※本サイトは一部アフィリエイトプログラムを利用しています

注目記事

共働きなのに貯金が増えない夫婦に共通する「貯まらない3つの理由」と「4つの対策」

ライフ 貯金
共働きなのに貯金が増えない夫婦に共通する「貯まらない3つの理由」と「4つの対策」

今や共働き世帯は珍しくない時代です。

内閣府が発表している「男女共同参画白書(平成30年版)」によると、専業主婦家庭が641世帯であるのに対して、共働き家庭は1,188世帯と約2倍近い数字であることが分かります。

収入が単純に2馬力あると「生活に余裕ができる」、「将来も安心」と考えてしまうところですが、実際には「なぜか思ったほど貯金ができていない」と悩んでいる人も多いようです。

そこで、今回は共働き世帯が陥る傾向にある「落とし穴」と対策について紹介します。

あなたも次の内容に心当たりはありませんか。

ぜひ、チェックしてみてください。

共働きなのに なぜ貯金が少ないの…

共働きなのに貯金が増えない理由

まずは、共働きでありながらも貯金がうまくできない家庭に共通している「3つの増えない理由」を紹介しましょう。

【理由1】計画性のない支出が多い

共働き家庭は、相対的に支出額が高くなる傾向にあります

たとえば、お互いが忙しく十分な時間を取れないことを理由に、

・ 頻繁に外食する、スーパーの総菜を利用する

・ 買い物をネットスーパーで済ませることが多い

・ 家事代行サービスを定期的に利用している

・ 通勤時間短縮のため、家賃の高い駅近物件に住んでいる

といったことをしていませんか。

共働き生活を円滑にするために時間をお金で解決することも時には必要です。

しかし、その「頻度」と「必要性」を考えることも大切です。

また、「ダブルインカムだから少しくらいよい」という言い訳を付けて、ショッピングやリラクゼーション等自分へのご褒美としてお金を使ったり、定期的に夫婦で旅行したりと、余暇にかける支出に計画性がないケースもよく見られます

ぜい沢な生活に慣れてしまうと、生活水準は下げにくくなってしまいます。

【理由2】お互いの収入がいくらなのかを把握していない

共働き家庭にはさまざまなタイプがありますが、

・ 家賃やローンは夫、食費は妻というように負担する支出を項目分けしている

・ 給与をもらったら先に〇円ずつ生活費として出しあう

という形式をとっている夫婦は珍しくありません。

そして、この場合に上記以外のお金については、残りを何に使うのかはそれぞれの自由でお互いに把握していないというケースもよく見られます。

また、なかには相手がそれなりに貯蓄しているだろうと頼りにしてしまっているケースさえあるのです。

このパターンでは生活自体に困窮してしまう可能性は少ないのですが、いざという時に十分に貯金できていないリスクが高まります。

【理由3】ライフプランや目標貯金額が定まっていない

将来のライフプランが定まっていない、夫婦で共有できていないというのも貯金が増えない共働き夫婦の共通点のひとつです。

将来どのくらいの貯金額が必要であるのかが分からないままでいると、毎月確保すべき貯蓄分も把握できないままになってしまいます

そうなるとお互いに危機意識を持てないうえに「共働きだから多少使っても余裕はあるだろう」という考えに陥ってしまいます。

残念な共働き家庭にならないための対策

では、これから貯蓄できる体質に改善していくために、どのような対策をしていけばよいのでしょうか。

残念な夫婦になりたくない

【対策1】支出はできるだけ1つにまとめる

まずは、全体の収支を把握するためにも、支出はできるだけ1つにまとめるのがおすすめです。

先述したように、夫は家賃や住宅ローン、妻は食費や雑費など支出の項目分けをしている場合には、支出用の口座を作ります。

そこにあらかじめ入金した後に、支払っていくほうが全体の支出は把握しやすくなります

また、あらかじめ生活費の予算を決めておいて封筒にまとめたり、支出用口座にいったん入れてクレジットの家族カードでそれぞれ管理したりするのもよいかもしれません。

そうすれば、何に使ったか分からない支出項目は減らしていけるはずです。

【対策2】担当した支出について共有する

支出をまとめるのが難しいようであれば、担当分をお互いに任せっきりにするのではなく分担した生活費を共有し合うようにしましょう。

分担制の場合、住宅費を負担している夫が「妻側の負担分である食費や光熱費などに毎月どのくらいかかっているのか知らない」といったような担当していない項目の支出金額を把握できてきない場合があります。

分担した項目について毎月どのくらい支出したのかを報告・共有できれば、全体の支出が見えてくるだけではなく、次第にそれぞれの項目における相場も見えてきます。

使い過ぎた月があれば「来月は気を付けよう」などとお互いに意識し合えるようにもなれることでしょう。

【対策3】生活費担当と貯蓄担当で分けてみる

貯蓄アップを目指す近道として、生活費の担当は夫、妻側の収入は貯蓄分などと分けてみるのもひとつの方法です。

このように決めておけば、片方のみの収入で生計を立てることになるため、計画性のない支出も減らせるほか、貯蓄にもしっかりとまわせるようになります。

また、突然の出費などどうしても足りないときには、貯蓄担当分からまわして調整できる点も魅力です。

【対策4】夫婦で使える家計簿アプリで共有する

どのくらいの支出があるのかをお互いに把握するため、夫婦間でお金についていつでも話し合える関係性を築くために、夫婦で共有できる家計簿アプリで一緒に管理していくのもおすすめです。

近頃では、銀行口座や電子マネー、ポイントカード、クレジットカードなどさまざまな金融サービスと連携できる「Zaim」という家計簿アプリが人気です。

家計簿アプリZaim
≪画像元:Zaim

レシートを撮影するだけで記録できるため、簡単に家計簿を続けられると口コミも上々です。

また、このほかにも通常の家計簿機能に加えて目標額を設定して現在の貯蓄額を比較できる機能がついた「OsidOri」や、自分たちの家庭と近い人たちのデータもチェックできる「Money Forward ME」など、たくさんの家計簿アプリがあります。

家計簿アプリオシドリ
≪画像元:OsidOri

家計についてのお互いが意識を高めるためにこのようなアプリを使って「見える化」してみるのもよいことでしょう。

Money Forward ME
≪画像元:Money Forward

将来に備えて今から貯蓄体質に改善していく

収入源が1つだけの場合には収支も見えやすいものです。

しかし、財布が2つあるために全体の収支をお互いに把握しづらいのが、貯蓄ができない共働き世帯の大きな「落とし穴」なのです。

また、「共働きだから」といった油断からくる無駄な支出も厳禁です。

現在は裕福な暮らしでも、貯金が増えなければ老後は今よりも低い生活水準でやっていかなければなりません。

そうならないためにも、将来に向けて夫婦で貯蓄体質に改善していくことが大切です。

ここで紹介した内容に当てはまる人は、いま一度将来に向けて夫婦で話し合ってみてください。(執筆者:元銀行員 吉村 みき子)

《吉村 みき子》
この記事は役に立ちましたか?
+0

関連タグ

吉村 みき子

吉村 みき子

銀行の営業職経て、出産を機に専業主婦へ。その後、ライターとして3年ほど企業に勤めたのち、現在育児の傍らフリーライターとして活動しています。これまで、金融系の記事をはじめ、ファッションや子育て、恋愛系など幅広いカテゴリの記事を執筆してきました。元銀行員として、主婦として、そしてこれまでの執筆経験を活かして、みなさんが「読んでよかった!」と思えるような有益な記事をお届けします。 寄稿者にメッセージを送る

今、あなたにおススメの記事

特集