マイナンバーカード保有者に発行される「マイキーID」とキャッシュレス決済1点の紐づけにより、最大5,000円分・25%のポイント付与を行うマイナポイント事業の申込受付が7月から始まっています。

まれにみる高還元で話題になっていますが、そのインパクトの割にはまだマイナポイントに興味がない方や、「申込手続きが面倒くさそう」などのイメージを持っている方も多いと思います。

今回は、マイナポイントの手続きを面倒だと感じる5つの理由をあげ、その解決策を紹介します。

面倒な手続きどうする

マイナンバーカードとマイナポイントの現況

マイナンバーカードとマイナポイントの現況をみてみましょう。

マイナンバーカードの普及率は7月1日時点で17.5%、発行枚数は約2,245万枚です。

1年前の11.5%より約760万人分増えているものの、当初目標としていた2019年度末で68%には遠く及びません。

マイナポイントの申込状況はと言うと、7月12日時点でマイナポイントの予約完了状態を指す「マイキーID設定済の人」は210万人、キャッシュレス決済1つを選び終えて申込まで済ませた人は115万人です。

マイナポイントの原資から逆算して利用者数は4,000万人が見込まれているため、開始2週間で約5%の利用枠が埋まったことになります。

マイナポイント事業は2021年3月末で終了予定です。

ポイント付与の対象となる決済やチャージは、9月以降の利用分が対象ですが、申込受付は先着順ですので利用したい人は早めに手続きしましょう

次はマイナポイントの手続きを面倒だと感じる理由と、その解決策について解説します。

【面倒な理由1】マイナンバーカードを持っていないから

マイナポイントの申込できるのは、マイナンバーカードを持っている人だけです。

まだマイナンバーカードを持っていない人は、マイナポイントを獲得するまで道のりが遠いものだと思うかもしれません。

しかし、マイナンバーカードの申込手続きは簡単なので大丈夫です。

マイナンバーカードの発行には、郵送・パソコンかスマホ・証明写真機の3つの方法ありますが、特に手軽でおすすめなのはスマホです。

自宅に送られてきた「マイナンバー通知カード」(※通知機能のみでマイナンバーカードではない)の下についていた「個人番号カード交付申請書」についているQRコードをスマホで読み取り、発行手続きサイトへアクセスします

ガイダンスに従って必要事項を入力し、送信します。

顔写真はスマホで撮影したものでかまいません。

筆者もやってみましたが、トータル5分ほどで発行の申込が完了しました。

1か月ほどすると役所から発行できた旨の通知が届くので、取りに行けばマイナンバーカードの取得完了です。

マイナポイント事業の終了は2021年3月ですので、今から発行手続きをすれば十分間に合います。

【面倒な理由2】そもそもマイナポイントが何なのかわからないから

マイナポイントが政府の発行するポイントだという認識はあっても、それがどこで使えるのかわからないという方もいると思います。

マイナポイントという名称はついていますが、独立したポイント制度ではなく、実際に付与されるポイントは選択したキャッシュレス決済のポイントです。

つまり、PayPayを選択した人にはPayPayボーナスが、楽天カードを選択した人には楽天スーパーポイントが、チャージ額や決済額に応じて25%分付与されます

政府の消費振興策は地域や用途を限定しているケースも多いので、こうしたなじみのある全国で広く使えるポイントをもらえるのは、マイナポイントの利点と言えます。

【面倒な理由3】何とかペイは使っていないから

対象となるキャッシュレス決済

キャッシュレス決済というと、ここ数年、高還元のキャンペーンで話題となったPayPayや楽天ペイなどのQRコード決済を思い浮かべる方も多いと思います。

QRコード決済になじみのない方は、マイナポイントの申請はできないと感じてしまうかもしれませんが、マイナポイント事業にはクレジットカードやnanaco、WAONなどのプラスチックカード型電子マネーも参加しています

