初めて医療保険や傷害保険の給付金を請求されるお客様からは、

「保険を使うと、保険料が上がるの?」

と聞かれる事がありました。

確かに、保険の中には使うと保険料が上がるものがあります。

そこでここでは、使うと保険料が上がる保険、使っても保険料は上がらない保険を代表的なもので整理したいと考えます。

「保険料って上がるの?」

1. 傷害保険

1年満期の保険なので、補償を途切れさせたくない人は、毎年、新規に申し込む人と同じように申込み手続きが必要です。

しかし前年度に保険を使っても、その事で保険料が上がる事はありません

傷害保険で気を付けなければならないのは、加入年齢の制限がある事です。

70才以上になると、同じ保険料でも補償内容が変わるという事がありますので、補償内容の確認は必ず行ってください。

2. 火災保険

火災に遭うと、次に補償対象になる家自体が変わりますので、保険を使ったから保険料が上がる上がらないの話ではなくなりますが、火災保険では火災以外の被害も補償されます

よくあるのは雪災や風災などで生じたテレビのアンテナや屋根の破損などですが、これらの修理にかかる保険金を受け取った後も、火災保険は保険料が変わらず満期まで継続します

火災保険の場合、保険会社が多額の保険金を支払ったような自然災害の発生や物価の上昇などで、保険料のベース自体が上がるという事があります。

逆に、そのような事がなければ保険料が安くなるという事があります。

時間の経過に伴い家の評価が下がる事で保険料が安くなる事も、もちろんあります。

3. 自動車保険

使うと保険料が上がります

自動車保険は、使うと保険料が上がります

たとえ保険を使っても、加入時に決めた保険料が3年間は変わらない3年満期の自動車保険もあります。

1年満期の自動車保険は、翌年度以降、保険料が大幅に上がります

一方、保険を使わなければ翌年度の保険料は安くなる仕組みですが、保険を使わなかったにもかかわらず保険料が高くなる事があります。

その理由として、記名被保険者の年齢や免許証の色など個別のものは幾つもありますが、火災保険同様、保険金の支払いが増え保険会社の収益が悪くなれば保険料の改定がありますし、自動車保険の場合はさらにシビアな、車の「型式別料率クラス」による改定があります。

「型式別料率クラス」とは、保険金の支払い実績をもとに車の型式ごとの事故リスクを1~9(始期日が2020年1月1日以降の契約は1~17)段階に設定したもので、損害保険料率算出機構によって1年に1回見直しが行われます。

型式別料率クラスは、

「数値が高い=事故リスクが高い=保険料が高い」

です。

従って自分が無事故でも、同じ型式の車で他の多くの人が事故を起こせば、型式別料率クラスが高くなり、保険料が上がります

真剣に保険料節約を考えるなら、補償内容に加え、型式別料率クラスの低い車を選ぶ事も考えたいです。

4. 生命保険

生命保険会社が販売する保険、死亡保険や医療保険、がん保険、三大疾病保険、就業不能保険、収入保障保険、それらあらゆる保険は、給付金や保険金を請求したからと言って保険料が上がる事は決してありません

むしろ保険料払込免除特約が付いていれば、翌月から即、保険料が不要になりますし、大きな一時金がおりて保険が消滅するというものもあります。

とにかく相談を

自動車保険は約5年前に大きな改定があり、保険を使った後の保険料の上がり方が大きくなりましたが、保険会社に依頼すれば、以後の保険料を試算してくれます。

保険会社はお客様の相談には親身になってくれますので、保険に加入している人は、何かあったら必ず保険会社に相談してください。(執筆者:金澤 けい子)