「NYダウ30」の銘柄構成が2020年8月に更新されました。

NYダウと言えば米国を代表するグローバル企業30銘柄で構成されるインデックスです。

日本で言うところの日経平均のような位置づけで市場関係者にとってはお馴染みの経済・市況の指標として注目されています。

経済ニュースをテレビで見ると、よく耳にするのではないでしょうか。

NYダウの構成銘柄は何度も入れ替わってきました。

その都度、世界をリードする銘柄だけで構成された世界を代表するグローバル企業の集まりです。

つまり、NYダウに新しく入った銘柄は、これから世界をリードする企業だと認められたということです。

本記事では、「NYダウ30」の新銘柄と2020年代を牽引する産業のトレンドを紹介します。

【NYダウ30】に 新たに入った「3銘柄」

「NYダウ30」の銘柄が入れ替わる

まずは新規銘柄と除外銘柄を確認しましょう。

新たに入った3銘柄

NYダウに新たに入った3銘柄は

・ セールスフォース・ドットコム(顧客関係管理のIT企業)

・ アムジェン(製薬大手)

・ ハネウェル・インターナショナル(産業機械大手)

です。

除外された3銘柄

一方で、除外された3銘柄は

・ エクソン・モービル(石油企業)

・ ファイザー(製薬大手)

・ レイセオン・テクノロジー(軍用機器・航空宇宙機器)

です。

エクソン・モービルやファイザーはNYダウでもお馴染みの銘柄だっただけに驚いた市場関係者も多かったのではないでしょうか。

ちなみに、除外された銘柄は発表後に値を下げました

「NYダウ30」入り新3銘柄の紹介

ここからは、新たに「NYダウ30」入りした3銘柄を紹介していきます。

新銘柄1. セールスフォース・ドットコム

salesforce.comチャート
≪画像元:yahoo! finance

セールスフォース・ドットコムは、顧客管理やマーケティングを支援するIT企業で、日本でもサービスを展開しています。

株価もきれいに右肩あがりで売上も毎年、順調に伸びています。

NYダウへのセールスフォース・ドットコムの組み入れは「データは21世紀の石油」という言葉を象徴しているのではないでしょうか。

株価の値動き・業績の推移だけを見ればセールスフォースが成長株投資家に好まれる結果を出しています。

salesforce

新銘柄2. アムジェン

Amgenチャート
≪画像元:yahoo! finance

アムジェンは、バイオ医薬品の開発メーカーです。

たとえば、循環器疾患、がん、神経疾患、腎疾患などいまだに有効な治療法が見つかっていない病気の薬を開発しています。

製薬大手のファイザーが除外されて、先進的なバイオ医薬品の企業がダウに選ばれたことが時代を象徴しています。

アムジェン
≪画像元:Amgen

新銘柄3. ハネウェル・インターナショナル

Honeywell International
≪画像元:yahoo! finance

ハネウェル・インターナショナルは、米国の大手総合テクノロジー企業です。

扱っている品は幅広く、航空宇宙製品、半導体素材、自動車製品、電子素材など多岐に渡ります。

ハイテク機器の開発を得意としている大企業で、現在はソフトウェア開発にも力を入れています。

Honeywell International
≪画像元:Honeywell International

銘柄入れ替えで分かる2020年代の産業のトレンド

NYダウに新たに入った銘柄は日本人にはあまり馴染みのない企業かもしれません。

むしろ、除外されたエクソン・モービルやファイザーの方が馴染みがあるのではないでしょうか。

しかし、産業のトレンドは変わり続けています。

世界をリードする企業の顔ぶれも時代に応じて変わっていきます。

100年以上前の米国をリードする産業は鉄道でした。しかし今では、鉄道の銘柄は「NYダウ30」にはありません

つまり、2020年代をリードする産業は、新規3銘柄の特徴を見れば分かるということです。

・ マーケティングデータを管理する企業

・ 最先端のバイオ医薬品企業

・ ハイテクインダストリアルソフトウェアの企業

です。

NYダウに入っていない同業種の銘柄も期待できるのではないでしょうか。

反対に、除外されたエクソン・モービルのような大手石油メジャーやファイザーは成熟企業ではあるものの産業のトレンドではないと判断されたのです。

「NYダウ30」の構成銘柄は時代のトレンドを見据えるうえで非常に重要です。

新たに入った銘柄に要注目

「NYダウ30」の構成銘柄が入れ替わりました。新しく入った銘柄に要注目です。

これからの米国・世界をリードする企業、業種として見ておきましょう。(執筆者:世界を旅する投資家 田守 正彦)