なじみの決済方法がマイナポイントの付与対象となっているケースも十分にあると思いますので、1度リストをのぞいてみてください。

参照:総務省

【面倒な理由4】マイナンバーカードの読取が難しいと聞いたから

ニュースなどでマイナンバーカードの手続きを終えた人にインタビューしているのを見ると、「マイナンバーカードの読取が難しかった」という声が多く聞こえます。

筆者も実際にやってみましたが、たしかにスマホを使ってマイナンバーカードを読み取るのに20分の時間を要しました。

読取にはコツがあり、早い段階でコツさえつかんでしまえば、手続き時間を短縮できます。

最大のポイントはカードをかざす位置と、マイナンバーカード受取時に設定した4桁のパスワードを入力し終えるまでスマホを動かさないことです。

カードのどこへ向かってスマホのカメラを合わせるのか、AndroidとiPhoneでそれぞれの解説もありますので、そのとおりやってみましょう。

マイナンバーカードの読み取り
≪画像元:総務省
マイナンバーカード読み取りiPhone
≪画像元:総務省

読取が自分でできない場合には、全国にマイナポイントの手続スポットが設置されているので相談に行きましょう。

機器の操作方法などについて、職員からサポートを得られるので、とても心強いです。

スマホがマイナンバーカードの読取に対応していない場合に使用するICカードリーダーライターも、手続スポットに用意があります。

参照:マイナポイント手続スポット検索

【面倒な理由5】どの決済にすればいいかわからないから

マイナポイントに参加しているキャッシュレス決済事業者は100を越え、8月以降もまだ増える見込みです。

多数ある決済の中から1点を選ぶのはたしかに難しいですが、いくつかの切り口から絞り込むことはできます。

「切り口1」チャージか、決済か

キャッシュレス決済の中には、

・ チャージ額に応じてポイントを付与するもの

・ 決済額に対してポイントを付与するもの

があります。

前者はチャージを終えた時点ではまだ買い物をしているわけではないので、ポイントを含めた使い道をじっくり考えることができる点で浪費を防止します。

一方、決済額に応じてポイント付与を受ける場合は、付与上限の5,000ポイント、つまり決済金額2万円を予算の上限として、計画的に買い物をすることで使い過ぎを防ぐことができます

ポイントキャンペーンでよくしてしまう失敗に、「ポイントにつられて欲しくないものまで買ってしまう」というリスクがありますので、自分に合ったやり方でお得のみを享受してください。

「切り口2」ポイント付与のタイミングが早いか、遅いか

ポイント付与には即時付与されるものと、決済やチャージから1か月ほど後に付与されるものがあります。

ポイントを予算に含めたい場合には前者が良いでしょう。

おすすめは、PayPayの「事前チャージ型」です。

PayPayは「事前チャージ型」と「決済型」の2種ありますが、「事前チャージ型」は、チャージ金額に応じてその場でPayPayボーナスが付与されます。

2万円チャージしたら2万5,000円に増え、すぐに支払いに使うことができます

ポイント付与の対象となるのは9月以降のチャージや決済です。

自分に合った条件で決めよう

「切り口3」5,000円にさらなる上乗せポイントのプレゼントがあるかどうか

マイナポイントの上限は5,000ポイントですが、キャッシュレス決済によってはさらなる上乗せキャンペーンを実施しているところもあります。

条件の良いところを選択するのも一手です。

「切り口4」ポイントの期間や用途の限定はないか

マイナポイントとして付与されるポイントには、キャッシュレス決済によっては用途や期間を限定している場合があります。

使い切れそうかどうか、条件を確認し、自分に合うものを選びましょう。

情報収集の上、臨めば意外とかんたん

マイナポイントの手続きを面倒だと思う理由と解決策を紹介しました。

たしかに手順は多いのですが、事前に情報収集の上、ポイントを押さえれば、意外と手続きに手間はかかりません。

事業利用で受けられる特典のお得度合いはお墨付きですので、ぜひチャレンジしてみてください。(執筆者:目指すは戦略的な家計経営 石田 彩子)