でも、ミツビシ製品のボタン電池とわずかな差で2位となっています。

最初から最後まで明るかった電池

ケーズデンキで購入した「パナソニック」の電池は、点灯時間こそ1位ではありませんでしたが、最初から最後のほうまでずっと明るさを保ったままでした。

ほかのランプが次々と暗くなっていくなか、3回すべての実験で最後まで明るさを保っていたのが、「パナソニック」の電池です。

なので、動かしたり照らしたりするのに強力な力が必要な場合には、おすすめの電池と言えるでしょう。

暗いまま長時間粘った電池

電池が暗くなってからランプが完全に切れるまでの時間が長かったのは、ダントツで下記の2つのボタン電池でした。

・ ダイソー製品のボタン電池

・ ダイソー製品のボタン電池(不良品)

ただ、どちらのボタン電池もほかのボタン電池よりはるかに暗くなるのが早く、パナソニック電池と比べると暗くなってからの点灯時間が2倍近くも長い結果となりました。

そのため、100均のダイソー製ボタン電池は、あまり電池の力が必要のない時計などに使用すると長持ちする可能性があるでしょう。

実験結果からみる「高コスパのボタン電池」

パナソニック電池の次に明るさが持続したのは、100均で購入したミツビシ製品のボタン電池で、3回の実験中2回もほかの電池を抑えて「もち」は1位でした。

そのため、今回の実験でいちばん優秀だったのは、ミツビシ製品のボタン電池となります。

しかも、ミツビシ製品のボタン電池は100均で買った商品なので、ケーズデンキで購入した2種類の電池と比べると価格は3分の1以下でした。

つまり今回の実験結果から、ミツビシ製品のボタン電池は、高コスパのプチプラ商品と言えるでしょう。

また、100均のダイソー製ボタン電池には、バッテリーチェッカーで「フル」を示さないものもあったものの、1個当たりの価格がケーズデンキで購入したボタン電池の約5分の1だったことを考えると、コスパは高めであると言えるでしょう。(執筆者:山内 良子)