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【不動産投資】情報弱者は狙われる 「詐欺の手口」と回避のための「2つの対策」

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【不動産投資】情報弱者は狙われる 「詐欺の手口」と回避のための「2つの対策」

古くは金を用いた悪徳商法の豊田商事事件、和牛預託商法、最近では磁石を埋め込んだ健康グッズの販売預託商法のジャパンライフ事件といった詐欺事件は多く、被害者となった人々は情報弱者と言われる人たちでした。

インターネットが普及した現代では、少しネット検索すればある程度の情報を得られますが、それでも詐欺事件で騙される人は後を絶ちません。

それは不動産投資の世界でも同じで、2018年にはかぼちゃの馬車のシェアハウス事件や三為契約を使ったスルガスキームによる被害、住宅ローンを使って投資物件を購入させられたARUHI事件などのニュースが世間を騒がせました。

高額な不動産投資では騙されると被害も大きく、人生を大きく左右することにもなりかねません

今回は、不動産投資で情報弱者にならないためのポイントについてお話したいと思います。

【不動産投資】情報弱者は狙われる「詐欺の手口」と回避のための「2つの対策」

「ポンジスキーム」と言われる詐欺の手法

巨額詐欺事件として豊田商事、和牛預託商法が有名ですが、これらは「ポンジスキーム」と言われる手法です。

ポンジスキーム」は、日本では出資金詐欺とも言われています。

出資金を募ってその資金を運用して配当金を出すという話をしておきながら、実際には集めた資金から配当金を出して時間稼ぎをして、最終的には配当金が出せなくなったと言って破綻します。

詐欺師たちは時間を稼いでいる間に資金を隠したり、最後は「もっと儲かる」といって多くの資金を集めて逃げ出します

1920年代にイギリスのチャールズ・ポンジが行ったことからその名前が付けられました。

出資するものが金、和牛そして不動産と変わるだけで、基本的なスキームは同じです。

この話を知っているだけでも、何かに出資して高配当がもらえる商品は詐欺の可能性があると気付けるはずです。

しかし、騙された人は何度も同じような詐欺に引っかかり、その人たちの名簿はそういった詐欺師の間で取引されていると言われています。

情報弱者になる原因

情報弱者として詐欺師に狙われやすのはお金もたくさん持っている高齢者です。

他には、世間知らずの大学生などの若い世代も狙われます。

最近では、簡単に儲けられるFX投資用のソフトが入ったUSBを30万円~50万円で買わされ、実際に使ったが儲からずに借金のためにオレオレ詐欺の受け子をして犯罪者になってしまったという話もあります。

しかし、不動産投資では、医師や上場企業の役員など社会的地位のある人たちが被害に遭っています。

知識が豊富だと世間では思われている医師や上場企業の役員も、自分の土俵以外では情報が不足していることが多く、「大きな利益が出る」、「節税になる」などと言われて簡単に騙されてしまいます。

では、情報弱者の共通点とはいったいどこにあるのでしょうか。

私の分析では、

自分で確認せずに、人を信じやすい人が情報弱者として狙われやすい

と考えています。

1人暮らしの高齢者や学生は周囲に相談する人がいないことが多く、近所の人や友人からすすめられて疑うこともせずに契約してしまいます。

不動産投資で失敗した医師によると「忙しくてそんなに検討する暇がなく、営業マンの話を鵜呑みにしてしまった」ということでした。

知識があるから情報弱者ではないということではなく、自分で調べることをせず、人を信じて人任せにしてしまうことが情報弱者になってしまう原因だと言えます。

不動産投資で情報弱者にならないために

不動産投資で情報弱者にならない

不動産投資で情報弱者にならないために気を付けるべきポイントは2つです。

1. 不動産投資とは何かを勉強する

他の詐欺のネタとは違って、不動産投資の場合には明らかに犯罪とは言い切れない部分があります

投資という位置づけなので、リスクがあり、それを理解して自己責任でやるべきだからです。

まずは、不動産投資とは何かを勉強することです。

・ どのような物件を買えばよいのか

・ どういった仕組みでお金儲けができるのか

・ どこから融資は借りればよいのか

など、本を読んだり、セミナーに参加したり、今ならネットで簡単に学べます。

最低限の知識は身につけましょう

厳しいようですが、それができないのであれば不動産投資はやるべきではありません

2. 助言をもらえる専門家と信頼関係を築く

次に、信用できる専門家、不動産会社の営業マンや先輩大家さんなどと関係を築き、アドバイスがもらえる環境を作ることです。

率直に言って、周りに不動産投資をやっている人などほとんどいないと思います。

そのため、正確な情報が入らない、相談できずに自分ひとりで決めてしまうということが起こります。

今は、SNSなどでも簡単に情報交換できますので、積極的に質問し、他の人の意見を聞いて、自分でも納得したうえで購入すべきです。

しつこい勧誘のある商品では儲けは出ない

私の経験では、しつこく勧誘のある商品で儲けることはまずできません。

高額な手当てがもらえるなど売る側にもおいしい理由があるから営業するわけで、会社が儲かる商品に個人が儲かる商品があるはずがありません

皆さんも情報弱者と思われて詐欺の被害に遭わないように、きちんと知識と環境を整えてから不動産投資を始めてください。(執筆者:山口 智也)

《山口 智也》
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山口 智也

山口 智也

賃貸仲介、賃貸管理、投資系、住居系不動産の売買を経験し、様々な問題に対応できる不動産コンサルタントとして活動中。特に、収益系不動産を活用した資産作りの支援、相続対策を得意としており、皆様の為になるような情報を提供していきたいと考えています。 <保有資格>:宅地建物取引士・公認不動産コンサルティングマスター・米国不動産経営管理士(CPM) 寄稿者にメッセージを送る

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