現在の新型コロナウイルスの影響による世界経済の悪化を背景に、ドル建て保険の改定が相次いでおります。

3月に日本生命、大樹生命、4月には三井住友海上プライマリー生命とソニー生命、5月にマニュライフ生命の一部外貨建ての生命保険の販売休止をはじめ、既にメットライフ生命やプルデンシャル生命等が8月からドル建て保険の予定利率が引き下げられており、今後もこの流れは続いていくものと思われます。

オリックス生命の米ドル特別終身保険「キャンドル」もこの度、同じ理由により、保険料が値上げされることが正式に決まりました。

ポイントは、

1. 保険料は年齢・性別によるが、おおよそ19%~38%もの値上げ

2. 解約返戻率は年齢・性別によるが、おおよそ1.6%~12.2%ものマイナス

3. 値上げは10月2日以降の契約日分から適用される

4. 9月中に申込すればまだ間に合う

保険料の改定

【基本保険金額 10万米ドル 月払い 10年払】

保険料の改定を詳しくチェック

男性より女性、高齢より若年層の方が、保険料の上がり幅が大きいことが見て取れます。

次に60歳払込のプランを見ていきましょう。

【基本保険金額 10万米ドル 月払い 60歳払】

60歳払い込みプランでチェック

傾向としては10年払いと同じく男性より女性、高齢より若年の上がり幅が大きいと言えます。

解約返戻率

保険料が上がることにより返戻率は悪くなります

以下、参考までに払込満了直後の解約返戻率です。

【基本保険金額 10万米ドル 月払い 10年払】

10年払いの解約返戻金

返戻率は逆に、女性より男性、若年より高齢の方が下がり幅が大きくなります。

次に60歳払込のプランを見ていきましょう。

【基本保険金額 10万米ドル 月払い 60歳払】

60歳払いの解約返戻金

こちらは女性より男性、高齢より若年の方が下がり幅が大きくなる傾向がみられます。

値上げは10月2日以降の契約日分から適用

保険料の値上げは10月2日の「契約日」分から適用となっております。

ゆえに

9月中申込の場合には通常、契約日は翌月1日になりますので、契約日は10月1日となり、値上げ前の保険料が適用されます。

運用や貯蓄を兼ねた保険を検討中の方は今月中にキャンドルを申し込めば、まだ間に合いますので、お早めに相談されることをおすすめします。

「料金」と「返戻率」は重要な検討材料

キャンドルの保険料改定日と同じく、10月2日に「キャンドル・ワイド」という商品がオリックス生命よりリリースされることが発表されております。

こちらは、米ドル建ての終身保険に特定疾病保障や介護保障、障害保障などを特約でセットできる商品です。

キャンドルとは異なり、特定疾病保障を付加した場合にはP免(保険料払込免除)を付加できることが大きな違いです。

ただ、特定疾病保険金の要件ががんは悪性新生物のみだったり、心疾患、脳血管疾患の対象が急性心筋梗塞や脳卒中に限定されており、且つ60日以上の所定の条件が厳しい為、保険料と返戻率も含めてよく検討する必要があるでしょう。

特定疾病の保障としては他社に劣っている感が否めません。(執筆者:永島 隆)