独身でも保険は必要なのでしょうか。

結論:緊急予備資金があれば必要ありません。

日本では、保険加入率が9割にも上ります。

ほとんどの方が何かしらの保険に加入しているのではないでしょうか。

今回は「独身でも保険は必要なのか」について解説していきたいと思います。

ちなみに、今回解説するのは、医療保険や死亡保険といった「生命保険分野」についてです。

バイクや車を運転する際の自動車保険や住まいの火災、家財保険は当然必要ですのでご注意ください。

結論から言いますと、緊急予備資金があれば保険は不要です。

独身時代に「医療保険」や「死亡保険」は不要

緊急予備資金とは

最低でも半年分の生活費

のことを指します。

不測の事態が起こっても半年分の生活費があれば立て直せるという計算です。

生活費が月20万円の方なら120万円あれば大丈夫という具合です。

この緊急予備資金の用意があれば、たとえ入院や失職しても何とかなることでしょう。

毎月のように保険の掛け金を払うくらいなら、その余力を資産形成に回すほうが将来的に豊かになることでしょう。

しかしながら、この緊急予備資金が貯まっていない方は保険に加入して不測の事態に備えておく必要があると考えます。

加入すべきは生きている間のための保険

緊急予備資金が貯まるまでは不測の事態に対応する余力がありません。

その場合には保険に加入しておくべきだと伝えしましたが、どのような保険に加入しておくべきなのでしょうか。

「医療保険」や「がん保険」といった生存時の保障を確保できる保険に入っておきましょう。

【医療保険】
病気やケガで入院や手術を受けた場合に給付金を受け取れる保険

【がん保険】
がんと診断された段階で治療費を受け取れる保険

【3大疾病保険】
3大疾病(がん、心臓、脳)で所定の状態になった場合に治療費を受け取れる保険

これらの保険に加入しておけば安心です。

緊急予備資金が貯まるまで、もしくは扶養義務のある家族ができるまでの間の加入と考えて問題ありません。

時折、独身かつ親元で生活しているにも拘らず、何千万円という高額な死亡保障に加入されている方がいらっしゃいます。

特別な理由があるのであれば構いませんが、すすめられるがままに加入しているケースも見られますので、いま一度、加入している保険の必要性について検討したほうがよいかもしれません。

「死亡保険」「就業不能保険」は特別な事情がある場合に初めて検討

・ 独身でも両親を扶養している

・ 訳あって兄弟姉妹の面倒を見なければならない

といった特別な状況の方もいらっしゃいます。

その場合にはご自身に万が一のことがあると家族が困ってしまいますので、通常の世帯主と同じような保険に加入する必要があります。

「医療保険」や「がん保険」といった生存時のための保険だけではなく、「死亡保険」といった万が一の時のための保険も必要でしょう。

毎月の生活費からご自身の生活費を除いて、残された家族が生活していけるだけの保険金を組む

というのが「死亡保険」の考え方です。

子や妻に払われる遺族年金の類はありませんので注意が必要です。

「死亡保険」の中でも

「収入保障保険」という保険の種類が安い掛け金で死亡保障を確保できるのでおすすめ

です。

また、働けなくなってしまった場合の「就業不能保険」の検討の余地もあります

「就業不能保険」の種類

「就業不能保険」とひと口にいっても保険会社が定める就業不能状態はマチマチです。

たとえば、精神系疾患で働けなくなってしまった場合に給付対象になる保険とならない保険があります

障害等級についても、4級から対象となる保険もあれば2級からのみ対象という保険もあります。

介護状態についても然りです。

どこまでの保障を押さえておくべきなのかは、家庭によって変わります。

「就業不能保険」の種類

不要な保険よりも将来のために貯蓄

緊急予備資金といわれる半年分の生活費がある場合には、基本的に独身に保険は不要です。

必要性の低い保険に加入して掛け金を払い続けることほどもったいないことはありません

独身というステージは将来のためにしっかりと貯蓄するべき期間です。不要な経費はなるべく削減しましょう。

お勤め先に出入りしている保険会社外交員から加入するケースが多く見られますが、ご自身の状況をしっかりと伝えたうえで取捨選択して加入するのであれば問題ありません。

しかし、「親に迷惑がかかるでしょう?」と言われて加入したという相談が結構な件数に上るのも事実です。

子が死亡して保険金が欲しい親はそうはいないものです。

いま加入している保険が本当に必要な保険なのか、いま一度ご検討いただければと思います。(執筆者:FP歴10年 冨岡 光)